緊急事態宣言が全国的に解除されたものの、感染の危機が去ったわけではない。
自分の職場の大学では、授業はもちろん会議も遠隔なので、自宅の東京に戻っている。
母が脳梗塞(ラクナ梗塞)を発症したためもある。
そういう自分も、3月以来ずっと血圧が高め。
もともと高血圧症なので降圧剤を服用しているのだが、コロナ騒ぎの中、血圧が下らなくなって、降圧剤を飲まない時の値に高止まりしてしまったのだ。
コロナ騒ぎによる直接・間接的なストレスのせいに違いない。
といっても、緊急事態宣言が解除された途端に、下ったりはしてくれない。
なぜなら、在宅勤務状態は今後もしばらく続くから、ストレスが消えてくれない。
在宅勤務というのは、生活的には楽なはずなのに、この異様な生活パターンは”ストレス”になってしまっている。
ということで、かかりつけの医者に相談したところ、今飲んでいる降圧剤2種類のうち1つを1錠から2錠に増やすことにした。
それで様子をみて、調整しようというわけ。
増量した翌日、血圧の上(収縮期)が10mmHg下った(かように、本来は降圧剤は私に速効する)。
いい傾向だ。
私がこうまで血圧をコントロールしなければならないのには、理由がある。
私とて、薬漬けの人生から脱したい気持ちはあるし、降圧剤は「不要」とか、むしろ「よくない」という言説があるのは知っている。
ただ、少なくとも今飲んでいる降圧剤は、自分に合っていて、副作用はまったくないし、効果もずっと維持できている。
私が高血圧状態でいたくないのは、もちろん脳出血したくないから。
母の脳梗塞は、脳出血の一種である。
母も40代の頃から降圧剤を服用してきた。
その間、母の周囲で、(降圧剤を服用せず)脳の血管が切れて斃れた人を幾人も見続けてきた。
なので血圧コントロールは完璧だったのだが、とうとう高齢には勝てず、今回2回目の脳梗塞となった。
90歳の母の場合、脳梗塞の原因は、生活習慣ではなく、高齢そのものと医師に言われた。
なので降圧剤以外に、血管を詰らせないため、血小板の働きを抑制する薬も服用していた(副作用として内出血しやすかった)。
母の「ラクナ梗塞」は、脳梗塞の中で軽症の部類なのだが、発症には特別なきっかけや前兆がなく、日常のなんでもない時に発症するという。
言い換えれば、”気をつけなくてはならない”事項が無い。
ということは、私もその危険性がある(歳下の同僚も、職場からの帰宅中に、より重症な脳梗塞を発症)。
脳梗塞を防ぐ基本の第一は、もちろん血圧管理。
高血圧が重大な危険因子だ(血圧ノートを作っている母の記録を見ると、発症する前日に血圧が異常に上がっていた)。
そして日常生活で、あえていうなら、水分補給を頻繁にすることだという。
高齢者は、咽喉の渇きに鈍感になるので、特に水分が不足するという(だから、熱中症にもかかりやすい)。
夜中にトイレに行くのを避けるために、就寝前の水分補給をしないものよくない。
今回の母も、水分補給を怠ったきらいがある。
それは何も母だけではない。
在宅生活だと、運動しないし、しゃべらないので、咽喉(口内)が渇かない。
私自身も、水分補給した方がいいようだ(コーヒーは飲むが、カフェインが入っていると利尿効果が出てしまう)。
水分が増えれば、血も粘性(ドロドロ)が下がり、血圧を下げる効果が期待できるから。