先日の投稿で思い出したことがある。
2001年のことだ。
マカオから深圳に移動した。
ゆきたんくはそんなに旅が好きではなかった頃だから、下調べなどしていない。
当然、必要な中国語を勉強をしていない。
そんな状態で乗った船。
香港からマカオまではかっこいい船だった。
マカオから深圳まではおんぼろなやつだったかな・・・
この単語が、日本でないことを意識させた。 2002.03.27
港を出ていく。雨模様が不安を煽る。
たんだん川幅が広がり、船の数も減ってくる。
どこからどこへ行くかも頭に入っていなかったゆきたんくである。
当然どこを通っているのかも分からない。
船の中はおばさまたちの中国語の民謡なのだろう。
唄声が響いていた。
異国情緒が溢れていたのだが、心の余裕はなかった。
窓の外はこれ。
蛇口(深圳の港)に着いた。
降りる時に物を落としてしまい、拾っている間に家族を見失った。
改札があって、そこには人がいなかった。
奥の方では中国語の会話と笑い声が聞こえてくる。
一人残されてあとの乗客はいない。
ガイドさんも先に行っている。
「どうするか・・・」
大きな声の日本語で「すみません」と言えば誰かが出てくるか。
その後はコミュニケーションが取れるのか。
と思っていたら、大柄な紳士が近づいて来て
「向こうに行きたいの?」
と聞いてくれた。
よかったぁ、日本人だ。
と思った瞬間、中国語で改札に人を呼び、ゆきたんくを通してくれたのだ。
言葉でできない、コミュケーションが取れない時の不安を思い出したのだ。