子供はかまってくれない

子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。

2022年J1リーグ第30節 札幌VS.横浜Fマリノス【0:0】

2022年09月18日 21時25分56秒 | 北海道コンサドーレ札幌
地上波NHKでも放送していたが,どうやら試合をより面白く,分かり易く見せるための仕掛けが盛り沢山だった上に,しゃべり出したら止まらない「自分ファースト&視聴者セカンド」の中村憲剛氏の解説ということで,ちゃんと試合が入ってこなかった,というコメントがネット上に溢れていた。スコアレスドローという結果だけを観れば,悪天候に悩まされた凡戦,という評価があってもおかしくない試合だったが,NHK視聴者には「お気の毒さま」と言うしかない。福田氏の適切かつ冷静な切り口によるDAZNの放送で観た試合は,両チームの特徴がよく出た好試合だった。優勝と残留という目標は異なるものの,共に喉から手が出るほど欲しかった勝ち点が,終わってみれば「1」ずつという結果は,極めて妥当だったと思う。

エドゥアルドが累積警告により出場停止,というハンデはあったものの,横浜の選手層の厚さは改めて目を瞠るものがあった。喜田やマルコス・ジュニオールを途中で下げるという判断を,淡々と下せるだけの余裕がある,そんな常勝チームに食い下がった札幌の集中力は,充分に称賛に値するものだったと言える。
試合終了間際のまさかの岡村のドリブルカットや,いつものビルドアップにおける菅野の余裕かませ過ぎのパスからのピンチ,荒野のこれまたいつものバイタルエリアにおける不用意なファウルによるFK授与など,勝ち点を失う機会は複数あったものの,重かったであろうピッチに負けずに最後までボールを追いかけ続けた執念あってこその勝ち点1。これは実に重い。

監督の姿勢にも変化が見られた。興梠を先発から外し,コンディションが上がってきたシャビエルをワントップに据えるというフォーメーション変更は,これまでになかったものだ。2試合前の殊勲者青木をシャドーで使ったことも,チームの空気に前向きな駆動力を与えていたように思う。
もっともそんな変化も,期待を抱かせた小柏を前半で下げてしまったことで俄に萎んでしまったが,後半途中で入ったスパチョークが,再びチームを奮い立たせた。右サイドでコンビを組む金子との呼吸が,今のところまったくと言って良いほど合わないことが懸念材料ではあるが,間違いなくチャナティップの穴を埋められる逸材をどう活かすかが,今後の札幌の命運を左右するだろう。

残留争い終盤におけるこの勝ち点1は,間違いなく最終節に効いてくるはず。右サイドのコンビネーション,ゴンヒのコンディションが上がってくれば,間違いなく残留できると信じて,代表戦ブレーク間のトレーニングを積み上げていって欲しい。


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