興味深い調査結果がありました。10点満点廃止後、2006年から今年までの世界選手権と五輪を対象にした男女各種目における年ごとのEスコアの最高点の一覧です。
2名が同点だった場合は両者の名前が出ています。2008年は五輪、それ以外の年は世界選手権(ですよね?)日本選手では冨田洋之と田中和仁の名前があります。
男子跳馬を除く男女すべての種目で、Eスコアは低くなる傾向高いDスコアを求めて難しいワザをつめこめば演技が雑になるのは当然とも言えるが、それだけが理由ではないのでは、と筆者は書いています。
特に男子鉄棒の採点に疑問を投げかけていて、非常に美しい実施が8.7点、雑すぎる演技が8.9点ということもあると指摘。そしてとにかく誰にも9点台を出さないのが決まりのようになっているとしています。筆者は、美しい実施に対して9点台が出ていたころがなつかしいようです。
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ルールにうとい私でも楽しめたので、くわしいかたにとってはとてもおもしろい調査結果ではないでしょうか。別記事でたまたま、
男子のゆかが10点満点廃止により、タンブリングにワザをつめこむだけになり、つまらない
といったものがありました。鄒凱(中国)の演技が槍玉に上がっていて、こちらでも、上限(10点)が決まっていた頃は、ワザを美しくこなすこと、独創的な演技をすることに選手は力を注いだのに・・・となつかしむ声が多いようです。私と同じで、Y字バランスをなつかしむ声もありました意外とファンは同じことを考えているのだな、というのが私の感想です。