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源義経が好きだったから源氏物語も読んだ、とかいう人

2022年01月22日 | 日常
最近ネットで見かけた文章で、「源義経が好きだったから源氏物語も読んだ」と言ってる人がいて、その人は多くの人からバカにされていた。
これってなんか面白いよね。
知ったかぶりで適当なこと言ってるとバカがばれる、という典型的な例だと思う。
でもね、「源義経が好きだったからから源氏物語も読んだ」ということの何がおかしいのか、わからない人ってけっこういるんじゃないのかな、という気もする。

少し前に、日本人の半分は5行以上の文章を読まない、読めない、理解出来ないというのを書いた。
いや実は、半分どころか8割くらいの人だという説もある。
もしかすると僕らが想像する以上に日本人の教養は落ちてるのかもしれない。
なので、源義経と源氏物語はまるで関係がないってことを知らない人って案外多いのかもしれない。

ここを読まれてる方は当然わかってると思われますが、「源氏物語」は1008年に出された恋愛小説で作者は紫式部、物語の主人公は光源氏という架空の人物。
「源義経」は1180年から勃発した治承・寿永の乱(源平合戦)で活躍した武将で1189年に亡くなった実在の人物。
両者の間には180年くらい時間差があるし、共通項があるとすれば、どちらも平安時代ということだけなのだ。
なので、源義経が好きなんだったら読むべきは「平家物語」であるし、源氏物語を読んだことを自慢したいんだったら、紫式部が好きだからという前提にしなければならない。

で、僕も出来るだけバカっぽい文章を考えてみた。

・BBキング、もちろん大好きだよ、「ろくでなしブルース」も全巻読んでるしな
・ジャズ好きなんですね、僕もジャズは大好きですよ、特に4曲目の「バイスクルレース」が大好きなんだ
・インフルエンザにかかっちゃったよ、でもこれでオレもインフルエンサーの仲間入りだわ
・どうしてみんなに迷惑ばかりかけるかだって?愛読書は「嫌われる勇気」だからね、当たり前じゃないか

ダメだな。
やっぱり「源義経が好きだったから源氏物語も読んだ」には叶わない。