谷本真由美著書「キャリアポルノは人生の無駄だ」を読んだ。
谷本真由美さんとは、ツイッターでは「めいろま」の名前で活躍中の、ロンドン在住ヘビーメタル大好きキャリアウーマンだ。
彼女の言う“キャリアポルノ”とは、いわゆる自己啓発本のこと。
なぜそれがポルノ扱いなのか?
谷本女史はいう。
私はこれらのゴミ、いや、歯クソをキャリアポルノと呼んでいます。なんで歯クソでキャリアポルノかというと、「読んでる間に気分が良くなって俺って何か凄い」という気分になる物だからです。
オナホで自家発電するのと同じですよ。要するに。意識高い学生や、キャリアセミナーなんかに通っているサラリーマンは、秋葉でオナホや等身大のダッチワイフを買って喜んでいるヲタクより恥ずかしいわけです。
この人はエリートでありながら、偽悪的ともいえる下品な物言いが特徴なのだが、キャリアポルノという言葉の由来は“フードポルノ”らしい。
そして、自己啓発本というのはイカサマ紛いのものが多く、それをド素人が読んだところで何の役にも立たないという。
それなのに何故本屋には自己啓発本がズラリと並び、売れ線になっているのか?
谷本氏によると、非正規雇用の恐怖から来ているという。
現在正社員であっても、それがいつまで続くのか誰もわからない。
非正規の人は、このまま何もしないでいると、這い上がるチャンスすらない。
だから、所謂キャリアポルノを読んで、「自分もなんとかなるかもしれない」という気休めに走るのだという。
しかし、成功者の代表のようなキャリアポルノ著者というのは、実は元々ものすごく金持ちだったり、ハーバードをトップの成績で卒業してるなど、普通の一般人ではないことが多いという。
あるいは、何の後ろ盾もなく会社を興して数千人の組織に育てあげるような人というのは、変人レベルで「絶対に金が欲しい」「俺は組織をでかくしたい」という怨念がなきゃ無理だという。
そんな怨念じみた意欲のある人間というのは谷本氏曰く、「近所にいたら町内会の99.899%の人に『あいつおかしい』と言われているタイプ」だそうだ。
ではどうすればいいのか?
“めいろま”こと谷本女史はいう。
人生、仕事が全てではないでしょ?と。
自己実現をするのは、何も仕事の場である必要はないですよ、と。
恋人と素敵な時間を過ごしたり、家族と食事をしたり、あるいは代官山のオサレ茶店でガトーショコラを食べたり、またはデスメタルバンドでベースを弾き「腐った豚」と叫んだり、それが自己実現でもいいではないか、という。
自分を受け入れ、太っていても、やせていても、中肉中背でも、親が同性愛者でも、妹が刑務所に入っていても、貧しい田舎町出身でも、時給800円の仕事をしていても、それらすべてが自分をつくっているものであり、恥ずかしく思う理由も、卑下する理由もない。
できる範囲で自分の生活をどうしたら楽しくできるか?を考えるべきだという。
例えば、イギリスの工業地帯の若者は週末にアイアンメイデンなどのヘビーメタルのコンサートに行って人生を楽しんでいるじゃないか、と。
僕は以前から谷本氏のブログ“ロンドン電波事情”を読んでいるので、だいたいどういう人かはわかっているのだが、少々欧州贔屓がすぎるように思う。
自己啓発本をキャリアポルノと書くセンスはなかなかのものだと思うが。
確かに自己啓発本の類は、直接は役立たないものだろう。
僕も20代の頃はいくつか読んだが、直接は役立たなくても、モチベーションが上がることはあると思う。
それこそ単なる気休めなのだが、それを言えば週末にアイアンメイデンのコンサートに行くのも気休めじゃないのだろうか?
いやいや、仕事は金のため、コンサートは心の栄養のため、ならアイアンメイデンの方が有意義かもしれないね。
谷本真由美さんとは、ツイッターでは「めいろま」の名前で活躍中の、ロンドン在住ヘビーメタル大好きキャリアウーマンだ。
彼女の言う“キャリアポルノ”とは、いわゆる自己啓発本のこと。
なぜそれがポルノ扱いなのか?
谷本女史はいう。
私はこれらのゴミ、いや、歯クソをキャリアポルノと呼んでいます。なんで歯クソでキャリアポルノかというと、「読んでる間に気分が良くなって俺って何か凄い」という気分になる物だからです。
オナホで自家発電するのと同じですよ。要するに。意識高い学生や、キャリアセミナーなんかに通っているサラリーマンは、秋葉でオナホや等身大のダッチワイフを買って喜んでいるヲタクより恥ずかしいわけです。
この人はエリートでありながら、偽悪的ともいえる下品な物言いが特徴なのだが、キャリアポルノという言葉の由来は“フードポルノ”らしい。
そして、自己啓発本というのはイカサマ紛いのものが多く、それをド素人が読んだところで何の役にも立たないという。
それなのに何故本屋には自己啓発本がズラリと並び、売れ線になっているのか?
谷本氏によると、非正規雇用の恐怖から来ているという。
現在正社員であっても、それがいつまで続くのか誰もわからない。
非正規の人は、このまま何もしないでいると、這い上がるチャンスすらない。
だから、所謂キャリアポルノを読んで、「自分もなんとかなるかもしれない」という気休めに走るのだという。
しかし、成功者の代表のようなキャリアポルノ著者というのは、実は元々ものすごく金持ちだったり、ハーバードをトップの成績で卒業してるなど、普通の一般人ではないことが多いという。
あるいは、何の後ろ盾もなく会社を興して数千人の組織に育てあげるような人というのは、変人レベルで「絶対に金が欲しい」「俺は組織をでかくしたい」という怨念がなきゃ無理だという。
そんな怨念じみた意欲のある人間というのは谷本氏曰く、「近所にいたら町内会の99.899%の人に『あいつおかしい』と言われているタイプ」だそうだ。
ではどうすればいいのか?
“めいろま”こと谷本女史はいう。
人生、仕事が全てではないでしょ?と。
自己実現をするのは、何も仕事の場である必要はないですよ、と。
恋人と素敵な時間を過ごしたり、家族と食事をしたり、あるいは代官山のオサレ茶店でガトーショコラを食べたり、またはデスメタルバンドでベースを弾き「腐った豚」と叫んだり、それが自己実現でもいいではないか、という。
自分を受け入れ、太っていても、やせていても、中肉中背でも、親が同性愛者でも、妹が刑務所に入っていても、貧しい田舎町出身でも、時給800円の仕事をしていても、それらすべてが自分をつくっているものであり、恥ずかしく思う理由も、卑下する理由もない。
できる範囲で自分の生活をどうしたら楽しくできるか?を考えるべきだという。
例えば、イギリスの工業地帯の若者は週末にアイアンメイデンなどのヘビーメタルのコンサートに行って人生を楽しんでいるじゃないか、と。
僕は以前から谷本氏のブログ“ロンドン電波事情”を読んでいるので、だいたいどういう人かはわかっているのだが、少々欧州贔屓がすぎるように思う。
自己啓発本をキャリアポルノと書くセンスはなかなかのものだと思うが。
確かに自己啓発本の類は、直接は役立たないものだろう。
僕も20代の頃はいくつか読んだが、直接は役立たなくても、モチベーションが上がることはあると思う。
それこそ単なる気休めなのだが、それを言えば週末にアイアンメイデンのコンサートに行くのも気休めじゃないのだろうか?
いやいや、仕事は金のため、コンサートは心の栄養のため、ならアイアンメイデンの方が有意義かもしれないね。