Music Mania

No Music No Life

アースシェイカー

2016年08月27日 | 音楽
先日買ったマルチエフェクターZOOM G5nの情報を集めてたとき、久しぶりにあるギタリストの音を聴いた。
その男の名はシャラ。
そう、あのアースシェイカーのギタリスト、石原”シャラ”慎一郎だ。

アースシェイカーとは、80年代初め頃にデビューしたジャパメタ(日本のへヴィ・メタル)バンドの一つで、当時はラウドネスと並び、大変な人気だった。
ファーストアルバムこそ、ブリティッシュ・へヴィ・メタルみたいなノリだったが、セカンドからはどちらかというと、LAメタルを意識したような路線になり、徐々にポップ色を強めていった。
シャラのギターはへヴィで、テクニックを追及するより、一音一音大切に弾くタイプ。
深いビブラートと強烈なピッキングハーモニクスが印象的だった。

今現在のシャラは、ZOOMの広報ギタリストというか、新作が発表されると製品が送られてきて、専用パッチを作成したり、楽器店などで製品紹介セミナーとかしているようだ。
で、ブログも書いてるようなので、それも読んでみる。
ふむふむ、なんかいい感じだなぁ。
この人って、こんな人だったんだ。
いくつになっても永遠のギター少年みたいなところがあって、実に微笑ましい。
石原‟SHARA”慎一郎 オフィシャルブログ

僕は80年代の頃、シャラのギターはけっこうコピーしたと思う。
ざっと思い出してみると、モア、記憶の中、アースシェイカー、ウォール、夢の果てに、レディオ・マジック、TOKYOあたり。
ああ、当時、これらの曲って本当に多くのバンドがコピーしていて、とくにモアなんて定番中の定番だったなぁ。

「MORE」 25周年デビュー記念ライブ EARTH SHAKER


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ノンフィクションもの2つ

2016年08月27日 | 読書
先日、福田ますみ著書「でっちあげ~福岡『殺人教師』事件の真相」を読んだことを書いた。
これが思いのほか面白かった(というのは不謹慎だけど)ので、それ以来ノンフィクションものにはまってる。

清水潔「桶川ストーカー殺人事件 遺言」



これも「でっちあげ」同様、一日で一気読みしてしまった。
1999年埼玉県でおこった殺人事件について、写真雑誌の記者が真犯人を特定し、警察の腐敗を暴いた事件簿。
被害者となった女子大生は、生前から警察にストーカー被害を訴えていた。
このままでは殺されてしまう、と切実な思いで訴えていたにも関わらず、警察はなんの手も打たなかった。
そして殺害されてしまう。
それも、ストーカー本人が手を下したのではなく、仲間に金を渡して殺させたのだ。
警察は、実行犯のみ逮捕して、事件を解決済みにしようとする。
被害者の友人から詳しい話をきいた雑誌記者は、警察の不祥事と真犯人の行方を追う。

次々と恐ろしい事実が浮き彫りにされていき、闇の部分が明らかにされていく様は読んでいて痛快である。
世の中には本当に悪いヤツっているんだな、と、ゾッとする。
そして庶民の味方になるべき警察が、この事件ではまるで他人ごとで、かなり腹立たしい。


豊田正義「消された一家~北九州連続監禁殺人事件」



やはり、これも一日で一気読みするくらいはまった。
僕って、こんなに人の不幸に対する興味や野次馬根性が強いんだっけ?とイヤになるけど。

この事件については、数年前尼崎であった連続監禁殺人事件の報道時に、「北九州の連続監禁殺人事件に似てる」といわれていたので、少しだけ前知識があった。
読んだら、あまりの壮絶な内容に身の毛もよだつ。
この事件の主犯の残虐さは、もはや人間のレベルを超えており、まさに鬼畜だといえる。
詳しくは書けない。
主犯の鬼畜は、ある一家を監禁し、財産を没収し、連日拷問のような虐待を繰り返し、命を落とせば遺体を解体し証拠隠滅を図る。
金づるがなくなると、次のターゲットを探し、監禁、虐待、遺体の解体を繰り返す。
酷すぎる犯行は、読んでいて気持ち悪くなる。
前の2作と違い、警察や検察に対する挑戦や真実を暴くといった趣向は少なく、監禁、虐待の実態が証言を元に書かれている。


この二つの事件の犯人像で共通する部分がある。
人に対する不信感が異常に強い。
自分が絶対的に正しく。人の意見はきかない。
そのため、人を支配し、自分に服従させる。
規約、ルールといったものが大好きで、無理にでも納得させ、守らないと激高する。

もし皆さんの周りにこういうタイプの人がいたら、気を付けたほうがいいと思う。
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