Music Mania

No Music No Life

いつのまにか、フェンダー・ジャパンが無くなってた・・・

2015年08月01日 | ギター
僕は最近知ったばかりなのだが、ギターメーカーのフェンダー・ジャパンが今年の3月末に終了していた。
いいギターを作ることで定評のあるメーカーだったのに、残念なことだと思う。

元々フェンダー・ジャパンという会社は、本家フェンダーUSAの下請けとか、日本工場とか、そういうのではない。
フェンダーと同じギターを作ることが認められている、別の会社なのだ。
フェンダーブランドを名乗ることを許され、日本人による高い製造技術により、本家を凌ぐほど完成度の高いギターを作っていた。
ちなみに、フェンダージャパン自体は商社みたいなもので、自社工場をもっていない。
実際に作っているのは、70年代から精度の高いギターを作っていた、トーカイとかフジゲンとかダイナ楽器だと言われる。

そんなフェンダー・ジャパンだが、今年3月末をもって契約が終了したのだ。
で、どうなったかというと、それまでフェンダー・ジャパンを作っていた工場が、フェンダーのギターを作るようになったらしい。
つまり本家が直接、下請けギター会社を管理するようになったのだ。

さらに、フェンダーUSAの輸入を行っていた山野楽器との契約も今年3月末に終了しており、
それも本家が直接輸入業務を行うという。
単に船便での事務手続きだけでなく、日本に到着してからの検品業務も本家USAが行うらしい。

さてさて・・・、僕は思うのだけど、本家フェンダーが、フェンダー・ジャパンのような品質管理が出来るのだろうか?
作ってる人や機械が同じなら、事実上今までと変わらないはずだ。
なので、しばらくは今までのと同じ品質のギターだろう。
しかし現在、フェンダーのメキシコ工場で作られているギターは、品質のバラツキがあるという。
当たりが良ければ、ジャパン製やUSA製と変わらないらしいけど、ひどいものはひどいといわれる。
つまり、フェンダー側としては、ギターの品質なんてその程度で充分という考えなのだろう。

それはさておき、現在、日本で買えるフェンダーのギターをちょっと見てみよう。
今までのフェンダー・ジャパンに相当するギターは、ダイナ楽器の製造による「ジャパン・エクスクルーシブ」というシリーズで、
値段も今までとそんなに変わってない気がする。

最安値のものは「Classic 60s Strat」というシリーズで、68,000円。



このモデルにピックアップをテキサス・スペシャルというUSA製のものに変えたものが86,000円。
その他、ボディにアルダー材を使ったものが115,000円など、なかなか買いやすい設定になっている。
今ならフェンダー・ジャパンと変わらない品質で作られていると思うので、フェンダー系のギターが欲しい人は、
いい選択だと思う。
ムスタングなら55,000円からあるヨ!

どこで買えるのかは知らないけどね。
僕の知る限り、どこの楽器屋も扱っていない感じ。
なんで?

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8 コメント

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知らかった。。 (ビリー)
2015-08-01 09:02:11
おはようございます。

私はこの記事を読むまで、
フェンダージャパンはUSAの下請け、日本工場
だと思っていた輩です。(爆)

独自生産でもフェンダーブランドを名乗る、、、

これはアパレルで言うと、
三陽商会が、英国バーバリーとライセンス契約して
バーバリー・ブラックレーベルという独自生産、ブランド
を名乗るのと似ていましたね。尤も、三陽商会も
バーバリーとのライセンス契約が切れ、今はコートで
有名なマッキントッシュの直輸入をしているとかか。

私は、バーバリーの質感を廉価に具現化していたブラック
レーベル(のスーツ、シャツ)が大好きだったので、
三陽商会の件は非常に残念でした。

さて、"米国管理の日本工場"のフェンダー、
フェンダージャパンと同等の質を提供できるか心配ですね。


それにしても、

フェンダージャパンは
フェンダーライセンスを許可された日本独自モデル
フェンダーメキシコは、
本家のメキシコ下請け工場モデル

だった?ということで、
両者は生産国が違うだけではなく、
コンセプトに大きな違いがあったとは。。。

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国産ギター (にゅーめん)
2015-08-01 12:18:32
ビリーさん、こんにちは!
フェンダーUSAとフェンダージャパンの関係は、バーバリーとバーバリーブラックレーベルと同じだと思われます。
やはり日本人の品質管理は世界一だと思うのですが、コスト管理の面でも他の追従を許さないものがありますね。

フェンダージャパンは米国フェンダーとは別ということで、楽器屋さんとのコラボなど、いろいろ自由があったようです。
よくあるのが、イケベ楽器とのコラボで、お買い得価格で特殊なカラーのモデルなんかも作ってたようです。
でもこれからは、そういうのはなくなるかもしれません。
返信する
ギター⇒高級車⇒グランクラス。 (喜楽院)
2015-08-01 14:04:31
私の職場の同僚に、3歳年下で
大昔からのヘビメタ・ファンがおります。
私とは非常に仲良くさせて頂いておりまして、
毎度毎度、ロック談義に花を咲かせて
おりますが、どっちかというと
プログレで育った私とは、ロックに
関しては、あまり話が噛み合いません。(笑)

本人は否定しておりますが、
話の内容からすると、古来からかなりの
ギター小僧であると思われる彼は、
彼の長男が幼い頃から、星一徹バリの
英才教育を彼に叩き込み、ギター系の
専門学校(!)を卒業させ、長男は松本市内の
ギターメーカーに勤務しているそうです。
なんていう会社かは知りません。

私も、その同僚からは、ほとんど未体験だった
「デフレパ」だの「MSG」だのをはじめとする、
その手のCDを山ほど聴かされるという
やはり、相当の英才教育(笑)を施されました。

近年、その長男さんは、仕事で
北陸新幹線のグランクラス車両の
座席におけるウッドパネル製作を
担当していた、という話を聞きました。

ギターと新幹線車両と、思わぬところで
つながっているもんだな、と妙に感心しました。

その、長男さんの勤務先は、
今回のにゅーめんさんのお話に出てきた、
「レクサス」などの高級乗用車の
インテリアにおけるウッドパネルを
手がけている「フジゲン」という
会社なのかな?と今、あらためて推測しています。
返信する
ギターの知識。 (喜楽院)
2015-08-01 14:26:38
フェンダー。

リッチー・ブラックモアがステージ上で
“お約束”として毎度毎度、破壊する
「ストラット・キャスター」という
1973年当時、国内で20万円くらいしたという
モデルがあったのは知ってる。
「テレキャスター」というベースの名前も
聴いたことがある。

ギブソンという名前のメーカーも知ってる。
「レスポール」くらいは知ってる。
まずはジミー・ペイジが思い浮かぶ。
「ストラト」の音は硬くて、
「レスポール」は柔らかい、と誰かが
話したのを聞いて、見た目の印象とは
逆だなあ、と1973年頃に思った。
「フライングV」も有名だ。
アンディ・パウエルや高崎晃を思い浮かぶ。
前述の同僚から、「フライングVでは
マイケル・シェンカーも有名だよ」、と
教わったのは、ほんのつい最近であります。

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フジゲン (にゅーめん)
2015-08-01 15:50:26
喜楽院さん、こんにちは!
喜楽院さんの友人のお話面白いです。
もう40年近くロックを聴かれてるんだと思いますが、どうしてもハードロックやヘヴィメタルのファンは、ギターが音楽の中心になってると思います。
おそらく家でもガンガンとハードなロックを鳴らしてたと思われますが、たいていの場合、それは子供に受け継がれるようです。

友人の息子さんが就職したギターメーカーはおそらくフジゲンだと思われます。
元は富士弦楽器という会社だったのが、いつの頃からか「フジゲン」という現代的な名前になったようです。
ここはフェンダー・ジャパンをはじめ、大手楽器チェーンの島村楽器オリジナルの「HISTRY」や「COOLZ」の製造もおこなってるようで、その質の高さは定評があります。

ヤフーオークションなどでは、フェンダージャパンやスクワイヤといったフェンダー系の会社製品であっても、わざわざ「フジゲン製」と書いてるほどの会社ですので、ギターマニアにとっては非常にいい職場だと思われます。

レクサスのウッドパネルまでフジゲンが作ってるとは知りませんでした。
それだけ木工製作に定評があり、仕上がりがいいんでしょうね。
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実は僕もよく知りません (にゅーめん)
2015-08-01 16:02:56
喜楽院さん、つづきです。
フェンダーのストラトキャスターがロック界の最前線に躍り出たのは、ジミ・ヘンドリックスが使い始めたからだといわれます。
それとリッチーですね。
とくに日本ではジミヘンよりリッチーの影響が強いでしょうね。
あと、クラプトンやジェフ・ベックもメインで使ってますし、プログレ系ならデイブ・ギルモアもストラトキャスター愛好家です。

テレキャスターも実はベースではなくギターです。
こちらは、ファンク系の人やパンク系の人が好んで使ってるイメージです。

ギブソンならレスポールですね。
で、レスポールときたら、ジミー・ペイジですね。
レスポールを腰より下の位置で弾くのがカッコいいという価値観は、ペイジによって確立されたと思います。
音色ですが、生の音だとレスポールは甘くて太い音がしますが、本領を発揮するのは、マーシャルアンプにつないで、ガンガン歪ませたときのパワフルな音色ですね。

フライングVといえば、僕ならマイケル・シェンカーです。
アンディ・パウエルも有名ですね。
高崎晃は、VというよりESPというメーカーの変形ギターのイメージです。
ESPやシャーベルといったギターは、攻撃的なデザインとパワフルな音色で、80年代のメタル系ギタリストに人気でした。
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えー! (カイン)
2015-08-01 23:28:59
フェンダー・ジャパン無くなったんですか!
驚きも驚きです。
作りが良くてUSAよりリーズナブルに買えていいギターなのに残念…。

私の場合、弾く訳でもなく、実際に音色を聴いた訳でもない周りの評価だけですが、フェンダー・メキシコはいまいちだと聞きました。
何で?
と聞くと、やっぱり作りがよくない物が出回っていると、同じ事を言ってました。
アメリカの規格と日本の規格ではやっぱり違いがありますし、品質が心配ですよね。
当たりハズレがあるなら、国産の方がいいかな?
って思っちゃいますね。
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国産ギター (にゅーめん)
2015-08-02 07:44:42
カインさん、おはようございます!
最近はフェンダー系のギターをネットでよく見るのですが、それで初めて知りました。
ブランド志向の人はUSA以外のフェンダーは偽物だといって選択肢に入らないようですが、ギターをよく知ってる人だとジャパンを高く評価しています。

面白いのは、アメリカの中古ギターショップで「いいストラトはないか?」ときくと、たいていジャパン製が出てくるという話。
そして店員が「日本にはこんなにいいギターがあるのに、どうしてUSAにこだわるんだ?」とかいうそうです。

USA製はインチ規格なので、一見ジャパン製と同じでも部品の交換は出来ないそうです。
メキシコもインチ規格でしょうね。

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