松静自然 -太極拳導引が教えてくれるもの-

松静自然とは落ち着いた精神情緒とリラックスした身体の状態をいい、太極拳導引の基本要求でもあります。これがまた奥深く…

ちょっとうれしい変化

2005-07-03 | 行雲流水-日日是太極拳導引-
基本科で「玉女穿梭」を練習していて
自分の動きが少し変わっていることに気がついた。
背中側の力みが少し消えたような気がする。
ただし左玉女穿梭のみで、
右の場合は左に比べるとまだ硬さを感じる。
おそらく左側に弱点を抱えているので
それが何らかの影響を及ぼしているのかもしれない。

自分なりに流れがスムースに
なったように感じたのは
旋の意識が通りはじめたことかもしれない。
腰の回転が非常に軽くでき、
とくに左玉女穿梭の場合は両手の動き、
体重移動、姿勢ともに、
わりと自分の思い通りに動かすことができていると
感じた。
おもしろいもので、そう感じるからなのか
意識が身体の中を流れるようにつながっていき
気持ちがいい。
右足から伝わってくる力?が
そのまま身体の中を通って
右手を前に伸ばし出しているみたいな、
自分の筋力じゃない力?で動いているみたいな感覚。
でもそれは動かされているという
受動的なものではなく、
自分が確かにコントロールしているんだと
思えるもので。
……たぶん伝わらないだろうなあと思う(笑)。

とにかく不思議な感覚。
実は右足だけでなく
両足から感じているんだけれど、
踏ん張っているわけじゃないのに
ドシッとした安定感を感じる。
実際にはバランスを崩せばよろけるんだけれど、
なんかちょっとやそっとじゃ
揺れても倒れなさそうに感じる。

ここまでの感じははじめてかもしれない。
それを知ってしまうと、
今まで自分がどれだけ踏ん張っていたのかが
わかってくる。
足首や膝や股関節などの
動きの邪魔をしていたんだなあと思う。

それにしても右への動きは
どうしても強ばってくる。
腰も坐骨神経痛も痺れも左側が強いから
仕方ないのだろう。
普段から無意識に立っていると
やや右側に身体が回っている。
だから意識的に右へ身体を回そうとすると、
バランス的には回しすぎるきらいがある。
左側が弱い分
その動きを意識しないといけないらしい。
右側への動きほど
うまく流れないのは動きの中に
余計な段階が含まれるからだろうか。
これをどうやって
少しずつ解消していくかが課題かな。

いずれにせよ人間の身体は
左右対称ではないから、差があって当たり前。
右と左の差があることすら気づかなかった頃を思えば、
体感センサーの精度もアップしたと思う。
まずはよしよしとしておこうと思う。