最初に断っておくが、僕は人の不幸を面白おかしく書く趣味はない。
しかし、今日の話題である「ピエリ守山」については、あえて書くことにより、少しでも注目を浴びればそのほうがいいと思う。
一番問題なのは忘れられること。
理由は何であれ、人々の目が向いていたほうがいいのだ。
すでにご存知の方もいるだろうが、滋賀県守山市にある大型ショッピングモールがちょっとした話題になっている。
その名は「ピエリ守山」、2008年にオープンした滋賀県最大のショッピングモールだ。
約200もの店舗が入り、オープン時は数万人の客が訪れたという。
オープンから5年半、もちろん今も営業中だ。
今年も元旦から営業している。
お正月の大型ショッピングモールはどこもかしこも大盛況で、多くの人が競うように訪れるが、ピエリ守山だけは例外である。
おそらく正月中に訪れた客数は、数人から多くとも数十人程度だと思われる。
なぜなら、オープン時200店舗あったテナントが、今やたったの4店舗しかないからだ。
それも、ペットショップ、JTB、カフェ、宝くじ売り場の4つだ。
なぜこのような状態になっているかというと、いくつもの不運が重なり、どんどん店が撤退したからだと言われる。
まず、華やかにオープンした2ヵ月後、クルマで30分ほどのところにイオンモール草津がオープン、人口の多い草津市や大津市の客が全部とられた。
そしてほぼ同時期にリーマンショックで、世間は大不況期に入り、当然客足は大きく減少する。
2009年夏以降になると景気も回復してくるが、今度は同県竜王に三井アウトレットパークがオープンする。
ついでに、同じ守山市の中心街には「ららぽーと」というショッピングモールが以前から存在し、何も交通の便の悪いピエリまで行く必要がないのだった。
原因はそれだけではなく、ピエリ自体にも問題があった。
僕は2010年頃ここに行ったことがある。
この頃はまだ多くの店が入っていたが、客数は混雑とはほど遠いものだった。
素直に感想を書くと、何もかも田舎臭いというか時代遅れというか、センスがなかった。
駅前の旧市街の商店街をそのままショッピングモールに移したような感じで、若い女性が注目するような店はなく、ただただムダに広く、ムダに店舗数が多い。
また、店の並びも悪い。
イオンモールのように真ん中に通路があり、その両側に店舗が並んでいるのだが、それが2列になっていて、買い物の効率がとても悪いように感じた。
僕はこのとき、ピエリを出てから、イオンモール草津へも行ったのだが、その差は歴然だ。
さすがイオンというか、やはり業界ナンバーワンは違う。
店の並び、各種デザイン、入っている店舗、ブランド、これは逆立ちしてもピエリは勝てないと思った。
生ける廃墟としてマニアの注目を集めるピエリ守山だが、館内は暖房が効き、床にはゴミ一つなく、トイレは清潔で、無人のエスカレーターが稼動しているという。
こうしている今も赤字額が風船のようにふくらみ続けていると思うが、再生する日は来るのだろうか。
公式ホームページ
「廃墟モール」客がいない初売り
しかし、今日の話題である「ピエリ守山」については、あえて書くことにより、少しでも注目を浴びればそのほうがいいと思う。
一番問題なのは忘れられること。
理由は何であれ、人々の目が向いていたほうがいいのだ。
すでにご存知の方もいるだろうが、滋賀県守山市にある大型ショッピングモールがちょっとした話題になっている。
その名は「ピエリ守山」、2008年にオープンした滋賀県最大のショッピングモールだ。
約200もの店舗が入り、オープン時は数万人の客が訪れたという。
オープンから5年半、もちろん今も営業中だ。
今年も元旦から営業している。
お正月の大型ショッピングモールはどこもかしこも大盛況で、多くの人が競うように訪れるが、ピエリ守山だけは例外である。
おそらく正月中に訪れた客数は、数人から多くとも数十人程度だと思われる。
なぜなら、オープン時200店舗あったテナントが、今やたったの4店舗しかないからだ。
それも、ペットショップ、JTB、カフェ、宝くじ売り場の4つだ。
なぜこのような状態になっているかというと、いくつもの不運が重なり、どんどん店が撤退したからだと言われる。
まず、華やかにオープンした2ヵ月後、クルマで30分ほどのところにイオンモール草津がオープン、人口の多い草津市や大津市の客が全部とられた。
そしてほぼ同時期にリーマンショックで、世間は大不況期に入り、当然客足は大きく減少する。
2009年夏以降になると景気も回復してくるが、今度は同県竜王に三井アウトレットパークがオープンする。
ついでに、同じ守山市の中心街には「ららぽーと」というショッピングモールが以前から存在し、何も交通の便の悪いピエリまで行く必要がないのだった。
原因はそれだけではなく、ピエリ自体にも問題があった。
僕は2010年頃ここに行ったことがある。
この頃はまだ多くの店が入っていたが、客数は混雑とはほど遠いものだった。
素直に感想を書くと、何もかも田舎臭いというか時代遅れというか、センスがなかった。
駅前の旧市街の商店街をそのままショッピングモールに移したような感じで、若い女性が注目するような店はなく、ただただムダに広く、ムダに店舗数が多い。
また、店の並びも悪い。
イオンモールのように真ん中に通路があり、その両側に店舗が並んでいるのだが、それが2列になっていて、買い物の効率がとても悪いように感じた。
僕はこのとき、ピエリを出てから、イオンモール草津へも行ったのだが、その差は歴然だ。
さすがイオンというか、やはり業界ナンバーワンは違う。
店の並び、各種デザイン、入っている店舗、ブランド、これは逆立ちしてもピエリは勝てないと思った。
生ける廃墟としてマニアの注目を集めるピエリ守山だが、館内は暖房が効き、床にはゴミ一つなく、トイレは清潔で、無人のエスカレーターが稼動しているという。
こうしている今も赤字額が風船のようにふくらみ続けていると思うが、再生する日は来るのだろうか。
公式ホームページ
「廃墟モール」客がいない初売り