今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

4月は長かった

2009年04月30日 | 歳時
年取るとすぎゆく時間が短く感じるものだが、
今年の4月は長かった。
20日あたりから、「えっまだ4月なの?」という思いを何度もした。

気持ちがGWに向っているからだろうという説もあるが、私は例年通り、GWにはレジャーの予定はない。

それより、年度初めの4月にいいかげんくたびれたという方が正しいだろう。
授業コマ数がやたら多く(特に木曜は夜8時まで授業)、事務処理も多かった。
惣じて気づかれもした。
いいかえれば、毎日それなりに仕事をこなし、無為にすごしてこなかったためともいえる。
その意味では充実した月であったわけだ。
でもくたびれたのも確かなので、GW後半は図書館にも行かないで、のんびり過そう。

運気急降下

2009年04月28日 | 失敗・災難
GWを目の前にして、自分の運気が急降下した。
そもそも、一昨年は家電類が連続して故障(修理交換)し、昨年は財布・携帯などを紛失、その2年間、愛車の旅先での故障などに見舞われた。

そして今回、銀行にちょっとした手続きをするため、免許証を提出して、それを受け取った後、免許証が見当たらない。
それに気づいた同日、パソコン(黒MacBook.2007年購入)がフリーズした後、内蔵ハードディスクを認識しなくなった。
修復ソフトで起動しても、内蔵ハードディスクが認識されないので修復不可(たぶんハードディスクが壊れた)。

つまり免許証とパソコンの全データを同日に失った。
といっても、私にはもう一台銀のMacBook(2008年購入)があるので、ネットやメールなどはそちらで再開でき、今までのような喪失感や困惑はなかった。

翌日は、免許証の再交付とパソコン修理に出かけた。
万一データが読めた場合を期待して、黒と銀のMacBook2台を鞄に入れる(重い)。
再交付は、更新した警察署でできるものと勝手に思い込んで、目の前を走りすぎるバスを走って追いかけて(鞄が重い)、ドアを閉めかけたバスに飛び乗って警察署に行ったら、再交付はそこではなく都に3ヶ所しかない「運転試験場」だと。
がっかり。

その前にこの重たい鞄を軽くしようと、秋葉に向う。
秋葉のMac修理専門店にもっていくと、はやりハードディスクが壊れたという。
もちろん新品と交換するしかなく、つまりデータはパー(壊れたハードディスクからデータを起こす作業は20万円くらいかかるらしい)。
不幸中の幸いで、仕事関係の最新原稿は銀MacBook上でやっていたので助かった。
ただハードディスクを全面バックアップするTimeMachineを利用していなかったのが痛い(ソフトの不具合のため)。
銀Macには入れていないここ二ヶ月間のデータは消える…
それでも、延長保証期間内だったので修理代は無料。
数日で直ってくるという。
荷が軽くなり、気分も軽くなった。

免許証再交付のため、東西線の東陽町で降りて、江東運転試験場に行く。
場内で申請用の写真を撮り(700円)、それを貼って、申請料3650円を払い、
本人・住所確認するものを呈示して書類を渡す。

保険証を持っていたのだが、住所を書いていなかった。
パスポートに「事故の場合の連絡先」として英文で書いていた住所でなんとか認めてくれた。
交付を待っている間、保険証とパスポートに急いで住所を書き込んだ。

試験場内は、平日の日中ながら、交付を受ける人が多い。
私のような紛失などによる再交付よりも、更新し忘れた失効による人の方が多い(自分もかつて1度失効経験)。
申請作業は、半ば流れ作業で、書類をもって動き回り、免許証用の写真を撮られて、約1時間ほどで再交付された。

人間には、失敗はつきもの。
機械には、故障はつきもの。
それらを見越したシステムであれば、損害は最小限に収まる。
免許証は紛失しても、再交付の流れ作業によって、4000円と1時間で回復。
パソコンは保証期間を延長しておいて助かった事が何度もある(そうでないと毎回5万円)。
ただハードディスクは、何の前触れもなく突然壊れる。
物は交換すればいいが、失った情報は二度とは戻らない。
だからデータのバックアップは最低毎日必要、と何度目かの痛感。

酔って裸で大声

2009年04月25日 | 時事
例の草剛の問題。
近隣の人に迷惑かけて、人としてみっともない事なのは確か。
ただ「最低な人間」などと瞬間的に過剰反応した人もいたように、
”逮捕”されて”家宅捜査”されたからといって、機械的に”重罪人”扱いして、
その人を全否定するような反応は行きすぎだろう(逮捕等の妥当性を議論すべき)。

これはマスコミのセンセーショナリズムもおおいに影響している。
酒気帯び運転やセクハラで解雇という、アンバランスな重罪主義が
解雇された側の訴えで問題化されているのも、
それ自体は正しいように見えるキャンペーンに迎合した過剰反応、
という陥りやすい傾向を反省するいい機会。

法治主義(韓非子)ではなく礼治主義(孟子)を理想とする私は、
触法=(道徳的)罪という法家的反応はしない(現代的でないのは重々承知)。

むしろ、私が問題にしたいのは、ストレス解消法の未熟さ。
ストレッサーが何であれ、裸になって大声を出すって、ストレス解消法として一番原始的。
文明社会に生きている人間の選択肢に入らない。
少なくとも、30過ぎの大人がやることではない。

飲酒による身体的変化そのものがストレス解消になる私などと違って、
酒癖が悪いという人は、アルコールの作用を頼って、行動でうっぷんを晴らしたいだけ。
目的は酔いではなく行動化。
こういう人は、ほろ酔い状態が最高気分のベスト状態にはならず、あえて理性のタガが外れる酩酊にまで深酒する。
最悪の飲み方だ(脳や肝臓にも)。

裸になって大声を出すだけがストレス解消法ではない。
同じ裸になるなら、温泉に首までつかって手足を延ばせばいい。
思わず「極楽極楽」とうなってしまうから(決して叫ばない)。
そして夕食の会席を肴に、地酒やビールをチビリと一人前たしなむ(酔いを目的としない)。
再び極楽気分。
私は毎月二泊そうしているので、ストレスは溜まらない。
五月、六月の宿まで予約済!
連休明けが楽しみ♪

榊原温泉

2009年04月21日 | 温泉

今月の温泉旅は、三重県の榊原温泉(津市)。
かの清少納言もイチ押ししたというこの温泉(『枕草子』における「七栗の湯」)は、京から伊勢に至るルート上にあり、伊勢を前にしての水垢離ならぬ湯垢離の場であったという。

それほど由緒ある所なのだが、観光地としてはいたって地味。
同じ三重県でも、長島温泉や湯の山温泉などに較べてネームバリューは小さい。
ということもあり、名古屋周辺の温泉地の1つとして、前々から気にはなっていたが、ロケーションの半端さ(観光の売りもない)もあって、なかなか足を運ぶ気になれなかった。
ただ背後の青山高原上に33基もある風力発電用風車群はぜひ見たい。

そんな折り、「湯元榊原館」が1人客対象のビジネスプラン(15800円/2食)をやっているのをネットで知り、楽天トラベルで空き状況を確認して、そのまま予約(旅館て、電話で問い合わせると、一人客だと50%の確率で断られるから嫌なんだよな)。
実はもう1つ理由があって、今月にETCを取り付けたので、休日に高速を利用できる場所ということもあった(政府の策謀にのせられたな)。

名古屋宅から東名阪・伊勢自動車道と乗り継いで90分で着いた(休日料金1250円)。
玄関前には着物姿の女性が立っており、スルッと入ってきた我が愛車シルバー・メタリックのローバー・ミニを褒める。
我が愛車を褒めてくれるのはいつも女性で、確実に持ち主よりモテている。

横に長い建物は、周囲を威圧する程に大きく、久々に泊る本格旅館。
私に対応する従業員も次々にバトンタッチされ、なるほど人的サービスも宿代のうちだなと思わせる。
老舗旅館なので、従業員の教育はいき届いている。
室内掃除は不要にしたが、アメニティなどはきちんと取りかえてくれていた。
この点さすが旅館で、休暇村やグリーンプラザとは違う。
またレストランでのコーヒーと抹茶の無料券ももらった。

建物自体は、年期が入った大旅館によくあるように、増築を重ねた結果、通路が複雑になっている。
客室は、部屋の隅に鏡台がある典型的な8畳和室に窓側のイス空間。
古さは設備にも現われて、トイレは洗浄器なし(廊下の共用トイレにはあり)。
冷蔵庫には宿の飲物が入っているが、持参したものを入れられるスペースがあるのは良心的(館内で買えるビールは地ビールとドライ)。
窓の下には川がちょっとした渓谷の風情をみせ、遠景も里山の風景を構成しているが、正面が民家なのは残念。

浴室は、最下階と屋上にある。もちろん前者が正しい温泉。
案内の写真に載っている屋上の露天に浸かっても、この地は眺める対象がない。
やはり客は下の階の源泉に集まる。
浴室は、日替わりで男女が交換するが、構成は等しく、大浴場・源泉浴場・半露天の3種。
ここの源泉は32℃なので、大浴場と半露天は加熱しているが、加熱なしの真の源泉の数人分の浴槽に客は集まる。
しかもその温度なので、入浴時間が長くなる。
泉質は”アルカリ単純泉”だから、それほどありがたがるほどの効果はないと思うが、源泉にじっと浸かっている客はみな神妙に沈黙。
ただアルカリが強いのか、体に石鹸をつけると、ぬめりがいつまでも落ちない(成分表にはpH表示なし)。

こういう古い温泉旅館は、建物の古さを補うためにかえって料理に力を入れるもの。
食事には栄養的価値を優先する私としては、カロリーオーバーの豪勢さは不必要なのだが、ここのは肉は遠慮気味で、野菜がたっぷりなので安心。
2日目のカニ鉄板焼きも豪勢。
最後に出てくる飯の位置づけには、1日目は文句を言いたかったが、2日目の白米の時はちゃんと鉄板焼きの時に出してくれた。

また、最後の茶が、数種類の茶葉を好みでブレンドして飲む仕掛けになっているのは、気に入った。
煎茶の点前って退屈で、抹茶ほど盛り上がらないのはよくわかるが、日常的に喫するのは煎茶の方だから、もっと楽しく淹れる方法がないものか、と思っていた。
煎茶こそ、味だけでなく、色や香りの多様性を楽しめる茶なのだから、こうやって、ハーブティーも含めたブレンドを楽しむ方向に煎茶再生の道がありそう(様々な薬効も期待できるし)。

榊原温泉自体のロケーションは、山麓の里山。
田舎の中(写真)。
宿はいくつもあるのだが、温泉街を形成していない。
ていうか、街的場所がまったくない。
なので、歓楽街的な下品さはなく、のどかで落ち着けるといえるが、買物は3㎞先のコンビニ…。

観光名所は青山高原の風車群だが、行こうと思っていた翌日は雨だった(雨の直前に裏の金毘羅山に登った)。
私のように原稿執筆に来るならいいが、そうでない人には連泊は辛そう(かといって湯治という雰囲気でもない)。

かくいう私は、いろいろ文句を書いたものの、半露天に浸かっている時「また来たい」と思った。
風車を見れなかったし、秋が深まった頃にまた来たい。
片道90分だから、帰りも10時に発って、昼の会議に間に合う。
つまり、我が「毎月2泊の旅」用の宿に晴れてリスト入りしたわけだ。


惜春の桜

2009年04月13日 | 東京周辺
当り前だが、春は年に一度しか来ない。
昨年の春、今年の春、来年の春…
満開の桜は、われわれの心を浮き立たせるだけでなく、時の”無常”をも思い起こさせる。
今年の”春”を味わうため、舎人ライナーの終点・見沼親水公園(東京都足立区)に桜を見に行ってみた。

まずは地元の蕎麦屋で昼食をとり、舎人氷川神社の木彫りが見事な社殿を金網越しに見る。
目的の親水公園は、幅が狭い遊歩道で、地元民の散歩道としては最高(つまり観光に訪れる程ではない)。
上野公園のように桜だらけの風景も壮観だが、ここのように雑木林の中の数本の桜も、色彩のコントラストが映えて、ちがった風情がある(写真)。
ほかに楓などもあり、秋の紅葉も楽しみな道。
こういう遊歩道が近所にある所は羨ましい。

授業開始の週

2009年04月10日 | お仕事
今週から前期授業開始。
今年は、お茶の講習を2コマ入れていることもあって、
水曜と木曜がぎっしり。
特に木曜は午前中の2限から大学院夜間の6限までぎっしり空きなし。
6限の授業が終わるのは夜8時。
基本的にこの間、ずっと喋りっぱなし。
しかも昼食抜きときている(これは自分の意思)。
自ら招いたことでもあるが、一週目で過重労働気味を痛感。
夏まで持つかな。
こりゃ週末に温泉に行く回数が増えそう。

新年度へ気分転換

2009年04月02日 | 歳時
私の春休みは今日でおしまい。
昨夜来の春雷明けの晴天に恵まれた今日、
布団干しにシーツ・冬物一括洗濯をして、季節の切換え作業(風があって湿度が低いので洗濯物干しに最適)。
近所の庭先の桜も五分咲きになり、町を華やかにしている。

春そのものは陽気な気分にさせるが、
一年で一番気楽な年度末の休暇が終わり、また新たな年度が始まると思うと、
これから迎える一年分の重圧で憂鬱になりかける。

授業など毎年繰り返しなので、本質的な進歩・新鮮さがなく(授業内容の改善や受講生の一新などは本質的でない)、どうしても空しさにおそわれる。
高校までの学年進行する教師なら、3年間は空しさから解放されるだろう。
唯一着実に進歩しているのは、自分の研究活動。
これが救いだ。