ビバさんのさんぽ道

みやこの建物、お庭、お花、あれもこれも見てみたいと欲張りビバさんがでかけます

京極家の菩提寺、米原徳源院

2011-11-14 00:08:05 | 近江の国
米原青岸寺からまた車に乗って、梅花藻の里醒ヶ井を過ぎ、東海道線で米原から三つ目の駅、柏原駅の近く(と言っても駅から歩くと30分くらいはあるそう)の徳源院を訪ねました。

比叡山延暦寺派清瀧寺(せいりゅうじ)徳源院は今年の大河ドラマお江さんの姉お初さんの嫁ぎ先、京極家の菩提寺なのです。
近江佐々木氏からわかれた六角氏、京極氏、高島氏、大原氏のうち京極氏だけが江戸時代まで大名家として残ったのは、お初さんの夫、高次さんの功績とか。


このあたりの柏原荘が京極家初代氏信の領地となり、1283年に寺院を建立したのが、始まりです。


本堂と、


右手にある三重の塔(滋賀県指定文化財)。

京極氏の第5代高氏(道誉)(婆娑羅大名と言われた)が植えたと言われる道誉桜。実は、樹齢300年くらいの2代目。



本堂の裏手小高い所に京極家歴代のお墓が二段になってずらりと並んでいます。
下の段は第19代から後の16人のお墓、


上の段は初代から18代までのお墓が祀られています。

お墓の大きさは京極家の栄枯盛衰を反映していて、高次さんの前の代が最も小さく、存亡の危機にあったことがわかります。

いずれも宝篋印塔で、鎌倉時代から江戸後期のものまで一堂に会していて、それぞれの時代の特徴が現れているので、貴重なのだそうです。
(国指定史跡)


下の段で、一つだけ特別に石廟で覆われているのは中興の祖とされる高次さんのお墓。

京極家は小浜から松江、竜野と転々と移封されたけれど、最後に讃岐の丸亀で存続し、この菩提寺も代々守ってきました。


庭園は江戸初期の池泉回遊式庭園で、清滝山の斜面を利用して紅葉が見事だということですが、この時はまだ少ししか色づいていませんでした。



実は、この日の主目的は「紅葉コンサート フルート・打楽器の夕べ」。

境内を散策したり、お茶室でお茶をいただいた後、午後5時30分から客殿で演奏をききました。


フルートは井伊亮子さん、打楽器は中路友恵さんと久保菜々恵さん。
井伊さんのフルートはもう7回目だそうです。
大きな打楽器はマリンバ、木琴のようなものですが、音がとても柔らかです。


その頃、お庭もライトアップされて、幻想的な雰囲気が盛り上がります。


三重の塔も一段と美しく見えました。


夜が更けるにつれて冷え込んできましたが、気持ちいい音楽の余韻に浸りながら、車で京都まで帰ってきました。


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2 コメント

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Unknown (ぽん)
2012-01-04 19:59:11
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いしますね。

なかなかにレアなところへ行っておられますね。
今年もいっぱい出かけてください。
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ぽんさん (vivasan)
2012-01-06 01:05:22
あけましておめでとうございます。
こちらこそ、よろしくお願いします。

京都市中でもまだまだ行っていない所がたくさんあるのに、最近はどうも遠出が多くなっています。その上、かなりのスローペースで(汗)。
ぽんさんのブログでいろいろおもしろい所を教えていただいて、今年もあちこち行ってみたいです。
返信する

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