大阪歴史博物館の開館5周年記念特別展「煉瓦のまち、タイルのまち-近代建築と都市の風景」(10月7日(土)~12月11日(月))を初日に見に行ってきました。
大阪歴史博物館に行くのもこれが初めてです。
地下鉄谷町四丁目駅を出てすぐの所、NHK大阪放送会館の隣にあります。
常設展600円、特別展600円、共通券で1,000円なので、共通券を買いました。
先ずは、10階から7階まで下りながら常設展を見ていきました。

10階は奈良時代の難波宮の大極殿を模した大空間です。フラッシュなしなら撮影可能だというのを見ていなかったので、撮影してきませんでしたが、なかなかのスケール。大きく開いた窓から目の前にその難波宮のあった空間が見えて、大きさの実感がもてます。
大阪城の堀の外の手前側、木の生えている辺りから右手に向かって、画面の外ずーっと難波宮跡です。

博物館の各階廊下から大阪城がよく見えます。
窓ガラスの反射でいらないものまで写ってますが。
9階は大坂本願寺の時代、天下の台所の時代、
8階は特集展示(今は「生誕250年 間重富-暦を書きかえた浪花の町人天文学者-」をやってました)で、

7階は大大阪時代の展示でした。いろいろなつかしいモノが展示されていましたよ。
そして、6階が
特別展「煉瓦のまち、タイルのまち」の会場です。
でも、この階は写真撮影全面禁止だったので、しっかり目に焼き付けて。
煉瓦とタイルの起源から現代のタイルの使われ方まで、知らなかったことがいっぱいわかりました。

例えば、煉瓦の製造社を現わす刻印、琵琶湖疏水の煉瓦には「疏」という字が刻まれていることなど。
そういえば、前に撮った写真だけど、

山科の地下鉄御陵駅を出た所にこんなのがありました。
琵琶湖疏水の煉瓦を作るためここに直営の煉瓦工場ができて、明治19年~22年大量に製造していたそうです。

ビデオ「阪急百貨店大阪うめだ本店の建築」が上映されていました。

大阪市中央公会堂の設計競技に応募したたくさんの立面図案が並べられていておもしろい。(1等の岡田信一郎の他に、長野宇兵治、伊東忠太、片岡安、宗兵蔵、中條精一、武田五一も!)

京都大学(建築学科か)所蔵の建築材料コレクションも展示されてました。
タイルも素晴らしい!美しい!
ヴィクトリアン・タイル、象嵌タイル、銅版転写タイル、レリーフタイル、湿式タイル、乾式タイル(湿式と乾式の違いが見た目ではわかりません)、形象タイル、マジョリカタイル、チューブライニングタイル、美術タイル・・。ハーッ、ため息が出ます。
製造元では、淡路島の平焼、瀬戸の山茶(つばき)窯、京都の泰山窯などなど・・。大変お勉強になりました。
大阪の旧双葉温泉(銭湯)のタイルなんていうのもありました。
大満足、大満足。

図録1,800円と、

「大阪人」11月号を買って帰りました。
他にも、タイルの実物とかもいっぱい売っていて、タイガースタイルもあったので、ファンである家族のお土産に買いました。
そして、最後に
「泉布観」見学の予約をとって帰りました。これが今日の主な目的なのだ。
見学会は21,22日ですが、この展示会に参加して前日までに予約した人だけ無料で案内してくれるというので、それまでに絶対一度は来なくてはいけなかったのです。
ちょっとこれは厳しいっすけど、大阪最古の煉瓦建築「泉布観」を見るためには

のです。
21,22日とも10:30~、11:30~、12:30~、13:30~、14:30~、15:30~の6回、先着順ですが、私が申し込んだ回ではまだ1番目でした。