wakabyの物見遊山

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書評「絶対に行けない世界の非公開区域99(ダニエル・スミス)」

2016-02-21 21:08:44 | 書評(その他)


子どものころは「世界の謎・不思議」みたいな写真入りの本をよく買って読んでいた。大人になってからもUFOや宇宙人関連の本をさかんに読んでいた時期がある。世界の未解明の謎みたいな話題にはどうしても惹かれてしまう。それで、この本が出ていることを知って、ワクワクしながら入手したのである。世界の99か所の非公開区域が紹介されているのだが、知らなかったところがほんとうに多いと思った。軍事基地、政府関連の秘密施設、歴史的な遺跡等が中心である。だから、読んでいくことでたくさんの世界の秘密の場所について知見を広めることができた。一方で、紹介されている写真にあまりインパクトがないと思った。衛星写真や公式に公開されている写真がほとんどなのではないだろうか。スクープ写真、真贋が疑われるような写真(例えば宇宙人や未確認生物の写真とか)のような、いかがわしくも興味をそそられるような写真は載っていないのである。例えば、紹介されている米国ネバダ州のエリア21という空軍施設はUFO(あるいは人間が製造したUFO)が目撃されることで有名だが、掲載されている写真はありふれた衛星写真と近くのハイウェーの写真のみである。だから、この本を読んでもおかしな刺激は受けないが、ふつうの人が知らないような知識をたくさん得ることはできる。出版社であるナショナルジオグラッフィクの枠からはみ出ない、どちらかというと知的でまじめな本である。


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