本です
ゆきたんくのフェバリット・アーティストのマイク・オールドフィールドのファーストアルバムについて、当時の製作担当者の一人であるトム・ニューマンが1993年に書いた1冊である。
全部英文なのでゆっくりと読んでいる。
この文中の一部のリンクは友人のマイクオールドフィールド紹介サイト「おまどーん」にしてあります。
このマイク・オールドフィールドは日本ではあまり知られていない。
ファーストアルバムのチューブラーベルズは映画エクソシスト(悪魔に憑依された少女を神父が自己犠牲で救う映画)のテーマで日本に入ってきたが、その前にイギリス本国やアメリカでヒットしていた。
その曲はpart1が25分、part2が23分という2曲のみで、数種類の楽器を多重録音により作り上げられたものだった。エクソシストのテーマに使われたのは冒頭の5分程度の部分である。私はとても美しい旋律だと思う。しかし映画の影響で恐怖の旋律として捉える方が多いのも事実である。
「エクソシスト」は悪魔つきの意味ではなく、悪魔祓い師のことだ。それができるのはカトリックの神父だ。キリスト教の信者であれば、毎週のミサは欠かせないし、その時の説教は神父が聖書に基づいて行うのである。その身近な神に近い存在の「神父」のテーマがエクソシストのテーマなのだ。
一部分だけでなく、全曲聴くとその素晴らしさが分かると思うのだが、たいてい不気味だから聴きたくないと思われている。
チューブラーベルズ(1973) チューブラーベルズ2003
1973年当時19歳だった彼の作ったアルバムが1700万枚も売れ、新興レーベルVirginは大企業へ成長する足ががりを掴み、後に航空会社(ヴァージンアトランティック航空)から旅行代理店、映画館や鉄道の経営、果ては携帯電話事業や金融業
まで手掛ける世界的カンパニー『ヴァージン・グループ』へと巨大化して行くことにな
る。
この顛末を書いてある本として手に入れたのが最初にある写真の本だ。
チューブラーベルズが作られたヴァージン・スタジオ(Oxfordshire Shipton-on-Cherwell)は1995年に人手に渡ったが2003年のTuvularBells2003が発表された年には訪れることができた。
ゆきたんくとシップトン・マナーハウス
この館の中で、こつこつと一人の青年が作り上げた音楽をぜひ聴いてほしい。
1981年スイスのモントルーでのライブだ。ヨーロッパの人達は、この曲のイントロが流れるだけで大きく沸く。ここが日本人と違うところだ。