雨の予報を昨晩得ていたというのに、カーテンの隙間から覗く朝焼けに惑わされ、雨に弱い靴を履いて出てしまった。
今日もいい天気、と通勤途上も間違った事に気付かない。
仕事の合間、窓の向こうに広がる黒い雲を見て思い出した。
あらら、また靴下を濡らして帰らないといけないのか。
馬鹿だなあ。
落ち込んでいたら、夕方、雨垂れの付いた窓の向こう、空は再び薄い柿色。
助かった。
ビルから外に出ると道路は湿っていたが、水は浮いていない。
しっとりした夜気の中、足取り軽く帰ってきた。
<ある港にて>
今日もいい天気、と通勤途上も間違った事に気付かない。
仕事の合間、窓の向こうに広がる黒い雲を見て思い出した。
あらら、また靴下を濡らして帰らないといけないのか。
馬鹿だなあ。
落ち込んでいたら、夕方、雨垂れの付いた窓の向こう、空は再び薄い柿色。
助かった。
ビルから外に出ると道路は湿っていたが、水は浮いていない。
しっとりした夜気の中、足取り軽く帰ってきた。
<ある港にて>