秋も深まる11月上旬は、天気も安定し、紅葉も見ごろ。
しかも連休とあらば、行楽には絶好。
昔の自分だったら、この機を逃さず北八ヶ岳あたりに行って、山上の湖畔に腰をおろし、湖面に映された紅葉のカラマツを見ながら感傷にふけったものだ。
ところが、最近は、毎年9月から11月末までは論文原稿の2度の締め切りに追われる時期になっている。
いわば研究活動の”農繁期”。
なので、レジャーにふける都会人を尻目に稲刈りにいそしむ農民よろしく、
私はひとり、連休にビジネスホテルに連泊して、狭いシングルルームに篭る。
先週は浜名湖に篭ったばかりで、すっかり篭り癖がついた。
浜名湖(前の記事)で「もうひとふんばり」までいったので、その「ふんばり」が今回のお篭りってわけ。
実際、秋晴れの連休に家にいる気もしない。
都会のホテルだと2日目の昼に適当な居場所がない(街中で遊ぶわけでない)ので、行楽地である「恵那峡」に近い、恵那市を選んだ(ちなみに恵那峡は遊覧船で巡る価値あり)。
行楽地に近いといえ、ビジネスホテルだから、連休でも部屋をとりやすい。
ビジネスホテル泊りの夕食は、近くの地元の店に入るのが楽しみの1つ。
一番安上がりなのは、近所のスーパーで安売りになった弁当を店のレンジでチンして、ホテルの部屋の狭いテーブルで食べる手であるが、これでは旅行気分台無しで惨めすぎる。
恵那では、「わかたけ」という季節料理屋に目星をつけていた。
6時前の混む前に入って、
きのこづくしの天ぷらに、この店オリジナルの「茄子餃子」を注文。
天ぷらは大皿に出てきてびっくり。
茄子餃子は、餃子の具を輪切りにした茄子に挟んで揚げたもの(茄子1本分)。
その他にきのこのあえ物に、きのこの味噌汁もでてきて、きのこづくしで秋を満喫。
部屋に帰ってから、英語論文を読まねばならないが、小料理屋的雰囲気に負けてビールの小ジョッキを注文。
本当は、地元の居酒屋で、地元の料理に箸をつけながらゆっくり地酒を堪能したいのだが…こういう旅は定年後だな。
部屋に帰れば、テレビは日本シリーズをやっている。
ペナントレースはまったく見ないが、日本シリーズは”本気”の試合なので、見る価値がある。
でも野球中継ならここまで来なくても家で見れる。
テレビの音声をオフにして(画面だけ時たま見て)、仕事、仕事。