今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

唐津の旅:機内でGPS

2005年11月28日 | 
出張で佐賀県の唐津に行った。中部国際空港を始めて利用した。
その出張中に感じたことをこれから連載するからね。まずは飛行機での体験。
飛行機が飛んでいる最中に ポケットPCのGPSソフト「MioMap」を起動してみた(離着陸時はダメよ)。
新幹線の走行中だとなかなか衛星を捕捉してくれないので、それよりも速く、しかも窓がずっと小さい飛行機では捕捉してくれるか心配だったが、宇宙の衛星に近いせいなのか、すぐ捕捉できた。
なによりも楽しいのは航行中の高度がちゃんと出ること(気象予報士の私としては飛行機の真横にある雲の高度がわかるのがうれしいわけ)。
もともと50mほどの誤差があるのだが、飛行機の高度としては無視できる範囲。
速度も出るし、今どこの上空を飛んでいるのか、下に見えるあの街はどこなのかわかるので楽しい。これは飛行機の旅のお伴にピッタリ。
ホント、ハンディGPSって知らない所へ出かける人すべてにお薦めできる。

唐津:イカの活造りの衝撃

2005年11月28日 | 
イカが好きな私は、唐津付近がイカの産地だということを知って、名物の「イカ活け造り」を楽しみにしていた。

●イカ活け造り
2泊するから店を換えて2回食べようと目論んでいた。
本格的な店だと予約が必要なので、まずは予約なしで気楽に入れる唐津駅前の市営の「アルピノ」の上にある店にした。2490円。
本当に生きたままのイカが出る。
胴の部分は庖丁で刺し身にしてあり、それをまずは食べるのだが、一緒についてくる本体はまだ生きていて、でかい眼はツヤがあり、10本の足がパタパタ動く。
生きたままを食べるという「踊り食い」の類は、最初に体験したときショックもあって、生命に対する冒涜のように思って価値観的に否定していた。
それが大好きなイカとして出されたのだ。しかたないから食べる。

●考えたこと
そして食べながらこう考えた。
食べるという行為がいかに野蛮であるかを痛感しながら食べるということも必要かなと。食べるとは生命の奪取なのだから、食べるという行為こそ真の原罪なのだ。このイカ自身も海中で小魚を捉えて生きたまま食べてきたはず。
ちっぽけな一個の生は膨大な死によってささえられているんだな(埴谷雄高の「死霊」のテーマ)。
切られた胴部を食べ、残った(動いている)頭・足・耳は好みで塩焼きか天ぷらにしてくれる。
この無残な形にこれ以上直面したくなかったので、天ぷらにしてもらった。
そして天ぷら用に更に刻まれ、衣がついて揚げられた姿をみて、すなわち生きている姿ではない料理としての形になった姿をみて「変わり果てた」と感じた。
これがいつも食べる姿なのに。
毎回の楽しい「食」が「殺し」のリアリティそのものであることから隔離されていたことを否応なく気づかれるこの料理を経験してこそ、食べ物を粗末にしてはいけないことの真の理由がわかるのではないか。
活け造りに料金の大半がかかっているので、他の皿はイカシュウマイ1つと茶わん蒸しだけ。

唐津:宝当神社

2005年11月28日 | 
今の時期、唐津で一番人を集めるのは、沖に浮かぶ高島にある「宝当神社」。
偶然出発日の朝、テレビで宝くじの話題をやっていて、佐賀県の神社でお参りしたという北海道の人のインタビューがあった。
その神社がよくわからなかったこともあり、全然気にしていなかったが、ここ唐津に来て、その神社がこの宝当神社であることがわかった。
渡し船で10分の距離なので、翌朝乗船場に行った。
すでに並んでいて、島に着くと、なんとそこに宝くじ(年末ジャンボ)売り場が開設されているではないか。
日頃宝くじには関心がなく(当る確率でいうなら競馬の方がずっと高く、庶民の射幸心を煽っているだけのものでしかない)、
じつはたまたま目についた高島に行ってみたいだけだったのだが、
いつしか目的が他の客とまったく同じになってしまい、下船した途端、私も宝くじ売り場に並んで30枚も買ってしまった(こいつ、ねらってるナ)。
これって集団心理だなぁ(ちなみに効き目のありそうな場所なので連番10枚を3組ずつ買ったのだが、確率的にはバラで買った方がよかったのではと後悔)。←これアタマの悪い人の思考。
このお参り専門のツアーまであり、ガイドさんがツアー客に宝くじのための参拝の仕方を教えるので一緒になってやった。
それからもちろん、MioMapは船上でも使える。船の速度も分かる(時速25kmだった)。

後日談
はかない期待に反して、やはり当選していなかった。
でも連番だったので900円はもどってくる。
確率論的には、すべてのくじは当選するのは等確率で、10枚の連番であれば6等300円は100%。
だから連番を買う方がおりこうさんだとわかった。

男系社会への挑戦(改訂)

2005年11月24日 | 時事
皇室典範の改正問題は、ものすごいインパクトを内蔵している。
国民の象徴たる天皇家が、長い伝統であった男系主義から離れるとすれば、それは日本人全体のイエ意識の変革を促す可能性が大きい。
だからこそ、根強い反対があるわけだ。男系こそ歴史的伝統とする価値観が「ではなぜ男系でなくてはならないのか」という根源的問いに直面させられている。
現憲法よりも上位の価値観に真の男女平等があるとすれば、男系主義にこだわる理由がない。
遺伝子的にも、男女が受け継ぐ遺伝情報には差がない(こまかく言えば、X染色体とy染色体とではX染色体の方が情報量が多い)。
しかも女性の方が親子間のつながりが明確だ。
もちろん天皇が武人や権力者であるならば性別での適性差は存在する(これを否定するのは事実を無視するイデオロギー)。
しかし力による支配ではなく、「統合」(結合)の象徴としてならば、卑弥呼や天照大神のような、神話的に言えば地母神(グレートマザー)的存在(聖母マリアや観世音菩薩のイメージ)でもいいのではないか。
2000年程度のちっぽけな歴史よりも、哺乳類にとっては母系の方こそ自然なのだから。

上越リゾートヴィラ

2005年11月21日 | 
会員料金で泊れる「上越リゾートヴィラ」(新潟県)はスキーリゾート内にある。
だからスキーのオフシーズンの今どきは空いていて、広大なホテルに自分も含めて客は4組しかいなかった(新潟県てスキー以外には来ないよなぁ)。
確かに観光対象は何もないが、温泉の掘削に成功したので、リフレッシュに利用価値はある。
新幹線で越後湯沢に降り立つと、すでに雪景色で、上越国境の山は純白。
予約した送迎バスでホテルにつく。
アルペン調の壮大な外観も室内も同系列の軽井沢・白馬と同じ。
悪く言えば、和洋室なのだがソファも座椅子もないので、立つか寝るしか姿勢を保てない。
温泉の浴槽は木造りで肌触りがいい。
新潟といえば越後杜氏の日本酒だが、地ビール発祥の地でもあるので、いつもは焼酎の私も、この時ばかりは、地酒に地ビール。
会員特典として魚沼産コシヒカリを2kgもらった。
もうひとつの特典として12時にチェックアウトできるのだが、翌朝は雨で、しかも観光対象がないので、9時半にチェックアウトした。

椙山女学園100周年記念

2005年11月11日 | 名古屋周辺

椙山女学園の100周年記念のパーティが名古屋観光ホテルで開催された。
明治時代の裁縫学校からはじまって、今では幼稚園から大学院まである全国でも有数の女子教育の牙城となっている。
定年退官されたなつかしい先輩教員たちとも久々にお目にかかれた。
自分が在籍中にこのような歴史的イベントに巡り合えたのはラッキーだ。


秋の北鎌倉

2005年11月06日 | 東京周辺
北鎌倉の二大巨刹、円覚寺と建長寺が毎年恒例の「宝物風入れ」の一般公開をやっているので行ってきた。
この行事で見学するのは学生時代以来、なんと約30年ぶりくらいだな
今回行った理由は、建長寺の塔頭の「禅居庵」が自分の研究テーマの小笠原貞宗と清拙正澄にゆかりがあることを知ったので見たいと思っていたから。
どうせ行くなら、日頃見れない寺宝を見れる時がいい。ところが、肝心の禅居庵は修行道場のためか立ち入り禁止のシャットアウト。
しかたなしに、入口の門の写真を撮っただけ(写真)。
宝物の方はどうだったかというと、円覚寺の舎利殿(国宝)は目の前まで行けて説明を聞けるのは前回はなかった。
建長寺では前回同様坊さんが抹茶をサービスしてくれた。
ついでに東慶寺、浄智寺、円応寺も見て、鶴岡八幡宮に参拝して、国宝館で覚園寺(私が鎌倉で一番好きな寺)の宝物展を見学した。
駅で実家みやげに地ビールを買って帰った。

飯田へ高速バス

2005年11月03日 | 
研究出張で信州飯田に行ってきた。
行き先は市の美術博物館(中世信濃の名僧展)だけなので、日帰りで往復高速バスを使った。
休日だけど乗客は数人なのでゆったり。
iPodで音楽を聞きながら、関係資料に目を通し、ときたま、というよりしょっちゅうポケットPCのMioのGPS地図を見て、道路周辺を確認する。
運賃も高速料金並みなので、自分で運転するよりも、気楽で安上がりだな。
もともと車で高速運転は好きでないから(miniはスピードが出ないので)、もっと利用してもいい気がした。