先日のウォーキングで、大口から東神奈川を経由して、旧神奈川宿(京急神奈川駅のあたり)まで歩きました。途中で、サカタのタネの「ガーデンセンター横浜」を通ったのですが、閉店していたのでびっくりしました(2024年1月7日)。
大口駅西口を南に進むと大口通商店街があって、国道1号線を越えると大口1番街があります。大口1番街には居酒屋がけっこうありますが、商店は少ないのであまり来ることがありません。それで、今回たまたま見つけたのが、
旧蹟足洗川。
暗渠になっています。
このJR横浜線の線路下のトンネルを通って入江川に合流するのか、直接運河につながっているのか。しかし、どこから流れてきているのでしょうか。場所的には白幡池あたりからかもしれません。気になります。
そのまま、国道1号線に出て歩き続け、横浜線の東神奈川駅を越えて、さらに歩くと、
なぬ?サカタのタネの横浜ガーデンセンターが閉店だと?
2023年12月24日に閉店していたそうです。
ここは、園芸好きにとっては聖地のような場所。あらゆる種類の園芸植物から野菜まで、種・球根・苗、園芸用品、と非常に品ぞろえが多くてなんでもそろっている園芸のデパートのようなところで、他に同じような店はないと思います。買わなくても、癒されるために見に来ることもよくあったので、ショックです。なぜ閉店してしまうのだ?コロナ禍が終わったら人々の園芸熱は冷めてしまったのか?2027横浜国際園芸博覧会に向けて、横浜市民の園芸熱は盛り上がっていくはずではなかったのか?真相はよくわかりません。
気を取り直して、国道1号線をさらに進みます。旧神奈川宿までたどり着きました。鉄道用地埋め立てなど、このあたりの開発に尽力した高島嘉右衛門が高島山というこの高台に住んでいたということで、碑が残っています。
右のほうに見えるのが、望欣台の碑。
北は住宅地。
南は横浜駅。
高島山の中腹に、浄土宗三宝寺があります。なんでこんな中空に建築されているのか不思議です。
京急神奈川駅の前に、神奈川宿全体の説明板がありました。昔はこのあたりまで海が迫っていたのですが、埋め立てられて、海岸線はずっと南に移動しています。下の絵は有名な、歌川広重の「東海道五十三次 神奈川」。
神奈川駅から国道15号線に出ると、滝の川という川がありました。ここを歩いたことがなかったので、この川の存在も初めて知りました。この川も、少し上流に行くと暗渠になっているようで、どこから流れ出ているのかなぞです。
ビックモーターがありました。
道沿いの植樹は枯れていませんでした。ここにこういう店があることも初めて知りました。
そのまま周囲は囲ってあり、それが
川だった時代とあまり変わらない風景。
普通は歩道や公園にするものだと思いま
すが。だったら暗渠にする必要は
なかったのでは?などと思いますが、
淀んでしまい蚊や羽虫の発生がひどく
近隣住民から暗渠にせよと要求が
あったとかですかね?
サカタのタネ残念でした。
八ヶ岳にあったミヨシ(苗や種の卸企業)
のペレニアルガーデンという施設も
なくなってしまいました。1990年代
に広がったガーデニングブームみたい
なものが去ってしまったのかもしれま
せんね。
そういえばあの頃盛んに出版されて
いたガーデンエクステリアの自作
ノウハウ本や、それを可能にする
ホームセンターのコーナーみたいな
ものが衰退しているようにも思えます。
我が家から近い横浜市金沢区の大きな
園芸店も、かつての賑わいはありません。
しかし戸建て住宅の場合、相も変わらず
庭木、芝生、生垣なんてものはある
わけで、庭師さんも世の中には数多い
ですし。世紀の変わり目前後に盛り上
がったガーデニングブーム以前の状態に
戻っただけと言えるのかもしれませんね。
某自動車屋さんは手前に街路樹がない
ことが幸いしたかもしれませんね。
交差点角からすぐに街路樹が始まって
いたら、そこは枯れていたかも
しれません(笑)。
ガーデニングのブームは1990年代でしたか。コロナ禍のときも、遠くに遊びに行く代わりに、家で植物を育てる人が増えているなんて聞いたような気がしますが、一過性のもので定着はしなかったのかもしれませんね。街を歩いていても、目を見張るようなきれいな花の庭はあまり見なくなったような気もします。
一方、組織的に園芸植物を枯らしている企業もいるのですから、怖ろしい世の中です。