子供はかまってくれない

子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。

2019年J1リーグ第19節 札幌 VS 大分【1:2】

2019年07月13日 21時30分02秒 | 北海道コンサドーレ札幌
ホームではいいようにやられた札幌だったが,雪辱を期したアウェイ戦も尻すぼみの内容で,最後は放り込み戦法に賭けたもののいいところなく逆転負け。ACL出場を狙うと広言したチームが,昇格チームに2連敗というのは相当の屈辱だという認識がチームに浸透してくれればよいのだが。

前半,先行するまでは完全に札幌のペースだった。前からのチェイシングが功を奏し,大分の苦し紛れのフィードを何度もボランチとDFの積極的な守備で奪ってはサイドからトップに繋げるという攻撃で,大分ゴールを脅かした。先取点となったオウンゴールも,チャナティップから相手DFの間を通す見事なパスを受けて切り込んだ白井のゴールと呼んで差し支えないものだった。そこまでは前線の守備も長いボールによるサイドチェンジもある程度機能していただけに,しばらくボールを落ち着かせることが出来ていれば違った展開になっていただろう。

しかし先取点の4分後に,進藤のいつもながらの緩い守備とキム・ミンテのマーク・ミスの上に,オナイウの高い技術が重なってしまい,すぐに追い付かれてしまってからは,まったくボールを掴まえることが出来なくなってしまう。藤本をベンチに温存しながら,的確なポジション取りと札幌の倍くらいのパススピードで,ACL候補チームを圧倒した大分だったが,それでも後半の途中からはかなり運動量が落ちた結果,ジェイと武蔵のツートップにそれぞれ決定的なチャンスが訪れる。
けれどもどちらもほんの少しの所で精度を欠き,ゴールネットを揺らすことは出来ないまま,後半30分,ミンテのミスとまたしてもオナイウの決定力が被る場面が生まれ,大分ベンチに歓喜の声が響き渡る。

その場面も進藤があと一歩詰めていれば,という印象はあるが,どちらにしても札幌の守備のメンバーを見る限り,2失点は覚悟せざるを得ないレヴェルに留まっていることは厳然たる事実だ。それを乗り越える攻撃力を身につけなければならないはずなのに,オナイウに大きく差を付けられた武蔵のトップとしてのキープ力と決定力,DFやボランチとのダイレクトのパス交換を捨てたように見えるウィングバックの孤立,ボランチの低い攻撃力等々,シーズンが折り返しを過ぎ,いよいよ佳境に入った状況で一気に課題が噴出してきたというのは何ともスリリングと言わざるを得ない。

ACLという言葉を口にして1季でJ2に戻ったチームの轍を踏まぬよう,せめてチャナティップとルーカスのドリブル頼みの攻撃に,ひとつくらいはオプションを加えてください!と神頼みならぬミシャ頼みをする夏の夜。


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