びっくりしたことを思い出した。
ホーチミン市のベンタン市場でのことである。
冷やかしで歩いていた。
綺麗に積むものだねぇ。 → Map
すると「オニイサン、オニイサン。」
日本語である。
「オニイサン、シャツ。」
俺はシャツじゃねぇと思いながら無視しようとした。
そしたら手をつかんで店に連れて行かれた。
「オニイサン、シャツ。」
「いらないよ。」
日本語で返す。
「サイズないだろ。」
そうしたら
「オオキイノアルヨ。」
「えっ」
しょうがないので店舗までいった。
どうみても一番大きいのは2Lだった。
ここで自分のサイズを言わない方が良いと気づいたけれど後の祭りである。
「4Lね。」
ないだろうと思って言ってしまったのである。
店の奥の扉を開いて、シャツを運ぶお姉さん。
4Lでも5Lでもありそう。
「じゃぁね。」
その途端、手首をすごい力で握り離さない。
ゆきたんくは若い頃ハンマー投げをやっていた。
力は普通の成人男子よりもある。
それなのにお姉さんに負けそうだ。
目の前のお姉さんは確かに女性である。
男性が化けているようには見えない。
しかし、信じられない力である。
振りほどいてその場を去った。
しかし、あの力は何だったのだろうか。
未だに謎である。