そう、ゆきたんくは旅行が好きである。
そして予習不足なために今まで悔しい思いをたくさんしてきた。
あと少し、あそこを曲がればあの史跡があったのに・・・
なんてことがたくさんあったのだ。
近くならば再訪は簡単だ。
しかし、遠ければ遠いほど、時間も費用もかかる。
そんな中で予習をしていたことの思い出だ。
インドネシアのジャワ島中部にジョグジャカルタという都市がある。
そこには大乗仏教の大遺跡「ボロブドゥール」がある。
上から見ると曼荼羅の模様になっている遺跡だ。
そこには、元々の仏塔であった上に増築された歴史がある。
その元々の仏塔の基壇を「隠れた基壇」と言い、それは見たいと思っていたゆきたんくである。
義兄の計らいで、日本語のできるガイドさんをつけていただいた。
一つ一つ丁寧に解説していただいた。
ただ、日本の「金閣寺は素晴らしい。全部金でできている。ボロブドゥールは安山岩ですね。」というのを繰り返した。
自国の宝物を誇りにしてほしかった。
小1時間の間、案内してもらい、仏塔に続いていた階段(元の位置)まできた。
これで終りだ。
あっ、「隠れた基壇」を忘れていた。
慌てて、話して連れて行ってもらった。
隠れた基壇。ここを覆っている石材がどけてある。
隠れた基壇の中で有名な悪因悪果を説いた「邪悪な顔」のレリーフ。
カウィ文字で「邪悪な顔」と刻まれたブロック。
ここに行ったのが2007年12月。
もう10年も経とうとしているのだ。
この時に思い出して良かったと思っている。