先日、友人のビートルズカバーバンドのライブを見てきた。
初期、中期、後期とまんべんなく選曲され、安定した演奏と見事なコーラスで、素敵なビートルズサウンドを聞かせてくれた。
ビートルズってそれぞれの役割分担がしっかりしていて、これをばっちり決めるというのはかなり難しいと思う。
ビートルズがそういう演奏技術やコーラスハーモニーを身に着けたのは、ハンブルグでの連日連夜にわたる過酷な下積み時代があるからだ。
数ヵ月単位でハンブルグ巡業が行われたのだが、毎晩4~6時間のライブを休日なしで行われたという。
でも、そのわりにはジョージ・ハリスンのギターソロやピート・ベストのドラムの腕はよろしくないように聴こえる。
これだけのライブをこなしてるのに?
まず、ピートのドラムは、歌のバックを支えるという役割についてはプロとしての技量があると思う。
あくまでも裏方として、フロント3人の邪魔をせず、大人しくリズムを支えている。
しかし、ハンブルグのクラブでビートルズの対バンだったリンゴ・スターの腕前をみて(ときには共演して)以来、ピートの腕に不満をもつようになり、デビュー直前に解雇となる。
ジョージのギターは、ギターソロ以外はかなり上手いと思う。
おそらくVOXアンプに直接プラグインした音色で、上手く強弱をつけながら、ボーカルを見事に支えている。
こういったセンスは、度重なるライブ活動で得たものだろう。
ビートルズのデビューアルバムは、ほとんどスタジオライブで、全曲が一日でレコーディングされたのは有名である。
つまり、デビューアルバムで聴ける歌と演奏は、そのまま彼らの実力といっていい。
そう思うと、この時点ですでにプロのバンドとしての力量は十分備わっているのがわかる。
しかし、BBCライブなどのラジオ出演での生演奏を聴くと、曲によってはミスが多くて酷いときがある。
やはりハンブルグ巡業という特殊なライブ経験が、良くも悪くも彼らのバンドサウンドに大きな影響を与えたと思う。
おそらく、ハンブルグへ行くまでのビートルズは、ベースがド素人のスチュワート・サトクリフだったこともあり、演奏力は普通のアマチュアレベルだったと思われる。
演奏の基礎がしっかり備わっていない時点で過酷な連日ライブを行ったせいで、バンドの基本となるアンサンブルについてはプロレベルになったけど、個人プレイのようなテクニックは身につかなかったのだろう。
毎晩4~6時間のライブ、それも港町の荒っぽい船乗りや不良少年などを相手に、演奏を続ける。
当然、無茶なリクエストもあるだろうし、それに応えなきゃ暴れる客もいただろう。
おそらく、100曲くらいレパートリーがあっただろうし、常に最新のヒット曲をコピーしてもいただろう。
毎晩、ライブが終わったら、もっと受ける曲はないかとラジオを聴き、レコードを聴き、耳コピして、明日のライブでの披露の準備に入る。
若い彼らのこと、女の子とイチャイチャする時間も必要だし、とてもじゃないが、楽器の練習をする時間などないのである。
最後に、ジョージは元々は「すごいテクニックのギター少年がいる」とポールがジョンに紹介したことでバンドに加入している。
ビル・ジャスティスの「ローンチー」という曲を完璧に弾いてみせて、ジョンを感心させたという。
1994年のビートルズアンソロジー企画のとき、ジョージ、ポール、リンゴの3人で、この懐かしの「ローンチー」を演奏している。
The Beatles - Raunchy(1994)
初期、中期、後期とまんべんなく選曲され、安定した演奏と見事なコーラスで、素敵なビートルズサウンドを聞かせてくれた。
ビートルズってそれぞれの役割分担がしっかりしていて、これをばっちり決めるというのはかなり難しいと思う。
ビートルズがそういう演奏技術やコーラスハーモニーを身に着けたのは、ハンブルグでの連日連夜にわたる過酷な下積み時代があるからだ。
数ヵ月単位でハンブルグ巡業が行われたのだが、毎晩4~6時間のライブを休日なしで行われたという。
でも、そのわりにはジョージ・ハリスンのギターソロやピート・ベストのドラムの腕はよろしくないように聴こえる。
これだけのライブをこなしてるのに?
まず、ピートのドラムは、歌のバックを支えるという役割についてはプロとしての技量があると思う。
あくまでも裏方として、フロント3人の邪魔をせず、大人しくリズムを支えている。
しかし、ハンブルグのクラブでビートルズの対バンだったリンゴ・スターの腕前をみて(ときには共演して)以来、ピートの腕に不満をもつようになり、デビュー直前に解雇となる。
ジョージのギターは、ギターソロ以外はかなり上手いと思う。
おそらくVOXアンプに直接プラグインした音色で、上手く強弱をつけながら、ボーカルを見事に支えている。
こういったセンスは、度重なるライブ活動で得たものだろう。
ビートルズのデビューアルバムは、ほとんどスタジオライブで、全曲が一日でレコーディングされたのは有名である。
つまり、デビューアルバムで聴ける歌と演奏は、そのまま彼らの実力といっていい。
そう思うと、この時点ですでにプロのバンドとしての力量は十分備わっているのがわかる。
しかし、BBCライブなどのラジオ出演での生演奏を聴くと、曲によってはミスが多くて酷いときがある。
やはりハンブルグ巡業という特殊なライブ経験が、良くも悪くも彼らのバンドサウンドに大きな影響を与えたと思う。
おそらく、ハンブルグへ行くまでのビートルズは、ベースがド素人のスチュワート・サトクリフだったこともあり、演奏力は普通のアマチュアレベルだったと思われる。
演奏の基礎がしっかり備わっていない時点で過酷な連日ライブを行ったせいで、バンドの基本となるアンサンブルについてはプロレベルになったけど、個人プレイのようなテクニックは身につかなかったのだろう。
毎晩4~6時間のライブ、それも港町の荒っぽい船乗りや不良少年などを相手に、演奏を続ける。
当然、無茶なリクエストもあるだろうし、それに応えなきゃ暴れる客もいただろう。
おそらく、100曲くらいレパートリーがあっただろうし、常に最新のヒット曲をコピーしてもいただろう。
毎晩、ライブが終わったら、もっと受ける曲はないかとラジオを聴き、レコードを聴き、耳コピして、明日のライブでの披露の準備に入る。
若い彼らのこと、女の子とイチャイチャする時間も必要だし、とてもじゃないが、楽器の練習をする時間などないのである。
最後に、ジョージは元々は「すごいテクニックのギター少年がいる」とポールがジョンに紹介したことでバンドに加入している。
ビル・ジャスティスの「ローンチー」という曲を完璧に弾いてみせて、ジョンを感心させたという。
1994年のビートルズアンソロジー企画のとき、ジョージ、ポール、リンゴの3人で、この懐かしの「ローンチー」を演奏している。
The Beatles - Raunchy(1994)