まずは五月末日締切の共著『新編社会心理学』の原稿を書き上げ、編集者に送付しなくてはならない。
最終段階の推敲を都立中央図書館でやっていたら、知らぬ間に携帯に母と弟から留守電が入っていた。
気がついたのは、帰宅直前。
親族からの立て続けの留守電に、何か切迫したものを感じて、着信の2時間後だが電話をかける。
すると親しくしていた伯母が今朝亡くなったとのこと。
5年間も入院しており、弱っていたのは確かだった。
幼少時から行き来していた関係で、ウチとは特に仲が良く、菩提寺まで一緒にしている。
文化人類学的には、伯父伯母というのは実の親に準ずる近い関係で、私と柊ちゃんとの関係もそれ。
ショックは受けたが、寝たきりの長期入院中だったので、覚悟はできていた。
結果的に、葬儀の親族会議に欠席して、仕事をすすめたので、原稿を締切に間に合わせる事ができた。
葬儀は週明けになるので、会議を欠席して通夜に出るのが精いっぱい。
本当は、中央図書館の帰りに立ち寄った沖田総司の墓のことを書こうと思っていたのだが(実はこの日は総司忌)、親族の忌日になってしまうとは…。