昨日に続く休日。
何もすることがない身には、休日も2日目となるときつい。
やはり、どこか旅に出るべきだったか。
いや、東京の実家ならこんな思いはしない。
東京の実家は山手線内なので、地元の”谷中”を歩いたり、何も考えずに秋葉に行けばいい。
あるいは銀座、池袋、新宿なら20分でいける(渋谷でも30分)。
ところが、名古屋の東端にいると、名古屋の繁華街”栄”に出ることを思うだけで面倒になる。
市営地下鉄で1本なのに。
以前は、こちらでの休日は栄、いやむしろ大須に行っていた。
ところが、今では大須は栄から地下鉄を乗り換える点で更に面倒になっている。
そこで、昨日は、逆方向の長久手にあるアピタに歩いて行ったわけだ。
イオンに代表される大型ショッピングセンターは、昨日の記事では、
地元商店街の代りと書いたが、それだけではなく、繁華街の代りにもなっている。
つまり、栄のデパートに行く代りとなっている。
さすがに大須のコメ兵やアジアン雑貨店の代りにはならないが、
その大須は東京の実家から秋葉や巣鴨に行くよりははるかに心理的に遠い
(大須は、東京でいえば、巣鴨と高円寺の商店街に秋葉要素が少々入った感じ。
これだけで不思議な雰囲気でしょ。浅草のパワーには断じて及ばないけど)。
名古屋の東端でさえこうなのだから、
日本の地方都市の大部分が、このような状況になっていると思う。
つまり、郊外の大型ショッピングセンターは、地元商店街だけでなく、
地方都市のデパートなどの繁華街をも食っている。
たとえば昨日行ったアピタは、いわゆるスーパー(マーケット)レベルの
手ごろなファッション・雑貨だけでなく、高級海外ブランドも扱っている。
そして食料品を買うだけでなく、フードコートからレストランまであり、広場ではイベントもやる。
日常の延長ではなく、休日に家族連れ立ってのハレの場所になっている
(さすがにデートスポットにはなってないだろうが)。
私の実家は東京都心部近くにあるので、そのような郊外型ライフスタイルになんとか染められないでいるが
(実際、アピタに行ったのも数年ぶり)、
名古屋東端の住民としては、栄や大須に行くのが面倒になっているように、
郊外型ライフスタイルに片足を突込んでいるのも事実だ。
せめてもの救いは、昨日は抱き枕と本2冊しか買わなかった点。
本気で買い物したい時は、繁華街に行く…かな。
いや、本気で買い物したい時は、今ではネット通販になりかけている
。
考えてみれば、東京でもデパートには行ってないや。
ということは、日本の大部分では、買い物対象はネットとイオン(代表させておく)に集中され、
元からある商店街と繁華街は、よほど近くない限りは、足を運ばなくなるということか。
むしろ、谷中や秋葉のような小さな店舗がひしめいている地帯が残るのは、
大都市中心部の人口密集地帯だけだろう(大須も、演芸場が閉館になったように、寂れ気味)。
実際、秋葉に行く時は、中央通りから1つ裏通り(※オールド・オタクにとってのメインストリート)の小店舗を歩きまわり、
大型店舗のヨドバシカメラには足を向けない。
個人的に、ヨドバシは秋葉にとっては異物(でも新宿西口では真っ先にヨドバシ!)。
※オールド・オタクは、電気・IT系の旧来のオタクで、色気ゼロ。女っ気は2次元なら許せるが、リアル3次元(メイド)は許容外、ていうか秋葉の目的外(昔は食も目的外だった)。
ニュー・オタクは、ドラマ”電車男”のような”萌え系”のことだが、そんな対人積極性はオタクの定義から外れる。