折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

菜の花・・・一面の

2007年03月11日 21時02分15秒 | 啓蟄

             朧月夜         高野辰之

          菜の花畑に     入日薄れ
          見わたす山の端  霞ふかし
          春風そよ吹く    空を見れば
          夕日かかりて    匂い淡し

   

          里わの火影も   森の色も
          田中の小径を   たどる人も
          蛙の鳴くねも    鐘の音も
          さながら霞める  朧月夜

   

  

     菜の花や 小窓の内に かぐや姫    建部巣兆(たけべ そうちょう)

  

     菜の花や 月は東に 日は西に     蕪村

  

     菜の花の ほいやりと来る 匂ひかな  北枝

          

◇ 風は冷たく、陽光はまぶしく、いかにも弥生三月の散歩でした。

   

                          (大分市明野緑地公園)
コメント (14)
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