最近ネットで見つけた記事で、興味深いものがあった。
【なぜ?】小さな田舎町の、全国から注文が殺到する本屋さん『いわた書店』
いわた書店という、北海道の小さな本屋さんなのだが、ここの店主がユーザーの好みに合わせて本を選んでくれるという。
その人の職業、経歴、最近読んだ本など、簡単なアンケート結果をもとに、1万円分の本をセレクトしてくれるのだが、現在
予約殺到中で、まだ2月なのに今年の受付は終了らしい。
ここで面白いのが本の選び方だ。
あえてアンケートの答えと同じ系列の本は選ばず、本人は選ばないけど読めば満足してもらえそうな本を選んでいるそうだ。
店主の岩田さんいわく、
「こうくるか、という変化球を投げて読書の幅を広げてほしいんです」
これはいい、すごい、さすがだ。
自分で選ぶと、どうしても目に見えない枠から出られなかったりする。
あえて他人にまかせることで、幅が広がるのだ。
これは決して、他人に流されるとか、我がない、とかではない。
1万円選書を依頼するような人は、すでに好きな作家が何人もいて、それらの作品の大半を読破して、さらに読書の幅を広げ
たい人なのだろう。
いわば読書上級者なんだと思う。
司馬史観者とかハルキストみたいな、特定の作家にだけディープなマニアには向かない。
偏見やこだわりといった色メガネがなく、頭が柔軟で、どんな本でもいいものはいい、と受け入れられる素直さがある人向け
なのだ。
こういうのを音楽の分野でやってみても面白いと思う。
スコーピオンズやジューダス・プリーストが好きな人に、八代亜紀やアルバート・キング(古いブルースマン)をセレクトしたり、
いきものがかりが好きな人にモーツァルトのピアノ協奏曲やチアー・チェン(台湾の歌手)をセレクトしてみたり。
真に音楽が好きな人なら受け入れられるだろう。
【なぜ?】小さな田舎町の、全国から注文が殺到する本屋さん『いわた書店』
いわた書店という、北海道の小さな本屋さんなのだが、ここの店主がユーザーの好みに合わせて本を選んでくれるという。
その人の職業、経歴、最近読んだ本など、簡単なアンケート結果をもとに、1万円分の本をセレクトしてくれるのだが、現在
予約殺到中で、まだ2月なのに今年の受付は終了らしい。
ここで面白いのが本の選び方だ。
あえてアンケートの答えと同じ系列の本は選ばず、本人は選ばないけど読めば満足してもらえそうな本を選んでいるそうだ。
店主の岩田さんいわく、
「こうくるか、という変化球を投げて読書の幅を広げてほしいんです」
これはいい、すごい、さすがだ。
自分で選ぶと、どうしても目に見えない枠から出られなかったりする。
あえて他人にまかせることで、幅が広がるのだ。
これは決して、他人に流されるとか、我がない、とかではない。
1万円選書を依頼するような人は、すでに好きな作家が何人もいて、それらの作品の大半を読破して、さらに読書の幅を広げ
たい人なのだろう。
いわば読書上級者なんだと思う。
司馬史観者とかハルキストみたいな、特定の作家にだけディープなマニアには向かない。
偏見やこだわりといった色メガネがなく、頭が柔軟で、どんな本でもいいものはいい、と受け入れられる素直さがある人向け
なのだ。
こういうのを音楽の分野でやってみても面白いと思う。
スコーピオンズやジューダス・プリーストが好きな人に、八代亜紀やアルバート・キング(古いブルースマン)をセレクトしたり、
いきものがかりが好きな人にモーツァルトのピアノ協奏曲やチアー・チェン(台湾の歌手)をセレクトしてみたり。
真に音楽が好きな人なら受け入れられるだろう。
一風変わった商売ですが、面白いですね。
素晴らしい本に出会えるチャンスかも知れません。
音楽も同じジャンルで凝り固まると、そのうちつまらなくなってしまうので、たまには薦められたものを聴く方がいいと思います。
地方の小さな本屋さんは、なかなか経営が厳しいところが多いようで、苦労しているようです。
そんななか、子供の頃から並はずれた読書量をほこる店長が、自分の財産ともいえる「本の知識」を最大限に利用できる商売を思いついたのでしょう。
これは他の本屋がマネしようとしてもマネできません。
僕は思うのですが、仮に1万円で10冊選ばれたとします。
それで、これは面白い、と感じる本ってせいぜい5冊くらいかな、と思うんです。
いくら本のソムリエといえども、人間はそんなに単純ではありませんので、どうしても店長の変化球を受け取ることが出来ない場合があるでしょう。
でも、半分でも意外な分野から面白い本を読むことが出来れば、値段以上の価値が生まれるんだと思います。
本にしても音楽にしても、心の栄養みたいな部分がありますよね。
誰もが好奇心旺盛である必要はありませんが、いちおう音楽好きを名乗るからには、いろいろ聴いてみたいものです。