夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

ふるさとの錦繍の想いで・・♪

2006-11-14 18:28:00 | 定年後の思い
私の住んでいる調布市では、昭和30年頃までは、
晩秋になるとサクラ、モミジ、ドウタンツツジなどが朱色に染められ、
ケヤキ、イチョウ、ウメ、コナラ、クヌギ等が黄色の色合いとなっていた。

小学生の私は、知り合いの旧家の十軒のお宅を訪れたが、
殆どこの程度の樹木は数多くあった。
私の生まれた家の庭先でも、サクラ以外はこのような情景であった。

特に私は、コナラ、クヌギの樹木の四季のうつろいが好きで、
そしてサクラよりウメが好きであるので、
親戚の叔父さんから、変わった子だよねぇ、
と父に話していたのを微(かす)かに覚えている。
昭和27年の頃である。

今の時代は、公園など私のふるさとの樹木を見つけ、しばらくたたずんだりしている・・。

ナナカマドの朱色、そしてダテカンバの黄色に染め上げられるのは、
美しい日本の光景のひとつであるが、
残念ながら私のふるさとにはなかった。

私は北国を旅する時、ため息をして、これ等の樹木のうつろいを眺めたりしている。






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ときには、ものぐるい・・♪

2006-11-14 17:23:00 | 定年後の思い
誰しも同じような体験をすると思うが、
私は無我夢中に一時的になったりする。

音楽の場合は、平成元年の頃には、【中島みゆき】、
平成9年の頃には【X JAPAN】に惚れ込んでしまった・・。

映画の場合は、脚本家の【橋本 忍】には東京オリンピックの頃で、
映画監督の場合だと【デビット・リーン】、【セルジオ・レオーネ】には特に夢中となった。

本の場合は、小説分野は【立原正秋】には二十歳前の頃、
随筆の場合は【山口 瞳】、【宮脇俊三】に関しては、平成の初めの頃であった。

テレビの脚本、随筆の分野だと【倉本 聡】が多い。

今年は、【藤原正彦】を数多く読んでいる。

私は夢中になる熱愛期間が数年続くこともあれば、
半年ぐらいで終わることもある。

ともかく惚れ込んだら命がけの恋と同様に時を忘れ、
寝る間をほしんで物狂いとなる。

いずれも私の拙(つたな)い感性に、偶然に目に留まったり、聴いたりした人々のお方達であるが、
私なりの人生の心の宝物と思っている。




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昨年の今頃は・・♪

2006-11-14 08:27:00 | 定年後の思い
私は旅行などに行った時は、一冊のノートを持参する。

旅行先で心に寄せたことをメモ書きにし、デジカメで撮れなかった心情、
その時に感じたことなどを書き殴っている。

先程、このノートを見ていたら、昨年の今頃は、
家内の母と3人で岩手県の小岩井牧場に近い繋(つなぎ)温泉に5泊6日で滞在と記(しる)されていた。

団体観光ツアーのような形で、現地まで送り迎えてくれるだけの格安プランであった。

昨年のこの随筆に綴っているので、心情などは省略するが、
おもしろいメモ書きがあった。

宿泊先のホテルの部屋の中に、
大きな座卓の隅に、館内案内書と共に、

【宴をさらに盛り上げるお手伝いに】(消費税込み)

☆お酌・・・・・・・14、700円
☆コンパニオン・・・14、700円
☆郷土芸能・・・・・42、000円
☆ストリップショー・・36、760円
☆通信カラオケ・・・10、500円

2時間ばかりをお楽しみ下さい、と付記されていたので、
笑ってしまった。

私は61歳の身であり、好奇心を失くしたら人生は終わりだ、
と人生の信条を持っているひとりであるが、
ここまでは元気がない。

旅先でゆっくり風呂などに入り、のんびりしたいわけである。

しかし、いずれの時、家内に先立たれた場合、
私はお酌して下さる中年の女性と、
他愛無くおしゃべりしながらも、家内の生前の面影に思いを馳せ、酒を呑むだろう、
と思っている。



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