念のため気象庁のアメダスの今月の月間観測値を確認したら、「東京」(千代田区)は0.5mm(19日に降水(初雪?))で、「練馬」(練馬区)はやはり0mmだった。
また現在の平衡含水率は9.1%で、木材は非常に乾燥している(火災に注意)。
幸い、両地とも水源の降水量でないので渇水の心配はないが、これも”異常気象”といえるだろう。
こんな夢を見た。
小田急ロマンスカーの特別車両を前にしての会場で、乗車券購入者がじゃんけんに勝つとグッズをもらえるというイベントをやっていて、私もそれに参加する。
じゃんけんの相手は会社側の若い女性(実在する女性ではない)。
結果は以下の通り。
1回目:あいこ…多分パーかグー。
2回目:チョキのあいこ…こちらのチョキが指が閉じていた(半ばパーを出すつもり?)。
3回目:こちらがチョキで相手がパー…自分でチョキを出そうと意図したのではなく、通常のじゃんけんでやるように、あえて意図をせず、指の勢いに任せた。
この結果私が勝ち、自販機から出てくるグッズをもらうことになった。
その後の夢のなりゆきよりも、目覚めてからこのじゃんけん勝負が気になった。
なぜなら、私は相手の出す手を予想できなかったから。
すなわち、夢の中の相手は現実の他者のように予想不能な行動をしたから。
夢は自分の心が作るものだろう。
自分があらかじめ勝つストーリーだったのなら、なぜあいこをくりかえす冗長な状況を挟んだのか。
冗長性を排除できないリアルな現実のようではないか。
既存の研究者は夢の非現実的性格を強調するが、私は夢がいかに現実の世界経験に近いか、夢の他者がいかに”他者”然としているかの方に注目する。
自分の夢の中に、自分とは別人格の他者が登場していることこそが問題だと思う。
夢を現実と対比するより、想像と対比してみる。
覚醒時のイメージ表象(想像)では、こちらが意識的に対象の挙動を操作できる。
というより、そもそもこちらの意思で操作しないと対象は動かない。
想像の他者は、自我の操り人形でしかない。
自我の操り人形ではない夢に出てくる他者は、どこからきたのか。
心理学者は、夢は自己の無意識の投影であるという。
でも夢はあきらかに(睡眠中の)意識現象(システム2)であり、夢主の自我は私の自我と同一人格である。
夢を見せるシステム2には、自我だけでなく、自我以外の他我も存在しているようだ。
我々の心の中に、自我でない他者がいる(ただし特定の人格をもってはいない)。
その他者が特定の形態で顕現するのが夢ではないだろうか。
人格解離という現象は、その可能性が覚醒時に実現してしまった病理である。
私は正常な心の可能性として人格の複数性を認めている。
その場合を、異常でない現象として「乖離」と表現する。
すなわち、夢の中の他者、とりわけ実在他者でない場合は、この乖離他者である。
龍樹の論理を使うなら、
夢の中のその人は、自己(夢主)でもなく、(外在する)他者でもない。
すなわち自他二元論の否定である。
自他二元論を否定することで、見えてくる存在がある。
買おうかと思っていたAirPods Pro2(Apple)がアマゾンでセール(5000円程値引き)だったので迷わず購入ボタンを押した。
なぜ買うつもりになっていたかというと、ノイズキャンセル効果に聴覚補助効果が加わったから。
Apple製品は、Apple Watchの心拍測定機能など、今や医療補助機能に定評(信頼性)がある。
中度難聴(耳鳴も併発)の私は、日常生活で他者との会話に困難を感じる場面がある(対面はいいのだが、会議が困る)。
そういう場合、1万円前後の集音器を装着して、会議に臨むが、完璧ではない。
ちなみに「補聴器」はバカ高い(約10倍)割に、性能が集音器に毛の生えた程度なので、実用性とコスパの観点から、補聴器から集音器に鞍替えする人が多い。
ただ集音器の欠点は、周波数帯の個別調整ができないこと。
その結果、不必要な環境音も拾ってしまう(会議中にくしゃみされると耳が痛い)。
そんな中、AirPods Pro2は個別調整が可能という。
iPhoneは持っていないが、MacとiPadは持っているので、それを使えば機能の設定ができるという。
それでいてノイズキャンセル機能も増したので、音楽視聴にも使える。
ただし値段は4万円弱。
今持っているBoseのノイキャンイヤホン(当時は最高機能)よりも高い。
ただ、Boseのノイキャン機能に不満だし、それに集音器としても使えるうならば、むしろ安いとも言える。
そう思っていた矢先のアマゾンでの割引販売だったのだ。
数日後の昨日、実家に帰宅したら届いていた。
付随の紙には説明がほとんどなく、マシンとの無線接続の仕方のみ。
MacともiPadとも接続もすぐにでき、それらのOSにAirPods Pro2の設定項目があるので、専用アプリなどは不要。
ただ聴覚補助をするための操作手順などは、ネットで探るしかなかった。
「聴覚補助」を作動すると、私の聴覚チェックを左右の耳ごとにやってくれる。
その結果、「中程度の難聴」と診断され、それに応じた補助機能が設定された(いつでも再診できる)。
これぞ医療機器としての補聴器レベル。
あとBoseにはなかったのが、イヤーパッドのサイズの適性もチェックしれくれる点(密封性の確認)。
まずはノイズキャンセル機能を国会図書館で確認。
ノイズコントロールでノイズキャンセルのみオンにする(音楽を再生せず)と、閲覧席の周囲の雑音(椅子の音、ページをめくる音など)が消えた。
館内放送のチャイムは聞こえるが、喋っている内容は聞こえない(耳元のスイッチを押して「外部音取り込み」に切り替えた)。
これで集中できる音環境が実現された。
ノイズコントロールを「適応型」にした状態で自宅で音楽を聴きながら、家族と会話した。
すると音楽が消え、会話の音声だけとなった。
そして会話が終わると、音楽が鳴り出した。
入力音量の調整などの基本操作は、アプリのメニュー以外に、イヤホンの縦の部分を指で上下する、あるいはSiriを呼び出して「音量を小さく/大きくして」と言えばよい(イヤホンにマイクが付いている)。
肝心の聴覚補助機能の効果は、以下の3段階で調整できる。
①ノイズコントロールで「外部音取り込み」モードにする。
これだけで外部音が強調され、未装着状態(裸耳)より聞こえがよくなる。
②「耳」のアイコンをクリックして聴覚補助メニューを開いて以下の調整をする。
「増幅」を100にする。
「環境雑音除去」を100にする(余分な環境音がカットされる→集音器にはこの機能がない)
「会話を強調」に✔︎(中音域が強調される)
「トーン」も右端にする(多分高周波成分の強調だろうが、あまり違いはない)
これでさらに聞こえが良くなる。
③聴覚補助メニューの最下段の「ライブリスニング」をクリック
すると、最初は外部音がさらに強調されるものの、若干タイムラグが発生するので、その分言葉は聞き取り難くもなるが、
入力ボリュームを最大にする(最初から最大になっていたら、いったん下げて最大にする)。
この状態が補助機能のマックスレベルとなる。
会議では③でかなり聞きやすくなった。
以上、AirPods Pro2の聴覚補助機能は実用に耐えるが、以上の機能を駆使するとバッテリの消耗が早くなるので、長時間の会議にはきついこともわかった(ただし充電は急速)。