Where there's a will, there's a way.

Yukiの英語学習、読書記録、日常を書いたブログです。

社会力を育てる

2014-11-14 21:07:37 | 本-その他
図書館から借りた『社会力を育てる――新しい「学び」の構想 (岩波新書)』を読了。
本書では学力偏重へ警鐘を鳴らし、「社会力」を育てようと提案しています。
ある程度学校教育でも競争は必要だと思うのですが、そのバランスが難しいですね。みんなが同じ成績になったら競争力が生まれず、世の中が活性化しないような気がします。数十年前は学校で名前が成績順に張り出されていたことがよくあったそうですが、それも問題になるからとなくなっているそうです。私が中学校時代に通っていた塾も、成績で席が決まっていましたし。競わせるかそうしないか、難しい問題でもあります。強者がいれば必ず弱者というのが生まれてきますし、それが問題となることもありますから。
テレビやパソコン、スマホも使い方によってだと思います。確かに1日十数時間も利用するのは良くないですが、ニュースや教養番組を見たり学習用アプリを使うのは却って有益かと。
でも、周りに関心を持たなくなっている人は確かでしょう。自分勝手な人や冷たい人が増えたと言いましょうか。特にマンションに住んでいると、隣の人は何をしているのか分からないなんてありますし。それに特に若い人が投票に行かなくなっているのも事実です。まぁ、人のことは言えませんし、無関心が若い人だけでなく年配の人にも広がっていると思います。

社会力を育てる――新しい「学び」の構想 (岩波新書)
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岩波書店

現実を視よ

2014-11-13 20:28:15 | 本-その他
図書館から借りた『現実を視よ』を読了。
「ユニクロ」の社長、柳井正氏による日本社会に対する辛口な意見。
う~ん、本書はかなり好き嫌いが分かれそう。それと柳井氏の意見に賛成できるところとそうでないところがはっきりしています。例えば政治家が無駄遣いしているのには納得いきますが、高校の授業料無料化反対や小学校の英語教育には共感できません。
結局柳井氏は何を言いたいのか…。日本人離れしているところとそうでないところもあるし…。まぁ本書は正しいか正しくないかは別として、ある人の一意見として見るしかないのかも。

現実を視よ
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PHP研究所

大学とは何か

2014-11-12 20:40:52 | 本-その他
図書館から借りた『大学とは何か (岩波新書)』を読了。
大学の誕生から今日の大学までを振り返りながら、大学の本来の意味を問う本書。
不況を反映してか最近の大学は「職業訓練校」化してしまっていますが、本来は教養を身に付ける場なのですね。それと入学してから勉強しなくなる学生が多いのも問題。単位を取って「大卒」という肩書き欲しさに入学してくる学生が後を絶たない気がします。中世、近代の大学から見るとそんな光景はけしからぬ姿かも。
私も短大在学中は教養科目を履修する理由が分かりませんでしたが、最近になってやっと分かってきた気がします。専攻科目だけでなく様々な教養を身に付けると視野が広くなるといいましょうか。
職業能力を身に付けたいのであれば、大学の代わりに専門学校へ行くという手があります。「みんなが行くから」といって何となく大学へ行くのも変ですよね?

大学とは何か (岩波新書)
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岩波書店

シェア <共有>からビジネスを生み出す新戦略

2014-11-10 21:11:38 | 本-その他
図書館から借りた『シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略』を読了。
図書館をぐるぐるしていたら偶々本書が目に入り、パラパラ見て面白そうだったので借りてみました。『フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略』と表紙の雰囲気が似ていると思っていたら、同じ出版社から出ていました。
車、アパート、作業道具から情報まで、あらゆることが共有できると語っている本書。最後には「本書をシェアしてみませんか?」とあり、表紙を捲ったところにシェアした人の名前を書き込む欄があります。
そういえば私が幼かった頃は消費の時代で、使い捨てが当たり前だったと思います。プラスチックやペットボトル、紙などを資源ごみとして出すのもつい最近です。シェアすれば節約ばかりか環境にも優しいですよね。
身近なシェアと言えば図書館でしょうか。本屋さんからすると図書館は脅威かもしれませんが、1度だけ読んで捨てるのも勿体ない話ですよね。

シェア からビジネスを生みだす新戦略
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日本放送出版協会

学校の先生は大変!

2014-11-07 21:55:28 | 日記・エッセイ・コラム
図書館で予約していた『週刊 東洋経済 2014年 9/20号「学校が危ない/スマートフォン大特集 スーパーチープ襲来す! 」』が届いたので、早速読んでみました。
特集は「学校が危ない」。今、学校では様々な問題があるようです。
例えば、先生の不足。この数年で多くの先生が退職するそうですが、新しく入る先生の数が少ないそうです。先生になっても、激務ですぐにやめる人も多いとか。
先生は忙し過ぎて、子どもたち1人1人の面倒まで見る余裕がないそうです。朝早くから夜遅くまで働き、家でも残った業務を熟さなければならないので大変です。部活の顧問、テストの採点、学級通信、課外活動…。これでは精神的疾患になっても無理はないでしょう。
私も今まで「学校の先生は夏休みが長くて羨ましい」と思っていました。でも、本誌を読んで、それくらいの休みがないと先生は続かないと思いました。それに部活などで、本当は休めないと思います。
また、鳥飼玖美子氏のインタビューも載っていて、彼女は小学校の英語教育には反対しています。早く英語教育を始めても変わらないし、週3回程度の授業では効果はないと。たしかに大人になってから英語の勉強を始めてどんどん伸びている人はいますからね。
それと様々な取り組みをしている学校もあり、塾と提携したり、タブレットを1人1台配布してそれを活用しているところもあるようです。
妹は、10歳の姪と8歳の甥を私立中学校に入れさせたいし、姪も私立に行きたい様子。甥の学年は荒れているとか。提出物を出さなくても先生は叱らないと妹は言います。
学校が問題だと、将来の社会に影響することは避けられないでしょう。学校がもっといい方向へ変わっていけたらと思います。

週刊 東洋経済 2014年 9/20号「学校が危ない/スマートフォン大特集 スーパーチープ襲来す! 」
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東洋経済新報社

菜根譚―中国の処世訓

2014-11-05 16:37:01 | 本-その他
図書館から借りた『菜根譚―中国の処世訓 (中公新書)』を読了。
出ないと思っていた「譚」は一発変換されたのに、「菜根」は変換されませんでした。どうして…?
本書を読んでて思ったのは、何と言っても読み易いこと。現代訳→解説→原文(書き下し文)の順番も良かったし、解説も『孔子』や『論語』などの様々な古典が引用されていて分かり易かったです。
一歩譲る心とか、施す気持ちを持つとか、貪らないとか、悪を追い詰めないとか、けっこうできそうでできないことだらけですし、現在でも通じるところがあります。
本書はKindle化されていて、ちょっと安く買えるようです。繰り返し読みたいし、買おうかどうか検討中です。

菜根譚―中国の処世訓 (中公新書)
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中央公論新社

考えないヒト

2014-11-03 21:09:40 | 本-その他
図書館から借りた『考えないヒト - ケータイ依存で退化した日本人 (中公新書 (1805))』を読了。
本書は前作『ケータイを持ったサル―「人間らしさ」の崩壊 (中公新書)』のその後という形なのでしょうが、あまり変わり映えしない感じでした。
ネット中毒とか、みんなが同じブランドのバッグを持つとか、ケータイ依存だとか、確かに頷ける箇所もありました。けれど、特に若者をさすのでしょうが全員そうではないことも言えると思います。こういうことはTVで大袈裟に言っているだけで、個性を出している人もたくさんいます。
それとちょっと文章が難しかったし、何だか読みにくかったです。
本書は2005年発行でまだスマホが普及する前ですから、ちょっと内容が古くなっています。特に10代~20代にスマホ依存症の人が増えていますが、そんな実態を著者はどう思っているか気になるところです。

考えないヒト - ケータイ依存で退化した日本人 (中公新書 (1805))
クリエーター情報なし
中央公論新社