Music Mania

No Music No Life

ペレス・プラード楽団

2013年01月20日 | 音楽
僕の幼少期の音楽体験の中で、印象に残っているものの一つにペレス・プラード楽団がある。
ペレス・プラード楽団といえばマンボだ。

マンボというのは、キューバの音楽にジャズの要素を加えたもので、陽気なラテン系ダンスミュージックだ。
僕の父は、昭和40年代初め、友人の家にてステレオ・オーディオ・システムでマンボを聴き、その迫力と立体的なサウンドに感動したという。
そのせいで、僕が物心ついたころには、でかいステレオ・システムが居間に鎮座していた。

父は次から次へとレコードを買い、毎晩いろいろな音楽を聴いていたが、なかでもマンボはよく聴いていたような気がする。
マンボで一番有名なのは、「No.5」と呼ばれるもので、これぞマンボ・サウンドだ。

PEREZ PRADO Mambo No 5 - 1950s (from LP) (Slide)


ペレス・プラードという人物は、マンボ特有の「アーッ、ウッ!」という掛け声をしながら楽団の指揮をしている人だが、彼のヒット曲にはもう一つ有名なのがある。
それは「タブー」という曲だ。
なぜこれが有名なのか?
昭和40年代頃、ストリップ劇場でよく使われたらしいからだ。
これがドリフターズの「8時ダョ、全員集合」の加藤茶のストリップ風コントでも使われ、一躍全国的有名曲になる。
僕くらいの年齢の人だと「ちょっとだけよ、あんたも好きねぇ」のセリフで有名なアレだ。
正確にいえば、コントで使われたのはペレス・プラード楽団の演奏ではない。
メインリフがブラスなのに対し、ドリフで使われたのはピアノでメインリフが演奏され、そこへ独特の潰れたような音色のトランペットでメロディが演奏されたと思う。

ペレス・ブラードは1989年に亡くなったが、ペレス・プラード楽団は今も存在し、昨年来日公演を行うなど精力的に活動しているらしい。