今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

陽気拡がる?

2009年03月29日 | 歳時
気温は低いながらも、日差しが強まったせいか、春の陽気が拡がっている。
近所の谷中も、そして桜の上野も、あるいは銀座も、秋葉も、陽気に誘われた人たちで賑わっていた。

重い冬用のコートから軽快なハーフコートに着替えた人たちを見ていると、自分もハーフコートが欲しくなった。
日頃はユニクラーで収まっている私も、どうせコートを買うならバーバリーをと、銀座の松屋に出かけた。
消費意欲が低迷していた自分にも、久々に購買意欲が出てきたわけだ。
これも春の陽気に誘われた結果。
景気の本体が”気分”なら、この陽気で回復してくれないか。

お目当てのバーバリーのハーフコートを即金で支払い(松屋の優待割引利用のため)、それを持ったまま秋葉に立寄る。
銀座から秋葉に直行すると、今さらながら、街を歩く人たちの外見(本体とファッション)が違うだけでなく、においも違うことを痛感。
”におい”といっても、もちろん銀座は”匂い”で、秋葉は”臭い”。
その臭いにはじめて違和感を覚えながらも、路地の小店でパソコンに使うジャンク品(保証なし・交換不可)を買う。
バーバリーのコートと怪しげなジャンク品を両手にした私の姿こそ、消費気分の変化の表現といえようか。

”ストリーム”終了

2009年03月28日 | 作品・作家評

ポッドキャストで毎日楽しく聞いていた「小西克哉・松本ともこのストリーム」(TBSラジオ)が終了した。
ITS(iTunesStore)でも高評価で、聴くに値する番組と評判だった。
それがなぜ終了するのか。

小西氏本人が、最終回の最後にほのめかした所によると、視聴率が低かったためらしい。
でも、彼自身が述べたように、この番組はポッドキャストという新しい視聴の形で多大な支持を得ていた。
それが上層部には認められなかったということらしい。

私自身、ポッドキャストによって、ラジオの世界に戻れた。
車の運転中も音楽を流す世代にとっては、今では運転中はiPodを流す。
でも音楽だけではさすがに飽きていた所に、ポッドキャスト配信というサービスが始まった。

スポーツ実況とニュース以外はほとんど見るに値しないテレビとは違って、
ラジオ番組は(選べば)面白いだけでなく、移動中の格好の暇つぶしとなる。
視聴者側の立場でいえば、ラジオ番組はポッドキャストとして聴くべきものだ。
ポッドキャストとしてどれだけダウンロードされているか、それがこれからの人気のバロメータとなるはず。
その指標で評価しなかった上層部の頭の古さに、一番残念な思いをしているのは、小西氏らスタッフではなく、この番組を毎日の生き甲斐にしていたわれわれなのだ!

”コラムの花道”コーナーに毎週出演していた勝谷誠彦氏の怒りを借りて言えば、
読者・視聴者を見誤っている大マスコミ自身が次には大改編を強いられることになる。

補遺:他の番組で知ったのだが、番組内でスポンサーを批判する表現があったために、スポンサーが降りたためとも…。
その発言、ポッドキャストで聴いていた。
スポンサーの影響力から逃れられないのが企業メディアの限界。
やはり自由な言論はブログだな。


ルーブル美術館展

2009年03月27日 | 東京周辺
新年度の講義ノート作りもとりあえずの部分は終わったので、
春の陽気に誘われて、上野の森に「ルーブル美術館展」を見に行った。
この展示は6月14日までやっているが、4月以降は来れても土日に限定されるので、
今のうちに行っておこうと思った。
それに上野の桜の咲き具合もチェックしたいし。

平日の昼だから、すいていると思いきや、上野の公園口を出ると、人の群れ(みんな仕事は?)。
群衆がすべて西洋美術館を目指すのでないことに安心したが、
特別展の入り口で10分間の行列。

展示される絵画は17世紀の作品が中心。
その中で、私の目当ては、ルネ.デカルトの肖像画。
近代哲学・科学の祖デカルトは、当然私が準拠している学問(心理学・現象学)の祖にもなる。
オランダの絵画のところに達して、やっと出会えた。
ほぼ等身大の彼の上半身を見入る。
幸い、この絵は、フェルメールの絵などと違って(そこは人だかり)、モデル的・色彩的に地味なこともあり、
皆素通りするので、好きなだけ見入ることができた(フェルメールの絵もモデル的には地味といえるが)。
名残はつきないが、絵はがきがあったら絶対買おうという決心と引換に、やっとその場を離れた。
ところが、デカルトの肖像画の絵はがきはそもそも発売対象ではなかったことが判明。
やはり人気がないんだな…

出口を出ると、行列は30分以上は待つ長さに伸びていた。

満開に近づいた桜の下では、平日の昼にもかかわらず、花見の宴を楽しむ人たちがいた(昼間っから酒を飲めて羨ましい)。

祝 WBC優勝!

2009年03月24日 | 時事
平日の昼ながら、自分は春休みなので、
家にいてテレビでWBCの決勝戦を観戦。
一応、MacBookを卓上において来期の講義ノートを作りながら
(野球ってずっと集中して見る必要ないから)。

日本チームの拙攻にいらつき、
9回裏のダルの不安定な投球に心配しながら、他の用事もこなしていく
(なんで杉内じゃなくてダルなの?という疑問を抱きながら)。
勝利一歩手前でそれを逃し、逆にサヨナラ敗戦の危機になった時は、
半ばあきらめかけた(だってダル…)。
だが、10回表、最高のお膳立てで出てきたイチローの粘りのファウルで、
ヒットの予感(というか確信に近かった)。
果たして、この場面のために今までがあったような、千両役者のクリーンヒット。
それをライブで見れただけでも今日家にいた甲斐があった。

大砲不在のためか高校野球的な送りバント戦法
(スモールベースボールっていうの?)には鼻白んだが。
9回裏と10回表の勝負所では互いに敬遠せずにガチンコ勝負だった
(客観的にはともに敬遠すべきポイント。ただ、韓国の監督は試合後あそこは敬遠のサインだったと言っているが、それって往生際悪く、みっともないぞ)。
それを征したサムライ・ジャパン(「侍」を使うことは承服せず)を素直に賞讃したい

姪2歳の誕生日

2009年03月23日 | 身内
24日に2歳になる姪・乃の佳(ののか)の誕生会を、引越たばかりの弟一家のマンションでやった。
乃の佳は2歳になるものの、いまだ立つことも話すこともできない。

胴はぐったりしたままだが、手足はばたつかせる。
話せはしないが、呼びかけには目を向け、手を向けるとゆっくりタッチする。
入院しての精密検査の結果、中枢も末梢も筋肉も異状は検出されなかった。
もしかして本人に体を動かす意思がないだけ?との疑念をいだかせる。
とにかく超マイペースで、めんどうな事は一切したくない”お姫様”体質らしい。

誕生会では、義妹のおいしい手料理(ラザニアなど)を味わい、イタリアの姉から送られた微発泡赤ワインを空にする。
本人は、まだ誕生日の意味はわからず、
はっきり言って大人たちの方が楽しんでいる。

それでも音楽に合せて片手を動かすので(ホント、最小限の反応しかしない)、
私からのプレゼントはフランスのオルゴール。

佐倉:歴史の旅

2009年03月22日 | 
ぶらり途中下車というか日帰りの街歩きの旅シリーズの今回は、
千葉県の佐倉。
ここは佐倉藩の史跡(幕府の老中堀田氏関係)と堀田氏が奨励した蘭医学の順天堂が残る。
そして何より、歴史博物館の総本山「国立歴史民俗博物館」が佐倉城趾の森に鎮座しており、
ここを見るだけでも行く価値があるというもの。

そのほかに佐倉といえば、義人佐倉宗五郎だが、その史跡はちょっと遠い。
あと藩校の伝統をひく佐倉高校には現代の伝説・長嶋茂雄の展示物もあるという。

せっかく初めての街を訪れるのだから、地元ならではの昼食をとりたい。
ネット検索の結果、房州屋の「とろろそば」(700円)に決定。
佐倉は総武線よりも京成特急の方が所要時間も短く安くて散策路に近い。

昼前について、まずは駅前の観光案内所で観光地図(これは必須)をもらい、房州屋に直行。
運悪く昼時なので、満席で、さらに待っている人が十名弱。
でもせっかくなので待ち行列に加わる。
秋葉にやってくる地方人が「じゃんがらラーメン」に並ぶようなもんだ(地元東京の人間は他の店を使うが)。
30分ほど待って、印旛沼の船を模したざるに盛られた蕎麦を地元産のとろろのたっぷり入った蕎麦つゆですする。
満足して店を出る。
この店は丁度市内の中央地点なので、散策ルート上では最初に寄るべき所ではないのだが、腹時計との関係で最初の訪問先とした。

さて、歴博を目指す、悲しい伝説のある姥が池を通り、博物館へ。
特別展もやっているが、時間の節約上、常設展だけを観る。
縄文・弥生、そして古墳時代と見ているうちに頭痛がしてきた。
長時間見すぎたためかとおもって、平安以降は急ぎ足、近世以降はオミットして、
どうしても外せないミュージアムショップに急ぐ。

全国各地の歴史博物館の特集冊子が販売されている(東京低地中世史の特集を購入)。
また非売品の平田鉄胤(篤胤の養子)の復刻書があって、
しかも値札の5割引だったので購入。
あと埴輪の人形に、信州尖石考古館にある「縄文のビーナス」のレプリカがあったので、その小型を購入。
貧乏な頃は、こういう所では”絵はがき”くらいしか買えなかったが、
今では数千円のものも迷わず”大人買い”できるのが我ながらうれしい。

外に出て、ハンチングを取ると、頭痛が消えた。
頭痛は伸縮性のあるハンチングのせいだとわかった(たいていの帽子は小さすぎなので)。

公園化している佐倉城趾をぐるっとまわって、三軒並ぶ武家屋敷に直行。
関東で武家屋敷が残っている所って珍しい。

そして手持ちの地図と持参したハンディーGPSをたよりに近道して堀田邸に。
まぁ、民家って、どんな豪邸でも、たいして見る物ないが。

さらに順天堂記念館では、幕末の頃の手術道具などの展示をみる。
ここでは華岡青洲の麻酔は副作用が強いということで、患者の生命力を頼りに麻酔なしで手術したという
新選組を蔭から支えた松本良順もそういえば順天堂の佐藤家の一族(松本家に養子)で、彼の筆による扁額もある。

ここを見たところで、夕方になり、タイムオーバー。
今日は、あわよくば、さらに京成に乗って宗吾祠堂と成田山にも詣でようと目論んでいたが、
やはり歴博を見ると無理。
堀田氏類代の墓所(甚大寺)を足早に見て駅に戻った。

今回は徒歩で通したが、効率的にまわるには、駅前の案内所でレンタサイクルを借りるか、
1時間おきの観光巡回バスを利用するといいようだ。
今度来る時があれば、歴博のレストランで”古代米”のカレーライスを食べてみたい。

年度末の慰労の旅

2009年03月19日 | 
春休みの温泉旅は「年度末の慰労」という特別の意味がある(毎回、理由をつけている)。
今回の温泉として、私が選んだのは、伊豆長岡の弘法の湯・長岡店(本店ではない)。

ここは昨年の春に行って、療養の温泉宿として合格点に達し、晴れて私の「定宿リスト」に追加した所だ(といってもまだ2回目)。
源泉掛流しの湯の他に、ミストサウナ・岩盤浴・ストーンセラピー・無料マッサージ機などがあり、料金も2食で8000円とお手軽(食堂の料理やビールの価格も)。
もちろん湯治療養志向だから、豪華さ・リッチさとは無縁。
といっても廃業した旅館を使っているので客室など値段の割に貧乏臭くはない(本店ではなく長岡店の話)。
食事は簡素(カロリー控えめ)だが、療養の宿なのでそれで当然。

チェックインも12時からなので、東京駅を11時のひかりで発って三島から伊豆箱根鉄道・バスと乗り継いで、宿に12時半頃に着く。
長岡温泉自体(写真)は、景色も風情もないが(これが頻繁に行く気になれない理由)、このアプローチの手軽さはいい。

昼に着いて、さっそく北投石が使われた岩盤(玉川温泉の気分)に身を横たえる。ここで汗をたっぷり出して、浴室で汗を流して、湯につかる。
湯上がりのほてった体のままマッサージ機で全身の筋肉をほぐし、最後はバードガスタイン鉱石のある照明が落ちた静かなストーンセラピーの部屋で、ゆったりと居眠り。
これがこの宿の1クルーで2時間程度。
一泊で2クルーすれば充分リフレッシュできる。

いつもなら2泊がデフォ(ルト)の私の温泉旅も、ここで2泊したらかえって療養疲れを来たしてしまいそうなので、1泊で満足なのだ。
ともかくも、これで年度末の慰労は終わり。

2つの卒業式

2009年03月15日 | お仕事
今日は、卒業式(院生は修了式)。
本番の卒業式(大講堂で学長の祝辞やらの)は、学生にとっては起立・礼・着席を繰り返すだけの単調作業。
その後、学部学科に分れて、卒業証書の授与。
教員も一言づつ挨拶をする。
それが終われば、学生と個別に記念写真を撮るだけ。
高校までのような、歌の斉唱もなく、「別れ」の雰囲気は微塵もない。
むしろ、着飾った女子学生のファッションショーの華やかさ。
華やかだけど、感慨がない。

夜、ホテルで修了した院生の記念バーティ。
私は今まで出たことなかった(授業1コマしか担当してないので)が、今年度から職務上挨拶をするので出ないわけにはいかない。

十数人(それでも多い方)のM2の修了生と、教員とM1在学生のみの、こじんまりとした会。
終わりの頃、壇上にあげられ花束・記念品をもらった教員に向って、修了生一人一人が、順番に「お礼の言葉」というか2年間の感想を述べる。
述べていくにつれ、ほとんど全員が涙声となっていく。
院の2年間がそれだけたいへんで、
その苦労を乗り越えてこれたから。
この2倍の長さの学部生はこのような気持ちにならない。

あと、何人かの院生が同じことを言った。
「これほど自分に向き合えた2年間はなかった」と。
それは、自分の限界に直面して、迷い・苦しんだことを意味する。
たとえば、いったん就職して、院に入った人も、仕事に追われる生活にはない、自分と真剣に向き合う体験に、充実感をもったようだ。
なるほど、大学院にはこのような意味があるのか。
それなら心から言える、修了おめでとう!

高速1000円のために ETC買うべきか

2009年03月11日 | 時事
地方の高速1000円乗り放題。
ただし平日は除外で、ETC搭載車のみ。
しかも当面は2年間限定。
ETC付けてない人は、助成金が出る今月は買い時なんだろう。
日頃はもちろん、毎月の旅行にも高速をあまり使わない私も、ETCを買おうか迷わせる政策(なんかもろETC利権って感じ)。
それに、国全体でCO2排出量抑えなきゃいけないのに、無駄な長距離ドライブ煽っていいのかね

ボロい1000ccのMINIに乗っている私には、高速に乗る機会がほとんどない。
もともと林道のドキドキ感が好きな私にとっては、高速道路のあの生殺し的緊張感は楽しくない。
経験では、名古屋から中央道の甲府までが限界(頭クラクラ)。

よく行く中津川も浜名湖も高速使わないのは、一般道の里山を通った方が旅情があって運転が楽しいから。
それに出発はいつも日曜なので(土曜の宿はとれない)、この制度だと往きにしか恩恵がない。
でも往きはのんびりドライブを楽しみたく、むしろ使いたいのは昼から会議のある帰りの方なんだけど。

どうも自分のライフスタイルとはうまく合わない、私にとっては中途半端な制度だ(地球環境にもやさしくないぞ)。

「侍」ジャパンw

2009年03月06日 | 時事
WBCの日本チームの名称が「侍ジャパン」ということは知っていたが、
WBCが始まり、新聞に「侍が…」などという文字を見ると、違和感出まくり。
まがりなりにも武士道を探求している者としては、その文字をみるたびに、「江戸時代新聞か」と言いたくなる。
ホント、スポーツ界・政界などでの「侍」の大安売りには辟易。

それでも「サムライ・ジャパン」なら許せる。
カタカナなら、模したというニュアンスがあるので。
でも「侍ジャパン」の漢字と英語のミックスって、センスねえ~。
「侍」という字を臆面もなく使うということは、あんたら、本物の武士なのか? どこが?

なんで、アメリカ生まれのスポーツをやる者が「サムライ」ならず「侍」なの?
日本代表というつもりなら「大和魂」でしょ。
菅野覚明氏が言うように、特定階級の「武士道」と民族精神の「大和魂」が混同されているわけだ。片腹痛し。

「侍」を名乗るなら、優勝できなかった折りには一言「無念」とつぶやいて全員切腹するんだろうね。
そうしたら、「侍」と認めてあげる
(もちろん、日本代表”原ジャパン”として応援してるけど)。

侍を名乗ることは、真の意味で”命を懸ける”ことなのだよ(土方歳三のように)。
侍であるために死んでいった真の侍たちを侮辱しない意味でも、
現代人は、安易に「侍」という言葉を使わないでほしい。
私自身も名乗れるようになるのを人生の目標としている。

確定申告完了

2009年03月05日 | 生活
例年のように確定申告をした。
最近は国税庁のサイト経由で値を入力していくので、間違いがないのが心強い(過去二回、計算違いのため税務署から連絡が来た。税務署からの電話っていちばん心臓に悪い)。

給与生活者の私が確定申告をするのは、もちろん給与以外の副収入があるから。
それでも昔は、数万円になる還付がこずかい代りとなるので、やり甲斐があった。
ところが最近は、副収入が源泉徴収なしのケースがほとんどを占めることもあり、納税ばかり(他の事業者のように必要経費をこまめに付けるべきだった)。
しかも、今年は、納税額が昨年の倍になった(副収入もそれなりに増えたわけだが)。

私にも「定額給付金」とやらをもらえるらしいが、その20倍の納税をしなくてはならないので、焼け石に水。
なんか必要以上の納税をしている気がするのだが、国税庁のソフトを使っているわけだから、気のせいなんだろう…

ラジオの復権

2009年03月04日 | 時事
ラジオ番組を聴かなくなって久しい。
昔は聴いていた受験時代の深夜放送、FM放送のエアチェック、アナウンサーが絶叫する野球や相撲中継。
それらは遠い過去の思い出。
今では、ラジオそのものが災害用の緊急避難袋の中にはいったまま。

だが最近は、ラジオなしで再びラジオ番組を毎日聴いている。
ポッドキャストのダウンロードで。
日々の生活において、徒歩や交通手段による”移動”という時間を省略することはできない。
この時間がもったいない。
乗り物などでは多くの人は携帯をいじくっているが、あれはやりたくない。目にも悪そう。

私はもっぱらiPodでダウンロードしたラジオ番組を聴いている。
定期配信で聴くのは、ニュース解説的な時評から、書評、経済、学者や専門家へのインタビュー、お笑いまで。
テレビよりははるかに知的刺激があり、新聞雑誌より解説が詳しく、言論も奔放。
教養番組も、一方的に語るだけの本やテレビだとすぐ退屈するが、インタビュアーとの対話形式だととてもわかりやすく、ひきこまれ、自分の知らない世界を教えてくれる。
番組1つで新書一冊を読んだに等しい知的効果がある。

中途半端な移動時間には、耳だけを使って情報収集かつ退屈しのぎが気楽でためになる。

音声だけの情報提供って流す方も受ける方大仰な設備がいらず効率がいい。
ただ事後配信なので、実際の番組を編集したものだし、内容も限定されている(著作権にかかわる部分はカット)。
しかしこちらの都合のいい時間にオンオフできるのがなにより便利(iPodだと、中断した箇所から再生できる)。
これって映像メディアのビデオ・オン・デマンドを先取りした形態だ(NHKはすでに有料で実施しているが)。
iPodは、単なるウォークマンの電子版ではなく、CDメディアとラジオメディアに革命的な影響を与えている新しいメディアだ。

ちなみにお気に入りの番組は、小西克哉の「ストリーム」、大竹まことの「大竹紳士交友録」、「ラジオ版学問ノススメ」、「サイエンス・トーク」、「Junk爆笑問題カーボーイ」(ただし人妻枠は食傷気味。2月24日配信の「太田はこれを読んだ」はよかった)など。
残念ながらストリームは3月で終了してしまうそうだ。

毎回楽しみにしていたお気に入り番組が終了してしまうのは、毎回の楽しみが消滅してしまうのだから、ほんと残念で寂しい(テレビ番組ではこういう思いをしたこと最近ない)。
終了した番組で気に入っていたのは、日経ビジネスの「編集長取れたての話」(再開を期待)、いつもここからの「芸能株式市場」(これらはパソコンに保存してたまに聴く)。
英語番組も聴いていたが、ちょっとした英語の言い回し、なんて自分には意味なさそうなのでやめた。

カニ食べ放題の宿

2009年03月03日 | 
3月に入り、さっそく定例の”2泊旅行”を挙行(先週、南房総に行ったばかりだが、あれは”2月分”だから)。
今回は、遠州は浜名湖の定宿(1,2月の海辺に続いて湖畔)。
前々から3月は浜名湖に泊ろうと思っていた。
1月の越前海岸旅行でカニ料理をセーブしたのが、逆に心残りになってしまって、カニをふんだんに食べたくなったから(2月の南房総でそれを実現するつもりだったが、少々期待外れだった)。

この宿は、温泉でないのが玉に傷だが、湖にひらけた大浴場があり、ゆったり使える和洋室なので、いつもなら原稿の仕上げなどの”お篭り”につかう。
今回は、確定申告作業をやろうかと思ったが、国税庁のサイトを使うと簡単にできてしまって、行く前にほとんど終わってしまった。
お篭りの用事もなく、浜名湖周辺の観光は行きつくしたので、べつに行く所もない(車がないし)。
バイキングのカニを食べ、湖をみながら、ボーッとするか。

さてそのバイキングのカニだが、ここはまたまたグレードアップしていた。
最初に訪れた数年前は、安っぽい細身のズワイガニだったので、手間の割に食べでがなく、2回目からはまったく食べない時もあった。
だが昨年から、太めのタラバガニがバイキングに混じるようになった。
そして今回は、従来の茹でズワイも大ぶりになり、焼きたての焼きタラバが追加された。
今まで焼きタラバは、別料金の注文料理だったので、あえて1皿注文したが、今回からは食べ放題の一品に仲間入り。
長さ30cm以上、太さは2cmはある豪快な焼きタラバの脚を好きなだけ食べれる(写真)。
焼いた方が肉がきれいに取れて食べやすいし、第一香ばしい。
これで、心残りは一挙に解消。

しかも、他のバイキング料理もカニを加えたもの(サラダ、煮物、パスタなど)が中心。
最初は焼きタラバだけを大皿に盛ってひたすらかたづけていたが、それだけで満腹になるのもつまらないので、他の料理も味わう。
もちろん、以前からのウナギの蒲焼きも健在(ホタテは消えて久しい)。
ビタミンAを摂り過ぎないよう(過剰症になる)蒲焼きは数本に抑えた。

2泊する私は、明日も焼きタラバ!