心に余裕がないと,巷の情報が頭に届くことはない。
今回はそれを特に感じた。
2週間前のことだ。
イギリスの誇る物理学者,スティーブン・ホーキング博士が亡くなった。
「車いすの物理学者」と言えば,分かる方も多いだろう。
そのホーキング氏が2週間も前に亡くなっていたのに,気が付いていなかったゆきたんくであった。
筋委縮性側索硬化症を患っておられた。
発症から5年程度で死に至る病と考えられていたが,氏は発症から50年以上にわたり研究活動を続けていた。
タイムトラベルが不可能であることを提唱したのも氏である。
あれは,少しショックだったな。
自分の生きている間にできなくとも,未来で実現できたら素敵だろうと考えていた。
ホーキング氏のことをふと思い出すことがあった。
旅行の時である。
氏が在籍したオックスフォード大学の図書館,ラドクリフ・カメラ
氏が博士号を取得したトリニティカレッジにある「ニュートンのりんごの木(2代目)」
ここに来た時に,オックスフォード大学で物理と科学を学び,ケンブリッジ大学の大学院で博士号を取得した氏のことをほんのわずかな時間だが思い出した。
一度ゆっくりと氏の本を読みたいと考えていたゆきたんくであった。
その機会を持たぬ間に,氏は天に召されてしまった。
それに気づくのに2週間。
少し気持ちを緩ませないといけない。
ケンブリッジ大学と隣接するキングスカレッジ・チャペル
氏の葬儀は,ケンブリッジ大学にあるキリスト教会で営まれたという。
きっとゆきたんくが見たこの場所なのだと思う。
今日は4月1日だが事実は事実なのだな。