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ZOOM G5nの使い勝手は?

2016年08月21日 | ギター
まずは、予めメーカーが作ったパッチを確認してみよう。
ここには、E・ヴァン・ヘイレンやジミー・ペイジ、マイケル・シェンカーなど、世界の有名ギタリストの音色をシミュレートしたパッチや、ハードロック風、ブルース風、ブリティッシュロック風といった、すぐに使える(かもしれない)パッチが100種類ある。
100種類すべて試してみた結果、このままの設定で実際に使えるのは5種類くらい、せいぜい10種類といったところか。
まあ、こういうのはこんなもんだ。
細かい設定は自分でやらなければ、自分好みの音にならないのは当たり前なのだ。

まず、歪系の音がG2.1Nuとは比較にならないくらい良くなっている。
G2.1Nuでもきちんと設定すれば、使える音は出るんだけど、こっちはもっと自分好みの音に設定できる懐の深さがある。
とくに僕が気に入ったのは、マーシャルJCM800をシミュレートしたもので、僕の耳にはマーシャルそのものの音が出てるような気がする。
もうね、歪はこれだけでいいのでは?というくらい、見事にクランチで味のあるサウンドなのだ。
これでもっとガツンとした歪がほしい場合、伝説のエフェクターと言われるゴールドのケンタウロスをシミュレートした、ゴールドドライブというエフェクトを加えれば、サスティーンの効いたパンチのある歪が得られる。
ディレイなどの空間系は、もともとZOOMの得意とする分野なので、相変わらずのハイクオリティで納得できる。

次に使い勝手。
あらゆるニーズに応えるため、いろいろな使い方があるようだけど、僕の使い方は異なる設定のパッチを4つ並べる、というもの。
で、この「異なる設定のパッチを4つ並べる」状態を50種類も作ることが出来る。
僕の場合、基本となる設定はこんな感じ。



1つ目 ギターソロ用(マーシャルJCM800、ゴールドドライブ、その他)
2つ目 バッキング用(マーシャルJCM800、その他)
3つ目 クリーンバッキング(コンプ、リバーブ)

クリーンの設定は前のG2.1Nuと同じにしている。
歪系はマーシャルを基本にしたので、今までとはちょっと違った感じになった。
例えば、アンプにローランドJC120を使った場合、クリーンのバッキング時はJC120なのに、ギターソロになるとマーシャルサウンドになるという、変則的なもの。
ただ、僕の経験上、同じギター、同じアンプを使ってる関係で、それほどチグハグな感じにはならないと思うけど。

また、レベッカの曲はディレイを効果的に使ってる曲が多く、ご存じのようにディレイの設定は曲ごとに変えなければならない。
なので、曲単位でディレイのパッチを作り、パッチ名に曲名を入れた。
これだと迷うことなく、一目瞭然だ。



それと、G5nは、ノイズの少なさもかなり進化した。
家でやってる分には、ほぼ無音に近い。
G2.1Nuだと、とくに歪系のエフェクトを入れると、サーってノイズが出たものだ。

ダメなところもある。
一番ダメなのは、パッチの切り替え時にちょっと音がもたつくときがあること。
とくにディレイが絡むと、立ち上がりが悪くて、これはいけない。
G2.1Nuは、この点の問題はなかったのに、どういうことか?
進化してないだけならともかく、退化したらいかんでしょ、退化したら。
それと、内臓のリズムボックスの使い勝手がすこぶる悪い。
これも使いやすかったG2.1Nuから大きく退化してる。

と、まあ、いろいろ書いたけど、全体的にはコツさえつかめば使い勝手はかなりよい。
僕は30代後半にギター復活してから、ずっとZOOMのマルチを使ってるけど、もうコンパクトを並べるって方式には戻れない。
シーンごとにエフェクトを個別にオン、オフするより、パッチごと切り替えるほうが自分のスタイルにあっている。
あとは、切り替え時の問題をなんとかクリアせねば。
(ディレイ使用時のパッチのエフェクト数を最小限にしたところ、けっこう改善されたように思う)
(実はディレイが原因なのではなく、アンプシミュが原因のようだ。アンプシミュを外してみたところ、全く問題なく立ち上がるようになった。8/21)

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