若いころは今現在が大事で、歴史にはほとんど興味がなく、学校の歴史の勉強も苦手でした。しかし、歳を取るにつれて、人間や生物の営みをながめてくると、すべて歴史につながっていることがわかってきて、だんだんと歴史にも関心がわくようになってきました。身近にも歴史に触れられる場所があって、それが史跡であったりして、そんなものをしげしげと見たりするようになりました。
今回見に行ったのは、鶴見区にある寺尾城址です(2022年5月29日)。うちから歩いていくと、建功寺や入江川せせらぎ緑道の先、總持寺よりはずっと手前のあたりにあります。天守閣や石垣があるような立派な城ではなく、領主が敵の攻撃から守るための防衛拠点のようなものだったみたいです。
殿山公園というところを入ります。
階段を登っていきます。この林のあたりが寺尾城址の一部の遺構として残されているようです。
近くに説明板がありましたので、引用します。
『寺尾城の遺構 -ー寺尾城は戦国時代に、小田原北条氏(筆者注:「鎌倉殿の13人」に出てくる北条氏とは区別されていますが、血統は繋がっているようです。何十代後の子孫?)に仕えた諏訪三河守五代にわたる城址である。永禄十二年(一五六九)十月、武田信玄の小田原侵攻のさいに寺尾城は没落したといわれている。城跡には、当時の空堀・土塁・曲輪など中世の城郭が残り貴重な遺跡となっている。町名の馬場・諏訪坂などに城のようすがいまに伝えられている。ーー 鶴見歴史の会』
また、諏訪家の貫高は2000石、菩提寺として建てたのが建功寺と言われています。そして、明治の時代に、建功寺の末寺のあった場所に大本山總持寺が移転してきたということになっています。
アジサイが咲いています。
階段の左の柵の向こう側、
この林の中に発掘された跡があるようですが、中には入れません。
この小山の頂上部。
まわりは住宅街で、遠くにランドマークタワーが見えます。
少し歩くと、石碑も建てられています。
近くには、John Winston Toda Lennonさんという表札のかかったりっぱなお宅がありますが、John Winston Ono Lennon(ジョン・レノン)さんとは何か関係があるのでしょうか?
たしかに、横浜には戦国時代の城跡が多いようで、地図で見ると鶴見川沿いに集まっているようですね。
小机城址は、竹林になっていてきれいに整備されているようなので、私もそのうち見てみたいと思います。
この辺だと一番有名なのは小机城址でしょうか。日本続百名城にもなっているようなので、今度行ってみたいと思っています。