私の住んでいる調布市では、昭和30年頃までは、
晩秋になるとサクラ、モミジ、ドウタンツツジなどが朱色に染められ、
ケヤキ、イチョウ、ウメ、コナラ、クヌギ等が黄色の色合いとなっていた。
小学生の私は、知り合いの旧家の十軒のお宅を訪れたが、
殆どこの程度の樹木は数多くあった。
私の生まれた家の庭先でも、サクラ以外はこのような情景であった。
特に私は、コナラ、クヌギの樹木の四季のうつろいが好きで、
そしてサクラよりウメが好きであるので、
親戚の叔父さんから、変わった子だよねぇ、
と父に話していたのを微(かす)かに覚えている。
昭和27年の頃である。
今の時代は、公園など私のふるさとの樹木を見つけ、しばらくたたずんだりしている・・。
ナナカマドの朱色、そしてダテカンバの黄色に染め上げられるのは、
美しい日本の光景のひとつであるが、
残念ながら私のふるさとにはなかった。
私は北国を旅する時、ため息をして、これ等の樹木のうつろいを眺めたりしている。
晩秋になるとサクラ、モミジ、ドウタンツツジなどが朱色に染められ、
ケヤキ、イチョウ、ウメ、コナラ、クヌギ等が黄色の色合いとなっていた。
小学生の私は、知り合いの旧家の十軒のお宅を訪れたが、
殆どこの程度の樹木は数多くあった。
私の生まれた家の庭先でも、サクラ以外はこのような情景であった。
特に私は、コナラ、クヌギの樹木の四季のうつろいが好きで、
そしてサクラよりウメが好きであるので、
親戚の叔父さんから、変わった子だよねぇ、
と父に話していたのを微(かす)かに覚えている。
昭和27年の頃である。
今の時代は、公園など私のふるさとの樹木を見つけ、しばらくたたずんだりしている・・。
ナナカマドの朱色、そしてダテカンバの黄色に染め上げられるのは、
美しい日本の光景のひとつであるが、
残念ながら私のふるさとにはなかった。
私は北国を旅する時、ため息をして、これ等の樹木のうつろいを眺めたりしている。