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「日が長けて三条の家帰りたり可愛いお子がまとわりつきし()」
「女君帳の内で横になり殿帰れども振り向きもせず()」
「強く出て御衣を払いのけたれば君は口聞くいっそ鬼にと()」
「お心は鬼以上かもしれないがあどけない顔見捨てられぬと()」
「お綺麗であだめいた人とご一緒はとてもできぬと私は去ると()」
「こういつも怒った鬼は見慣れたり鬼というならもっと凄みを()」
「一時的気休めだとは知りながら次第に機嫌お直しになる()」
「そのうちに宮の身にへと気はいきてもし尼になりゃ馬鹿馬鹿しいと()」
「女君今まで食事取らねどもようよう少し召し上がりたり()」
「しみじみと二人で昔思い出し姫は着替えてお出ましになる()」
「日が長けて三条の家帰りたり可愛いお子がまとわりつきし()」
「女君帳の内で横になり殿帰れども振り向きもせず()」
「強く出て御衣を払いのけたれば君は口聞くいっそ鬼にと()」
「お心は鬼以上かもしれないがあどけない顔見捨てられぬと()」
「お綺麗であだめいた人とご一緒はとてもできぬと私は去ると()」
「こういつも怒った鬼は見慣れたり鬼というならもっと凄みを()」
「一時的気休めだとは知りながら次第に機嫌お直しになる()」
「そのうちに宮の身にへと気はいきてもし尼になりゃ馬鹿馬鹿しいと()」
「女君今まで食事取らねどもようよう少し召し上がりたり()」
「しみじみと二人で昔思い出し姫は着替えてお出ましになる()」