クイーンズクロニクル
みんなのイケボ、西脇さんによる楽曲解説、
14枚目のアルバム「イニュエンドウ」から。
「イニュエンドウ」
作詞作曲はフレディとロジャー。
アルバムの先行シングル。
フレディの一番高い声はEフラットだけど、病気にも関わらずかなりのハイトーンを出している。
途中フラメンコになるが、イントロですでにスパニッシュの音階が使われている。
この部分は5拍子のリズムで、ゲスト参加のスティーブ・ハウのギターが入ると3拍子になる。
ロックバンドアレンジになるとブライアンがギターを弾いているが、ここでは5拍子で弾いている。
「ヘッド・ロング」
作詞作曲はクイーン名義。
コーラスワークがいかにもクイーンらしい。
ドラムトラックは打ち込みと生のハイブリッド。
おおらかなリズムのロジャーが、ここでは機械のように正確なリズムを刻んでいる。
その他の音としては、ブライアンがステップフランジャーエフェクトを使用しているのではないかと考えられる。
「輝ける日々」
作詞作曲はロジャーで、全英1位のシングル曲。
PVではコンゴを叩いているが、レコーディングではシンセのサンプリングで出している。
サビのコード進行では、同じコード進行を繰り返してるように聴こえて、実は少し違う。
「人と真実がある」という歌詞のときに、少し不協和音を出して、効果を出している。
「愛しきデライラ」
作詞作曲はフレディで、愛猫のための曲。
ブライアンのユーモアあふれるギターがたくさん聴ける。
ギターで猫の鳴き真似を出しているが、トークボックス(トーキングモジュレーター)を使っている。
これは弁当箱くらいのボックスからホースで出ていて、これを口にいれて喋ると、それが音としてミックスされて出てくるエフェクト。
「ショー・マスト・ゴー・オン」
作詞作曲はクイーン名義。
同じコード進行をとことん使いながら曲を展開させていくという手法を使っている。
一カ所だけ例外があって、ギターソロ後の部分で転調している。
カラフルな展開になったあとまた元のキーに戻っていく。
アレンジや演奏の妙が凝縮されている。
15枚目のアルバム「メイド・イン・ヘブン」から
「メイド・イン・ヘブン」
作詞作曲はフレディ。
聞き所は本家よりもヘヴィなところで、これぞクイーンサウンドといったところ。
フレディのソロ作品から演奏を全てクイーンのメンバーに差し替えてある。
曲のテンポは、元々は一定ではなかったものをフレディのボーカルを分解して一定のテンポになるように調整されている。
「マザー・ラブ」
作詞作曲はフレディとブライアン。
フレディの最後の録音とされている。
最後までレコーディングが間に合わなかったため、一番最後だけブライアンが歌っている。
ロジャーのシンバルロールのセンスが素晴らしい出来となっている。
「ボーン・トゥ・ラブ・ユー」
フレディの作詞作曲で、この曲もソロ作品からボーカルトラックだけ抜き出して、演奏はクイーンが行っている。
ブライアンの縦横無尽に飛び回るギターが巣腹いく情熱を感じる。
元々はリズムマシーンで録音されていたのを生ドラムで録音し直すなど、楽曲を再構築している。
フレディ亡きあと、情熱をもって仕上げている。
「ウインターズ・テイル」
作詞作曲はクイーン名義。
フレディが一人で仕上げた最後の曲だと言われている。
天才の悟りの境地を感じさせる。
全てのパフォーマンスをワンテイクで仕上げたという。
この曲の一番最後にテープフランジャーが効果的に使われている。
クイーンズクロニクル番外編
時間の都合でオンエアされなかったものから蔵出しクロニクル。
「レイン・マスト・フォール」
作詞作曲はクイーン名義。
随所にティンバレスが効果的に使われている。
本来隙間だらけのリズムだけど、打ち込みでいろいろなパーカッションを入れて成立させている。
時期的にサンプリング音の質があがっているの、でこういうことが出来た。
「トゥー・マッチ・ラヴ・ウィル・キル・ユー」
作詞作曲はブライアン。
ジョンは目立ちすぎることなく、それでも存在感のある理想的なベースを弾いている。
フレディの追悼コンサートでこの曲が演奏された。
この曲ではFMシンセが使われている。
MIDIでいろいろなシンセをつなげて同時に一つの鍵盤で流している。
ギターソロの前のロジャーのフィルイン、そこにリバースリバーブがかかっていてインパクトが強くなっている。
「レット・ミー・リブ」
作詞作曲はクイーン名義。
1983年のワークスのレコーディングセッションで撮られた。
セッションにはロッド・スチュワートとジェフ・ベックも参加していた。
ブライアン自信がジェフをリスペクトしていたらしい。
サウンド的なギミックについては、ハンドクラップのサウンドを逆再生し、この音にリバーブをかけ、それをさらに逆再生する、そこへさらにリバーブをかける、というようなことをやっている。
最終回
「ラスト・ショー・マスト・ゴー・オン桜咲く」4時間スペシャル
クイーン大好き生投票
あなたの好きなクイーンライブナンバー
1位 1982年西武球場「アクション・ディス・デイ」
2位 1985年ライブエイド「ハマー・トゥ・フォール」
3位 1986年ロンドン「神々の業」
4位 1974年ロンドン「炎のロックンロール」
5位 1979年ライブキラーズ「永遠の翼」
6位 1986年ロンドン「伝説のチャンピオン」
7位 1985年ライブエイド「レディオ・ガガ」
8位 1979年ライブキラーズ「ラブ・オブ・マイ・ライフ」
9位 1982年西武球場「ウィー・ウィル・ロック・ユー」
10位 1975年ロンドン「ナウ・アイム・ヒア」
あなたの好きなブライアン・メイの曲
1位 サーティー・ナイン
2位 手を取り合って
3位 セイブ・ミー
4位 ブライトン・ロック
5位 タイ・ユア・マザー・ダウン
6位 イッツ・レイト
7位 ファット・ボトム・ガール
8位 フラッシュのテーマ
9位 父より子へ
10位 サン・アンド・ドーター
クイーン短歌
応募された短歌を全て紹介
女王様スペシャルバンドライブ
ギター=パッパラー川合
キーボード=西脇達也
ボーカル=サンプラザ中野くん
生放送で生演奏
西脇さんのロジャーテイラーのドラム徹底解剖
クイーンズトップスリー
ディスカバークイーン、エピローグ
一年を振り返って(所感)
昨年のディスカバービートルズから引き継いで、この一年はクイーン特集だったわけだが、より深くクイーンについて知ることが出来てよかった。
中でも、西脇さんのレコーディングエンジニア目線による解説は非常に良かった。
かなりマニアックというか、プロ目線による解説で、ものすごくレベルが高かった。
ここまでハイレベルだとリスナーはついていけなくなるのだが、さすがクイーンファン、僕が知る限りこのコーナーが最も人気が高かったように思う。
民放だと勝手にリスナーのレベルを低く設定してつまらなくなってしまうのだが、この辺はNHKならではだと思う。
ここまで詳しく音作りの検証をするというのは並大抵のことではなく、70年代のほとんどの曲を解説したのは大変なことだっただろう。
それでも、80年以降の曲も全曲やってほしかったなとは思う。
ゲスト対談は意外な人がクイーン好きだったり、こだわりがあったりして面白かった。
とくに東儀秀樹のクイーン好き加減は本物で、オリジナルギターを手作りするなど、とても興味深い内容だった。
朝日順子さんによる歌詞解説も良かった。
なかなかここまで歌詞を深掘りして聴くことはないので、より深く楽曲を理解出来る内容だった。
コピーバンド選手権は、こちらはハードルをグッと下げて、誰でも気軽に参加出来るようになってたのは素晴らしいことだった。
本格的なバンド演奏はほとんどなく、総意と工夫で楽器未経験者でもエントリー出来る。
とはいえ、ちょっとやってみた程度ではダメで、しっかり真剣に練習してきたのが伝わる内容で、これこそ音楽の楽しさ、面白さが凝縮されたイベントだった。
そしてサンプラザ中野くん、いい人柄が表れていてとても良かった。
西脇さんや朝日さんの難しい解説を、中野くんが噛み砕いて説明してくれたのは、彼の人柄が見えてる部分だったと思う。
パッパラー川合さん、楽しいです。
芸達者というか、中野くんといいコンビだ。
2022年度からはディスカバーカーペンターズが始まります。
時間は日曜日午後3時に変更だそうです。
みんなのイケボ、西脇さんによる楽曲解説、
14枚目のアルバム「イニュエンドウ」から。
「イニュエンドウ」
作詞作曲はフレディとロジャー。
アルバムの先行シングル。
フレディの一番高い声はEフラットだけど、病気にも関わらずかなりのハイトーンを出している。
途中フラメンコになるが、イントロですでにスパニッシュの音階が使われている。
この部分は5拍子のリズムで、ゲスト参加のスティーブ・ハウのギターが入ると3拍子になる。
ロックバンドアレンジになるとブライアンがギターを弾いているが、ここでは5拍子で弾いている。
「ヘッド・ロング」
作詞作曲はクイーン名義。
コーラスワークがいかにもクイーンらしい。
ドラムトラックは打ち込みと生のハイブリッド。
おおらかなリズムのロジャーが、ここでは機械のように正確なリズムを刻んでいる。
その他の音としては、ブライアンがステップフランジャーエフェクトを使用しているのではないかと考えられる。
「輝ける日々」
作詞作曲はロジャーで、全英1位のシングル曲。
PVではコンゴを叩いているが、レコーディングではシンセのサンプリングで出している。
サビのコード進行では、同じコード進行を繰り返してるように聴こえて、実は少し違う。
「人と真実がある」という歌詞のときに、少し不協和音を出して、効果を出している。
「愛しきデライラ」
作詞作曲はフレディで、愛猫のための曲。
ブライアンのユーモアあふれるギターがたくさん聴ける。
ギターで猫の鳴き真似を出しているが、トークボックス(トーキングモジュレーター)を使っている。
これは弁当箱くらいのボックスからホースで出ていて、これを口にいれて喋ると、それが音としてミックスされて出てくるエフェクト。
「ショー・マスト・ゴー・オン」
作詞作曲はクイーン名義。
同じコード進行をとことん使いながら曲を展開させていくという手法を使っている。
一カ所だけ例外があって、ギターソロ後の部分で転調している。
カラフルな展開になったあとまた元のキーに戻っていく。
アレンジや演奏の妙が凝縮されている。
15枚目のアルバム「メイド・イン・ヘブン」から
「メイド・イン・ヘブン」
作詞作曲はフレディ。
聞き所は本家よりもヘヴィなところで、これぞクイーンサウンドといったところ。
フレディのソロ作品から演奏を全てクイーンのメンバーに差し替えてある。
曲のテンポは、元々は一定ではなかったものをフレディのボーカルを分解して一定のテンポになるように調整されている。
「マザー・ラブ」
作詞作曲はフレディとブライアン。
フレディの最後の録音とされている。
最後までレコーディングが間に合わなかったため、一番最後だけブライアンが歌っている。
ロジャーのシンバルロールのセンスが素晴らしい出来となっている。
「ボーン・トゥ・ラブ・ユー」
フレディの作詞作曲で、この曲もソロ作品からボーカルトラックだけ抜き出して、演奏はクイーンが行っている。
ブライアンの縦横無尽に飛び回るギターが巣腹いく情熱を感じる。
元々はリズムマシーンで録音されていたのを生ドラムで録音し直すなど、楽曲を再構築している。
フレディ亡きあと、情熱をもって仕上げている。
「ウインターズ・テイル」
作詞作曲はクイーン名義。
フレディが一人で仕上げた最後の曲だと言われている。
天才の悟りの境地を感じさせる。
全てのパフォーマンスをワンテイクで仕上げたという。
この曲の一番最後にテープフランジャーが効果的に使われている。
クイーンズクロニクル番外編
時間の都合でオンエアされなかったものから蔵出しクロニクル。
「レイン・マスト・フォール」
作詞作曲はクイーン名義。
随所にティンバレスが効果的に使われている。
本来隙間だらけのリズムだけど、打ち込みでいろいろなパーカッションを入れて成立させている。
時期的にサンプリング音の質があがっているの、でこういうことが出来た。
「トゥー・マッチ・ラヴ・ウィル・キル・ユー」
作詞作曲はブライアン。
ジョンは目立ちすぎることなく、それでも存在感のある理想的なベースを弾いている。
フレディの追悼コンサートでこの曲が演奏された。
この曲ではFMシンセが使われている。
MIDIでいろいろなシンセをつなげて同時に一つの鍵盤で流している。
ギターソロの前のロジャーのフィルイン、そこにリバースリバーブがかかっていてインパクトが強くなっている。
「レット・ミー・リブ」
作詞作曲はクイーン名義。
1983年のワークスのレコーディングセッションで撮られた。
セッションにはロッド・スチュワートとジェフ・ベックも参加していた。
ブライアン自信がジェフをリスペクトしていたらしい。
サウンド的なギミックについては、ハンドクラップのサウンドを逆再生し、この音にリバーブをかけ、それをさらに逆再生する、そこへさらにリバーブをかける、というようなことをやっている。
最終回
「ラスト・ショー・マスト・ゴー・オン桜咲く」4時間スペシャル
クイーン大好き生投票
あなたの好きなクイーンライブナンバー
1位 1982年西武球場「アクション・ディス・デイ」
2位 1985年ライブエイド「ハマー・トゥ・フォール」
3位 1986年ロンドン「神々の業」
4位 1974年ロンドン「炎のロックンロール」
5位 1979年ライブキラーズ「永遠の翼」
6位 1986年ロンドン「伝説のチャンピオン」
7位 1985年ライブエイド「レディオ・ガガ」
8位 1979年ライブキラーズ「ラブ・オブ・マイ・ライフ」
9位 1982年西武球場「ウィー・ウィル・ロック・ユー」
10位 1975年ロンドン「ナウ・アイム・ヒア」
あなたの好きなブライアン・メイの曲
1位 サーティー・ナイン
2位 手を取り合って
3位 セイブ・ミー
4位 ブライトン・ロック
5位 タイ・ユア・マザー・ダウン
6位 イッツ・レイト
7位 ファット・ボトム・ガール
8位 フラッシュのテーマ
9位 父より子へ
10位 サン・アンド・ドーター
クイーン短歌
応募された短歌を全て紹介
女王様スペシャルバンドライブ
ギター=パッパラー川合
キーボード=西脇達也
ボーカル=サンプラザ中野くん
生放送で生演奏
西脇さんのロジャーテイラーのドラム徹底解剖
クイーンズトップスリー
ディスカバークイーン、エピローグ
一年を振り返って(所感)
昨年のディスカバービートルズから引き継いで、この一年はクイーン特集だったわけだが、より深くクイーンについて知ることが出来てよかった。
中でも、西脇さんのレコーディングエンジニア目線による解説は非常に良かった。
かなりマニアックというか、プロ目線による解説で、ものすごくレベルが高かった。
ここまでハイレベルだとリスナーはついていけなくなるのだが、さすがクイーンファン、僕が知る限りこのコーナーが最も人気が高かったように思う。
民放だと勝手にリスナーのレベルを低く設定してつまらなくなってしまうのだが、この辺はNHKならではだと思う。
ここまで詳しく音作りの検証をするというのは並大抵のことではなく、70年代のほとんどの曲を解説したのは大変なことだっただろう。
それでも、80年以降の曲も全曲やってほしかったなとは思う。
ゲスト対談は意外な人がクイーン好きだったり、こだわりがあったりして面白かった。
とくに東儀秀樹のクイーン好き加減は本物で、オリジナルギターを手作りするなど、とても興味深い内容だった。
朝日順子さんによる歌詞解説も良かった。
なかなかここまで歌詞を深掘りして聴くことはないので、より深く楽曲を理解出来る内容だった。
コピーバンド選手権は、こちらはハードルをグッと下げて、誰でも気軽に参加出来るようになってたのは素晴らしいことだった。
本格的なバンド演奏はほとんどなく、総意と工夫で楽器未経験者でもエントリー出来る。
とはいえ、ちょっとやってみた程度ではダメで、しっかり真剣に練習してきたのが伝わる内容で、これこそ音楽の楽しさ、面白さが凝縮されたイベントだった。
そしてサンプラザ中野くん、いい人柄が表れていてとても良かった。
西脇さんや朝日さんの難しい解説を、中野くんが噛み砕いて説明してくれたのは、彼の人柄が見えてる部分だったと思う。
パッパラー川合さん、楽しいです。
芸達者というか、中野くんといいコンビだ。
2022年度からはディスカバーカーペンターズが始まります。
時間は日曜日午後3時に変更だそうです。