パソコンは持ち歩かず、持ち歩くのはiPadだけ。
でも東京でも名古屋でもファイルは共用し、いつも最新版に同期してほしい。
これを実現してくれるのが、無線環境を前提としたクラウドサーバだ。
AppleのクラウドサービスMobile Meが今日で終了するので、
昨日のうちに新サービスiCloudに乗り換えた。
OSがLion(10.7)でないと使えないと表明していたので、ここまで使わないできたが、
実際には、10.6のOSでもicalは問題なく使えた。
ただiDiskのデータ同期はできなくなった。
実は、MobileMeが使えなくなる代りに、Mac3台+Win3台(いずれも気象観測用)+iPad間でデータを共有できる
無料クラウドサーバサービスをいくつか利用してみた。
それぞれ一長一短があり、メインに使うには問題があったので以下に紹介する。
Dropbox
使い勝手は一番いい。
MacでもMobileMeより同期が早く、以前のファイルを復活できる(らしい)点もいい。
なので、更新頻度が多い「よく使うファイル」専用にしている。
Windowsマシンとの相性もいいので、気象データの保存に使っている。
欠点はもちろん容量の少なさ。
今どき無料の2GBでは、本格的なサーバすなわち、バックアップ用も兼ねた業務用としては使えない。
せめて5GB使えればうれしいのだが…。
Sugarsync
無料で5GBなので、Dropboxの代りになるかと思った。
パソコン間の共用サーバとしてのみ使うので「マジックブリーフケース」に、あちこちのマシンからどんどんファイルをぶち込んだ。
ところが、同期するとファイルがダブルらしく、ファイル容量が5GBを越えて、警告がでる。
サービスに問い合わせたら、全てのマシン内の保存フォルダを空にしてやりなおす必要があるらしい。
Dropboxではそんな必要ない。
それに直観的な操作・管理ができないのでめんどくさい。
なので容量オーバーのままにして、使わなくななった。
SkyDrive
転送ファイルの容量に制限があるので、利用しなかったが、無料の容量が7GBが魅力でユーザ登録した。
さっそく共用サーバとして使おうと、フォルダをどんどんアップロードした。
7GBもあれば、問題ない。
ところが、ファイル名に「:」などの記号が使っているものは「問題がある」と指摘される。。
私は、ファイルの注釈用にファイル名にその記号をよく使う(たとえば電子書籍ファイルでは「書名:著者名」という形式にする。
どうやらアップロードは無事になされるが、×印がついてしまう。
一番の問題は、MacOSは10.7以上でないと使えない点。
なので、しばらくは使えない。
Nドライブ
iPadアプリの方を最初にダウンロードした。
ただいまだにβ版だという(一向に更新されない)。
20GBもあるので、もしかしたらこれだけですむかもしれない。
パソコン上では、アップロードした後にあらためてサーバへの転送作業がなされるので、時間がかかる。
それにマシン内にはデータフォルダが作れないので、ネットに接続していないとまったく使えない。
いいかえるとネットの向うのサーバがいかれたらデータはおじゃん。
一番の欠点は、iPadでファイルをダウンロードしても、他のアプリでは開けないので、電子書籍は読むに耐えず、授業でつかうKeynoteファイルも開けない。
iPadで一番使えないので、パソコン間の共用サーバにのみバックアップ用として使っている。
Pogoplug
無料スペースは5GBだが、今年1年は計20GBつかえる。
それだけでない。
機器に8000円かかるのだが、ネットにつながっているマシンを通して、その機器に外付けHDDをつなげれば、それがクラウドサーバに使える。
すなわち、5GBだの20GBだのというケチなレベルではなく、 数百GBやTB単位のクラウド空間を確保できるのだ。
NASなんいらない。
ただ、もともと個人所有のHDDに保存するのでは、ディスクの寿命等に信頼性がないから、
業者のサーバをクラウドに使いたいという意味もあるので、中心に使うのは20GBにした方がいいと思っている。
とはいっても数百GBの大容量のサーバを専用できる魅力は大きく、しかも動画ファイルの無線ごしの再生もなんとかなる。
というわけで、昔はDVDにしていた動画ファイルの保存先に今のところしている。
容量の点で、ここがベストになったらいいのだが、
重要な問題が最初から発生していた。
ファイルのサーバ(20B,HDD双方)へのアップロードが失敗するのだ。
すなわちアップロード中にエラーが出て作業が中断されてしまう。
設定やファイル側の問題ではない。
特定のファイル形式やファイル容量には関係ない。
その証拠に、数度トライすると、成功する。
すなわち、確率50%くらは何度もアップロード作業を繰り返してやっと成功する。
フォルダ単位だと失敗率が高い。
これでは使えない。
iPadとの相性も悪くないのに惜しい。
サービスに問い合わせているが、結局、アプリの更新を待ってくれという。
もちろんパソコン内にはフォルダは作られないので、ネット環境外ではファイルを使えない。
こういう状況なので、最後の頼みになるのはGoogleドライブ(5GB)か。
ただ「統計情報を送信する」にはチェックを入れない。
前回の記事から、さらに考えてみた。
そもそもパワースポットの「パワー」って何だ?
地磁気が周囲と異なるからパワースポットだというのは、定義にならない。
それは単なるパワースポットであることの蓋然性を高める傍証でしかない
(磁界が強ければいいなら、各家庭の電子レンジまわりは強烈なパワースポットだ)。
パワーの実在、すなわち、何らかの”力”が人間に作用していなくてはならない。
「そこにいると癒される」などというあいまいな感想ではダメ。
はっきり言って、巷の「パワースポット」(イヤシロチ)話はせいぜい疑似科学レベル。
パワーがあるというなら、実際に、心身に変化を与える”力”の作用が認められる必要がある。
たとえば、その地に滞在させることで、
脳波や唾液アミラーゼのように、心身状態の生理的指標において変化が現れるべきだ。
パワースポットとその近くのそうでない(パワーの有無以外の立地環境が共通の)地で、
対照実験をする必要がある。
しかも、プラシーボ(偽薬)効果を出さないために、
被験者はもちろん、滞在させるポイントに誘導する者にもどこがパワースポットかは知らせない状態でやるべき
(つまり真の実験の目的は伏せて、事後になって伝える)。
以上の実験の結果、パワースポットにのみ、被験者の生理的指標に肯定的な変化が統計学的に有意に出てはじめて、
そこにパワーがあるらしいと認めることができる。
もちろん人には感受性に差があるので、一定以上の感度の高い人を被験者にしてよい
(なぜならパワースポットを問題にする人たちは、感受性のある人たちだから)。
そして、パワーの物理的特性と人間への影響のメカニズムを探る必要がある。
つまり地磁気が人間の心身に肯定的な影響を与えるなら、そのメカニズム(機序)を、さらに詳細に研究する必要がある。
地磁気や還元力などの何らかの物理・化学的変化だけではパワーといえない。
私は指から気を出せる(と自分で思っている)が、
その指先ビームで人をやっつけることも、石版に文字を刻むこともできない。
つまり、気は、赤外放射のようなものにすぎず、エネルギーの微量な放出ではあっても、何らかの特別なパワー(力)ではない。
癒し空間と言われるなら、実際に癒されている証拠が必要。
次回茶臼山に行く時は、脳波計と唾液アミラーゼモニターを持参しようかな。
今回、茶臼山高原(愛知県豊根村、長野県根羽村)に行った理由は、
昨年10月、茶臼山一帯がパワースポットであることを知り、
それをぜひ客観的に計測してみたかったからでもある(その記事「茶臼山のパワースポット」)。
最強のパワーがある岩に触れた時、自分で「気」を出した時のようなビリビリする感触を得た。
私が知りたいのは、その「パワー」とやらの正体。
それが実在するなら、物理的に測定できておかしくない。
というわけで、電磁波計(3軸の100XE)、地磁気計(iPadソフト「Tesla meter」と「Metal/EMF」)、
それにいつものガイガーカウンター(Inspector+)を手に持ってパワースポットを訪れた。
ちなみに茶臼山一体の「パワースポット」の情報は、茶臼山高原上にある「かえる館」
(ワンと鳴くネバタゴガエルで有名)が発信している。
まずは矢作川源頭の泉。
地磁気に変動はなく、電磁波も0mG(ミリガウス)、
ただしガイガーは空気中で0.2μSv/h(以下同単位)を示し、ここに来るまでの道沿いより高い。
泉を構成する岩を測るとβ線込みで0.3を超えた。
次に最強のパワースポットなる(腰かけたくなる)岩(写真:左から線量計、電磁波計、iPadでの地磁場計測ソフト画面)。
雨の直後で岩肌が湿っているせいか、以前に手のひらに感じた”気”は感じない。
ここでも電磁波計は反応せず、地磁場も変動を示さない。
そして線量計は0.2を超えた。
ただし、地面の他の同質の岩も同じ値を示す。
すなわち茶臼山を構成する岩から、空気中(0.14ほど)より高い線量が観測された。
翌日、カエル館を訪れ、館内に展示されている各地の「パワーストーン」を計測させてもらった
(それらはパワーを感じることのできる人が持ち込んでくれたのだという)。
館長(茶臼山高原両生類研究所所長)の熊谷聖秀氏によると、
「パワー」を実際に計測しにきた人間は私が初めてらしい。
だが、これらの石は、いずれも特別な値の変動を示さなかった。
ところが、室内の北東隅は、なにもないのに磁石が反転する場所だといい、
実際に方位磁石が反転するのを確認して、計測してみた。
周囲は40μT(マイクロテスラ)以上(この値は、東海地方の地磁場として正常範囲内)あるのだが、
その隅にiPadをもっていくと一気に20μTほどに下がる(写真:値は18.4。手前は他地のパワーストーンだが、それらの上では値は40以上)。
しかも、その近くには、サンプル用の磁石が柱に掛けてあって(写真には写っていない程度の距離が離れている)、
その磁石に近づけると、もちろん磁場計の針が振り切れる。
その場では理由がわからなかったが、まずはサンプル用の磁石を外してその隅を再計測すべきだった…。
ちなみにこの隅付近は館の外側からも磁石が反転するという。
外側では逆に磁場計は60μTの高い値を示した。
磁場の分布が偏っているのは確かだが、あまりに狭い範囲なので、建造物内の何かが影響因だろうか。
熊谷氏に「パワー」の正体は何だと思うか尋ねたら、
手に受ける感触が磁気と類似しており、また地磁場が高いので、磁気なのではないかという。
ただ思い込みもあるのではないかと冷静だ
(氏自身もパワーストーンに手をかざすとビリビリ感を得るという点では私と同じ)。
確かに、今回若干の反応がみられた放射線は、鉱物の組成には関係するが、
放射線を人が「気」として感じることはできない。
電場も確認されなかった。
ついでに「お化け探知器(バケタン)」や「Ghost O Meter」も作動させたが、
「何もいない」との結果(パワースポットではあっても、心霊スポットではないようだ)。
iPadのソフトはそれなりに値に信頼性があるが、ちゃんとした磁場計を購入したくなった。
また泉など水の「パワー」は酸化還元電位に関係していそうだ。
なので一番簡単には、リトマス試験紙で酸度を、より詳しくは酸化還元電位計で測定してみたい。
この週末は、急きょ、2泊の宿をとった。
一泊目は、名古屋の北にある小牧市内のビジネスホテル。
二泊目はそこから100km離れた長野県境の山上にある休暇村茶臼山高原。
もちろん両者には何のつながりもなく、別個の旅を連続しただけのこと。
名古屋宅から車で1時間で行ける小牧の宿は
ビジホながら天然温泉なのが気に入っている(しかも等張性なので浸透性が高い)。

そのシングルルームで週末すべき作業をこなす。
家にいてもできる作業なのだが、ジッと家に篭りっぱなしというのは、どうも不健康で気も滅入る。
なので、転地効果のある場所で、集中作業と温泉入浴を繰り返して健康的にいきたい。
なにしろ温泉入り放題の宿代は朝食バイキング込みで特別価格の4800円!
一泊目で作業を終え、
二泊目は気分転換に愛知県最高峰の高原に車を走らせる。

こちらの宿も共済の2000円割引を使えば2食付きで6800円で泊まれる(ただし温泉ではない)。
自然豊かな奥三河のこちらでは「蛍鑑賞会」に参加。
それに今回はもうひとつの予定も…。
これは結果報告のお楽しみ。
2泊で10000円ちょいの旅(有料道路は使わない)で、
仕事がはかどり、気分転換にもなるのだから、
精神的にのみ”贅沢”な時間といえる。
といっても、毎月”2泊旅”をノルマにしているのだが、
実は5月も6月もそれぞれ2泊旅を2回ずつやってしまった。
5月は明日香と浜名湖、6月は恵那峡と今回。
となるとやはり贅沢かな…。
「ものを怖がらな過ぎたり、怖がり過ぎたりするのはやさしいが、正当に怖がることはなかなかむつかしい」
というのは防災に対する警句なのだが、防犯に対しても言えるようだ。
オートロックのマンションの住人は、それに安心して部屋を施錠せずに外出したり、就寝しがちになり、
その結果、窃盗のみならず殺人の被害者になっている。
犯人は、同じマンションの住人であることが多いのだが、
この現実を想定に入れないわけだ。
最前線あるいは最低限の防御ラインで充分だと思ってしまうと、それ以上は無防備になってしまう。
津波用の防波堤を過度に信用して、それ以外の津波対策をしなかったり、
簡単にできる”食料の備蓄”をすれば、家の耐震性や家具の耐震化まで費用を回さなくなるようなもの。
その一方で、放射線については風評被害が出るほど過敏に反応する。
”怖がり過ぎ”と”怖がらなさすぎ”の両端の反応が同居する心理メカニズムは何だろうか。

まずは、今流行の行動経済学のバイアスモデルで説明できるかもしれない。
人は、発生確率が低い事象は過大評価し、高い事象は過小評価する傾向があるという。
ある問題(事故、疾病など)の発生率が1%から6%に上昇すると、とても増えたと思うのだが、
91%から96%に増えたとしても、たいした増加を思わない。
なので、めったにないことには敏感になり、比較的ありそうなことには鈍感になる。
だが、これだけでは説明がつかない。
事故が怖くて飛行機に乗れない人がいるが、
それより確実に事故率の高い、自動車や歩道は平気だったりする。
これを上で示した発生確率の評価のバイアスに帰することはできない。
ここでは、評価されるのは事故発生率ではなく、事故の際の死亡率だから。
発生率が低くても死亡率が高い事象は、過大に怖がられ、
発生率が高くても死亡率が低い事象は、たとえ、死者の実数はこちらが多くても、過小評価される。
百年に一度あるかないかの大地震に備える人は多いが、
毎年、いや毎回死者が発生する気象災害には危機意識が足りない人が多い。
原発事故による放射線に遠方の住民までが過敏になるのも、
ガンや白血病に対する恐怖が根拠となっている。
紫外線や電磁波についても、
皮膚ガンや白血病と関連づけられることによって恐怖が喚起されている(商売に利用されている)。
正しく怖がるとは、発生した後の死亡率のみに反応するのではなく、
実際の死者数に近い発生率×死亡率に反応することである。
そうすれば、侵入犯や気象災害にもっと敏感になっておかしくない。
また、すでに発生している放射能汚染に対しては、
発ガン率が0.1%上昇するかしないかのレベルに、必要以上に過敏に反応することもなくなろう。
読者にとっては全く興味のない、つまらない記事を出す勝手をご容赦願いたい。
夏至の翌日の今日は、気がついたら、わが勤務先は茄子(なすび)だった。
なので帰宅後の夕食は、理想ならば「麻婆茄子(マーボーナス)」にしたかったが、
最近は惣菜売り場で売っていないので、とりあえずは生の茄子を1本買って、”しぎ焼き”風にした。
そしてもちろん、祝杯。
いつもは、植木等の名歌「ショボクレ人生」を地でいくような生活よろしく、
100円ちょいの第三のビール(350ml)を小さめのグラスに入れてチビチビやるのだが、
今日は255円のキリンのハートランドビール(500ml)を買ってきて、豪快にも瓶からラッパ飲みする。
勤務先でもらった”明細書”を眼の肴にして。
今日だけは、日ごろ宮仕えに耐えている給与生活者が味わえる幸福感にひたらせてほしい。

今週の週刊文春(6月21日号)はなんとしても読みたい。
AKB指原の元彼の告白記事があるからではない。
小沢一郎の妻からの「離縁状」のほぼ全文が掲載されているから。
ところが、そう思ったのは私だけではないらしく、
駅のキヨスクや駅前のけっこう大きい書店にはすでに他誌しか残っていない。
駅を降りて、コンビニに入ってみるが、軒並み売り切れ。
最後の頼みとした近所の一番客の出入りが少ないマイナーなコンビニに、
ポツンと一部だけ残っていた。
ありがたかったので、余分にプリンを買った。
帰宅して、さっそく目当ての記事を読む。
そもそも小沢一郎の地盤である岩手が大変な被害に遭った。
さぞかし彼の”剛腕”が発揮されるものと、地元のみならず国民の多くは期待していたが、
剛腕どころか、消息不明になっていた。
記事によれば、その間放射能が怖くて逃げ回っていたらしい。
妻はそれにあきれて、離婚を決意したという。
記事には、彼の”放射脳”ぷりが、具体的に描写されている。
震災当時、首相が菅直人であった日本の不運を、私は天を仰いで嘆いていたが、
その彼は大胆にも、水素爆発が冷めやらぬ福島の原発敷地に飛んだ。
それを否定的に見ることも可能だが(その側面は確かにあろう)、
東電の責任者は御身大事に緊急入院し、女好きの保安院は単なるド素人の文官にすぎない。
他に文科省や安全委員会を含め、首相の周囲には、どうしようもないヘタレしかおらず、
現場からの信頼できる情報が首相に上がってこなかったのだ
(罪作りなことに保安院はSPEEDIだけでなく、米軍が事故直後に提供した汚染マップも首相に見せなかった)。
管直人は原発事故に遭遇した首相として、民主党のメンツの中では少なくとも”最悪”ではなかったといえそうだ。
先日は、防災センターを見学・体験し、
今日は、消防署の方(かた)に来ていただいて、救命法の実習。
多くの学生は、運転免許取得時に講習を受けたようだが、救命法(+AEDの使い方)は幾度受けても無駄ではない。
実際、各人に対して細かい注意点を指摘してくれるし、
講習のポイントが昨年と少し異なって、年々改良されているのが伺える。
また今年は、講習後に各人の氏名が入った「受講証」をもらえたのもありがたい。
20名の女子大生に教える今年の講習担当は若い男性3名。
昨年は女性もいたのだが、担当”希望”の結果かな。
そこの宿は「かんぽの宿恵那」。
「かんぽの宿」というと、「休暇村」より一段ランクが下がるイメージだが、
リニューアル後は、浴室も部屋も格段によくなっている。
特にこの宿は成功例といえる。
ツインの洋室は、和洋室っぽくなっているので居住性がいい。
洋室は寝るにはいいが、ベッドが邪魔で仕事スペースがない。
和室は仕事スペースがあるが、寝るにはベッドに劣る。
なので滞在するには和洋室が一番。

部屋からは窓いっぱいに恵那峡の風景がひろがり(紅岩が真正面)で、奥には中央アルプスも望める。
ベランダも広く、持参したリラックスチェアを置いて、読書にいそしめる(右写真)。
おかげで、今回も分厚く難しい本を読み終えることができた。
ストレスも解消できたし、仕事もすすむ。
こういう宿なら費用対効果も充分。
今後もこういう宿を見つけていきたい。
といってもすこぶる近場の恵那峡温泉(岐阜県)。
なぜなら、目的は観光ではなく、今回も先月の浜名湖旅と同じく分厚く難しい本を持参して、読みふける予定。
それに加えて、先週末届いた唾液アミラーゼモニターも持参して、
旅先での我が身のストレス測定をしたい。
だって、毎月実行している温泉旅は、仕事上のストレスを解消するためというのが自分に言い聞かせている理由だから。
わが愛車ミニクーパーでのんびり旧中山道を通って三時間ほどかけて宿に着いた。
浴衣に着替え、菓子と茶を一服し、次に口内の不純物を流す意味もこめて冷水を飲む。
5分程待って唾液アミラーゼの計測にとりかかる。
棒状のチップの先を舌下に30秒入れて唾液を採取。
それを専用のモニターに差し込む。
以上、しごく簡単。
そして出てきた値は26kIU/L。
おおざっぱに言って30未満はストレスなしの判定なので、
ずっと運転してきたわりには、低い(愛車で里山を快走してきたので気分は良かった)。
実は先週、授業直後に測ったら99kIU/Lもあってびっくりした。

馴れた授業といえども仕事ってやっぱりストレスなんだ。

※追加1:実はこれ、エラーが出た後の再計測だったが、
再計測では異常値がでることがわかった。
なので99という値は大きすぎで正しくない※
そして旅に出ること自体が、転地効果でストレス解消になるのかも。

さて、入浴後の値を測るため、
まず大浴場で温泉につかり(但し初回の入浴なので洗髪し、体も洗う)、
露天にも浸かり、20分ほどで風呂から上がる。
部屋に戻り、先程と同様に冷水を飲んだ5分後(測定環境はできるだけ同一に)、
再び唾液アミラーゼを測った。
値は24kIU/L。
下がったといえないことはないが、正直期待はずれ。

確かに、温泉入浴という行為は、成分はどうあれ、体温以上の温熱と水圧による物理的ストレス状態にほかならない。
精神的にはいい気分でも、身体的には負荷状態だ。
そもそも湯治とは、身体に刺激(=軽いストレス)を与えて、身体側の反応性を高めるメカニズムだ。
なので温泉入浴のストレス低減効果も、初回の入浴後ではなく、
もう少し後に現れてくるのかもしれない…と期待したい。
ただ、唾液を採取するチップはもちろん使い捨てで、1回当り200円分のコスト。
なので、そう何度も測れないのがつらい。
※以下追加2
翌日、昼頃、ガラガラの風呂にたっぷり入り(ミストサウナ、ジャグジー、ハーブ湯などに追加入浴)、
部屋に戻って、すぐには計測せず、
ベランダに持ち込んだリラックスチェアで充分に涼んだ後に計測した。
そしたら値は6kIU/L。
やはり、リラックス効果があるんだ。

土曜の今日、パソコン内の特定のファイル形式のファイルを全変換する手作業に費やした。
といっても今日一日では終わらなかった。
Mac一筋の私は、過去の画像データはpict形式にしてあり、作画(ドロー)データはApple Worksのcwk形式、
またデータベースもいくつかはApple Worksで作成していた。
ところがアップル社は、自社のpict形式、そしてマイクロソフトのOfficeに対応するApple Worksのファイル形式を見捨てた。
すなわち、これらのファイルが開けなくなりつつあるのだ(現在インストールしているOS10.6ではpictが開けず、
最新の10.7ではWorksが動かない)。
今年の6月いっぱいでアップルのクラウドサービスのMobile meが閉鎖され、それまでにiCloudに移行しなければならない。
ところがiCloudはpictもWorksも使えない10.7にする必要がある。
つまり猶予は今月いっぱい。
できるだけ汎用のファイル形式で保存しなおしたいが、再利用しやすさを思うと、
Office形式にしまう(そういえばdoc形式もいつまで読めるか)。
いままで使っていたファイル形式がすべて読めなくなる、という恐ろしい事態はこれからもくるだろう。
一番恐れているのは、pdf形式のファイルが読めなくなること。
なにしろ、このファイル形式は、OSを作っているマイクロソフトでもアップルでもない、
そしてGoogleでもない、単なる1ソフト会社のアドビ社によるもの。
なぜ恐れているかというと、”自炊”で紙の本をどんどん電子書籍化しているのだが、そのファイル形式がpdfだから。
はたしてアドビ社は10年後も健在だろうか(なにしろ、Photoshopさえ最近は使わない)。
という懸念もあって、一番大事な本は電子書籍化できないでいる。
名古屋は朝のうちこそ雲が覆っていたが、次第に青空となったのがうれしい。
秋葉で1200円で買った3倍の太陽専用双眼鏡を勤務先の大学に持参する。
自分は出勤前の玄関で充分見たので、大学の他者に見せるため。
まず、出会った同僚教員に見せ、
授業後の昼休みに学生たちに見せた。
なにしろ太陽専用なので、太陽以外は真っ暗で見えないため、
双眼鏡越しに太陽を探すのに戸惑う。
次に、金星を探すのに時間を要す。
太陽に貼りついた黒ゴマのような影がそれだとわかると、
皆一様に満足気。
次に見えるのは100年以上先なので、今生の見納めができたわけだ。
この双眼鏡、次に使うのはいつだろう。
なにしろ今年は3年に一度の大祭だというので。
天王祭といえば愛知・津島のそれが一番有名だが、
こちらの天王祭は、荒川区の東半分程を氏子としたローカルなものながら、

神輿を激しく振る「神輿振り」が特徴(上写真,右写真)。
千貫神輿といわれる重たい本社神輿を逆さ振り子のように大きく揺さぶるのだから、
担ぎ手の身体的負荷は並大抵でない。
その辛さを厭わず、老若の男達が同じ白装束で一体となっている姿に、
日本文化の深深さとパワーの源泉を感じた。
もちろん、パワーにも限度があるので、地区ごとの氏子連がリレー式に”振り”歩く。
そのリレーによる計11時間もの長い巡行を経て、
神輿は町屋(江戸時代から町で、一応、荒川区唯一の繁華街)の稲荷神社に一泊する。
明日も同じ時間を使って素盞雄神社に戻る。
明日の天気は雨だというので、今日見に行った。
※翌日は、天気予報では雨だったのに、むしろ日が差した。
これで無事に神輿も帰還できる。さすがスサノオの命。
防災のゼミ生20名を引き連れて、名古屋市港防災センターを見学した。
小学生の団体と入れ替わりで、震度7を体験。
確かにこのセンターに団体で来るのは小学生だが、私は大学生にとっても意味があると思っている。
震度7の揺れがどんなものか、あまりに強い揺れで何もできないということを体験しておくことに価値がある。
机の下での体勢や揺れがおさまった直後にすべき事も学べるし。
ここでは、関東大地震(大正12)、昭和東南海地震(昭和19)、三河地震(昭和20)の3パターンの揺れを再現できる。
後二者の地震は、愛知で震度7を記録したものだ(可能なら、日本最強の濃尾地震(明治24)も再現してほしい)。
そして次なる本番は、東海地震に連動する東南海地震だろう。
愛知のみならず、太平洋側の人は、お近くの防災センターで、
一度は震度7を体験される事をおすすめする。