クイーンズクロニクル
西脇さんによるアルバム解説、今回は8枚目のアルバム「ザ・ゲーム」
「プレイ・ザ・ゲーム」
作詞作曲はフレディ。
シンセを初めて導入したアルバムだが、イントロの効果音はシンセのほかエフェクトシンバルの音を逆回転させるなど、凝ったことをしている。
間奏での効果音は電子ドラムの可能性がある。
サビでのコード進行でGm7 9 11というテンションコードが使われている。
ジャズやAORなどでよく使われるコード。
「ドラゴン・アタック」
作詞作曲はブライアン。
ジャムセッションっぽい曲で、クイーンとしては珍しい。
ドラムは片手でハイハットを16分で刻んでいるため、緊張感が出ている。
「地獄へ道連れ」
作詞作曲はジョンで、大ヒット曲。
シックの「グッドタイムス」の影響を受けていて、レコーディングを見学していたという説もある。
キーが変わっているが、録音したあとにテープの回転を上げている可能性が高い。
効果音が多く使われているが、ほとんどはブライアンがギターで出している。
その他、ピアノやシンバルの残響音にエフェクト処理をしてたりする。
「夜の天使」
作詞作曲はジョン。
ボーカルにショートディレイがかけられていて、懐かしさを感じる演出をしている。
1950年代のロカビリーに使われている手法。
「愛という名の欲望」
同じくボーカルにショートディレイがかけられている。
エルビス・プレスリーを意識した極だけど、自分たちのセンスを加えている。
「ロック・イット」
作詞作曲はロジャー。
前半のバラード部分のボーカルはフレディで、ロジャーに負けじとハイトーンを出している。
またシンセを大胆に導入している。
共同プロデューサーのマックという人はミュンヘンのテクノシーンでの人脈があり、その影響が出ている。
この頃になってくると、シンセも和音が出せるようになり、クイーンも積極的に使い出すようになる。
「自殺志願」
作詞作曲はフレディ。
この曲もショートディレイがボーカルにかかっている。
三連のピアノ連打によるグループと不協和音のコーラスが聴きどころになっている。
「スウィート・シスター」
作詞作曲はブライアン。
2番のAメロ部分、裏拍でシンセを入れている。弾いてるのはジョン。
後半、ジョンは自由自在に動いていて曲を支配している。
「カミング・スーン」
作詞作曲はロジャー。
80年代っぽい曲。
エンディングのコードはメジャー6を使っているが、とても珍しい。
「セイヴ・ミー」
作詞作曲はブライアン。
シングル曲。
ピアノはブライアンで、現代的なポップスのような弾き方に変わってきている。
ライブではブライアンがピアノを弾き始めるが、2番のサビで立ち上がってスタッフからギターをもらい弾きだす。
歳忘れ蔵出しクイーン
番組の未発表テイクの蔵出しにちょっとプラスしてディスカバークイーン。
ゲストは西脇さん。
当初は第1回ディスカバークイーンで放送される予定だった、クイーンの影響を受けた他のアーティストの話。
アメリカのメタルバンド、エクストリームはクイーンから大きな影響を受けている。
西脇さんは来日時にサポートキーボードをしている。
「キューピーズ・デッド(ホーン・ミックス)」という曲はクイーンの「ステイン・パワー」の影響を受けたファンキーな内容になっている。
「ホエン・アイ・ファースト・キッスド・ユー」という曲はとてもジャジィで、本来ハードロック、メタルのバンドがこういう曲をやるのは、クイーンの影響ではないだろうか。
もう一つクイーンに影響を受けたバンド、日本から爆風スランプから。
パッパラー川合による「御隠居」という曲。
歌詞は落語というセンス、ギターのアレンジ、コーラスなど、クイーンイズムに溢れた曲になっている。
オペラ座の夜のB面紹介時に放送されなかった曲「ゴッド・セイブ・ザ・クイーン」の解説。
ギターオーケストラのハモリは、どうやってリズムを合わせるか。
定型リズムの曲はメトロノームに合わせればいいが、そうじゃない場合について。
西脇さんだったら、ピアノをガイドとして入れてそのリズムに合わせてギターを重ねていき、後でピアノ音を消すという。
これはレコーディング時にいろいろ応用が効くので、実際西脇さんも別のアーティストの録音時に使ってたりする。
蔵出しではないが、西脇さんのやり残しと感じる話。
「オウガバトル」のイントロはアウトロを逆再生したものだが、イントロを逆再生すればどう聴こえるのか?ロジャーのドラがどう聴こえるかを検証。
すると、ドラの音にフェイザーがかかっているのがわかる。
それと「永遠の翼」のティンバレスが鳴る場所の正解発表。
答えは1分21秒のところでこれを鳴らしている。
しわ〜す・ハート・アタック2021年末
リスナーによるクイーン人気投票
あなたの好きな邦題作品
1位 輝ける七つの海
2位 地獄へ道連れ
3位 愛に全てを
4位 心の絆
5位 炎のロックンロール
6位 素晴らしきロックンロールライフ
7位 永遠の誓い
8位 虚な日曜日
9位 伝説のチャンピオン
10位 神々の業
あなたの好きなロジャーナンバー
1位 レディオ・ガガ
2位 カインド・オブ・マジック
3位 ロック・イン
4位 さまよい
5位 アイム・イン・ラブ・イン・マイ・カー
6位 モダン・タイムス・ロックンロール
7位 ファン・イット
8位 秘めたる炎
9位 ルーザー・イン・ジ・エンド
10位 コーリング・オール・ガールズ
あなたが好きなフレディのソロ作品
1位 ハウ・キャン・アイ・ゴー・オン
2位 ボーン・トゥ・ラブ・ユー
3位 バルセロナ
4位 ザ・グレート・プリテンダー
5位 メイド・イン・ヘブン
6位 ラブ・キルズ
7位 ゴールデン・ボーイ
8位 リビング・オン・マイ・オウン
9位 明日なき愛
10位 タイム
世良政則氏との対談
クイーンを初めて聴いたのは、大学生の時。
当時は嵐のように新しくエネルギーのある音楽が流れまくっていた。
その中でもクイーンは異彩を放っていた。
イギリスっぼくもなくアメリカでもない。
聴いたことのないロックだった。
知識がなかったから何が変なのか、何が変わってるのかがわからなかった。
3枚目のアルバムからクイーンにハマった。
とくにキラークイーンが好きで、そればかり聴くものだから、その部分だけレコードが擦り切れて、針の上にコインを乗せて聴いていた。
ストーンズに憧れていたので、ブルースに浸るために大阪の大学へいく。
周りではブルースやメタルが人気で、クイーンを聴いてるのは女性が多かった。
クイーンは好きだったけど自分のバンドはあくまでストーンズやフェイセズにこだわっていたので影響はなかった。
しかし、後になってからみんなクイーンを聴いていたようで、じわじわと影響されていった。
当時、洋楽好きの人にはストーンズやクイーンは知られていたけど、テレビで流れる音楽しか聴いていない人にはまだ浸透していなかったが、日本のロックバンドを通して間接的に影響された人は多い。
ボーカリストとしてみたフレディは、デビュー当時は迷いを感じるけど、サードくらいから確率されていったように感じる。
初めてカバーしたクイーンは「アイ・ワズ・ボーン・トゥ・ビー・ラブ・ユー」。
西脇さんの蔵出し解説
「カミングスーン」
再生速度を上げて収録されている。
そうすることにより、テンポがよくなることと、ボーカルが若々しく聴こえるようになる。
年末だよ女王様スペシャルバンドグループによるスタジオライブ
西脇さんによるアルバム解説、今回は8枚目のアルバム「ザ・ゲーム」
「プレイ・ザ・ゲーム」
作詞作曲はフレディ。
シンセを初めて導入したアルバムだが、イントロの効果音はシンセのほかエフェクトシンバルの音を逆回転させるなど、凝ったことをしている。
間奏での効果音は電子ドラムの可能性がある。
サビでのコード進行でGm7 9 11というテンションコードが使われている。
ジャズやAORなどでよく使われるコード。
「ドラゴン・アタック」
作詞作曲はブライアン。
ジャムセッションっぽい曲で、クイーンとしては珍しい。
ドラムは片手でハイハットを16分で刻んでいるため、緊張感が出ている。
「地獄へ道連れ」
作詞作曲はジョンで、大ヒット曲。
シックの「グッドタイムス」の影響を受けていて、レコーディングを見学していたという説もある。
キーが変わっているが、録音したあとにテープの回転を上げている可能性が高い。
効果音が多く使われているが、ほとんどはブライアンがギターで出している。
その他、ピアノやシンバルの残響音にエフェクト処理をしてたりする。
「夜の天使」
作詞作曲はジョン。
ボーカルにショートディレイがかけられていて、懐かしさを感じる演出をしている。
1950年代のロカビリーに使われている手法。
「愛という名の欲望」
同じくボーカルにショートディレイがかけられている。
エルビス・プレスリーを意識した極だけど、自分たちのセンスを加えている。
「ロック・イット」
作詞作曲はロジャー。
前半のバラード部分のボーカルはフレディで、ロジャーに負けじとハイトーンを出している。
またシンセを大胆に導入している。
共同プロデューサーのマックという人はミュンヘンのテクノシーンでの人脈があり、その影響が出ている。
この頃になってくると、シンセも和音が出せるようになり、クイーンも積極的に使い出すようになる。
「自殺志願」
作詞作曲はフレディ。
この曲もショートディレイがボーカルにかかっている。
三連のピアノ連打によるグループと不協和音のコーラスが聴きどころになっている。
「スウィート・シスター」
作詞作曲はブライアン。
2番のAメロ部分、裏拍でシンセを入れている。弾いてるのはジョン。
後半、ジョンは自由自在に動いていて曲を支配している。
「カミング・スーン」
作詞作曲はロジャー。
80年代っぽい曲。
エンディングのコードはメジャー6を使っているが、とても珍しい。
「セイヴ・ミー」
作詞作曲はブライアン。
シングル曲。
ピアノはブライアンで、現代的なポップスのような弾き方に変わってきている。
ライブではブライアンがピアノを弾き始めるが、2番のサビで立ち上がってスタッフからギターをもらい弾きだす。
歳忘れ蔵出しクイーン
番組の未発表テイクの蔵出しにちょっとプラスしてディスカバークイーン。
ゲストは西脇さん。
当初は第1回ディスカバークイーンで放送される予定だった、クイーンの影響を受けた他のアーティストの話。
アメリカのメタルバンド、エクストリームはクイーンから大きな影響を受けている。
西脇さんは来日時にサポートキーボードをしている。
「キューピーズ・デッド(ホーン・ミックス)」という曲はクイーンの「ステイン・パワー」の影響を受けたファンキーな内容になっている。
「ホエン・アイ・ファースト・キッスド・ユー」という曲はとてもジャジィで、本来ハードロック、メタルのバンドがこういう曲をやるのは、クイーンの影響ではないだろうか。
もう一つクイーンに影響を受けたバンド、日本から爆風スランプから。
パッパラー川合による「御隠居」という曲。
歌詞は落語というセンス、ギターのアレンジ、コーラスなど、クイーンイズムに溢れた曲になっている。
オペラ座の夜のB面紹介時に放送されなかった曲「ゴッド・セイブ・ザ・クイーン」の解説。
ギターオーケストラのハモリは、どうやってリズムを合わせるか。
定型リズムの曲はメトロノームに合わせればいいが、そうじゃない場合について。
西脇さんだったら、ピアノをガイドとして入れてそのリズムに合わせてギターを重ねていき、後でピアノ音を消すという。
これはレコーディング時にいろいろ応用が効くので、実際西脇さんも別のアーティストの録音時に使ってたりする。
蔵出しではないが、西脇さんのやり残しと感じる話。
「オウガバトル」のイントロはアウトロを逆再生したものだが、イントロを逆再生すればどう聴こえるのか?ロジャーのドラがどう聴こえるかを検証。
すると、ドラの音にフェイザーがかかっているのがわかる。
それと「永遠の翼」のティンバレスが鳴る場所の正解発表。
答えは1分21秒のところでこれを鳴らしている。
しわ〜す・ハート・アタック2021年末
リスナーによるクイーン人気投票
あなたの好きな邦題作品
1位 輝ける七つの海
2位 地獄へ道連れ
3位 愛に全てを
4位 心の絆
5位 炎のロックンロール
6位 素晴らしきロックンロールライフ
7位 永遠の誓い
8位 虚な日曜日
9位 伝説のチャンピオン
10位 神々の業
あなたの好きなロジャーナンバー
1位 レディオ・ガガ
2位 カインド・オブ・マジック
3位 ロック・イン
4位 さまよい
5位 アイム・イン・ラブ・イン・マイ・カー
6位 モダン・タイムス・ロックンロール
7位 ファン・イット
8位 秘めたる炎
9位 ルーザー・イン・ジ・エンド
10位 コーリング・オール・ガールズ
あなたが好きなフレディのソロ作品
1位 ハウ・キャン・アイ・ゴー・オン
2位 ボーン・トゥ・ラブ・ユー
3位 バルセロナ
4位 ザ・グレート・プリテンダー
5位 メイド・イン・ヘブン
6位 ラブ・キルズ
7位 ゴールデン・ボーイ
8位 リビング・オン・マイ・オウン
9位 明日なき愛
10位 タイム
世良政則氏との対談
クイーンを初めて聴いたのは、大学生の時。
当時は嵐のように新しくエネルギーのある音楽が流れまくっていた。
その中でもクイーンは異彩を放っていた。
イギリスっぼくもなくアメリカでもない。
聴いたことのないロックだった。
知識がなかったから何が変なのか、何が変わってるのかがわからなかった。
3枚目のアルバムからクイーンにハマった。
とくにキラークイーンが好きで、そればかり聴くものだから、その部分だけレコードが擦り切れて、針の上にコインを乗せて聴いていた。
ストーンズに憧れていたので、ブルースに浸るために大阪の大学へいく。
周りではブルースやメタルが人気で、クイーンを聴いてるのは女性が多かった。
クイーンは好きだったけど自分のバンドはあくまでストーンズやフェイセズにこだわっていたので影響はなかった。
しかし、後になってからみんなクイーンを聴いていたようで、じわじわと影響されていった。
当時、洋楽好きの人にはストーンズやクイーンは知られていたけど、テレビで流れる音楽しか聴いていない人にはまだ浸透していなかったが、日本のロックバンドを通して間接的に影響された人は多い。
ボーカリストとしてみたフレディは、デビュー当時は迷いを感じるけど、サードくらいから確率されていったように感じる。
初めてカバーしたクイーンは「アイ・ワズ・ボーン・トゥ・ビー・ラブ・ユー」。
西脇さんの蔵出し解説
「カミングスーン」
再生速度を上げて収録されている。
そうすることにより、テンポがよくなることと、ボーカルが若々しく聴こえるようになる。
年末だよ女王様スペシャルバンドグループによるスタジオライブ