夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

『小学生の万引き』に思わず涙を浮かべ、そして『天下りの人たち』には・・。

2009-09-04 23:57:49 | 時事【社会】
私は東京郊外の調布市に住む年金生活5年生の64歳の身であり、
家内と駅前に買物に行き、帰宅した昼過ぎに、
何気なしにバソコンで、読売新聞の基幹ネットの【YOMIURI ONLINE】を見ていたら、
心が動揺したのである・・。


【「小学生は捕まらない」父母、小5に万引き強要 】

と題された記事である。

無断であるが、記事を転載させて頂く。

《・・
小学5年の長男(11)に食料品を万引きさせたとして、
兵庫県警明石署は4日、同県加古川市、父親の派遣社員(33)と、
同居している元妻(31)の両容疑者を窃盗容疑で逮捕した。

長男は「嫌だったが、お父さんに殴られるのが怖く、仕方なくやった」
と話し、父親は容疑を否認、元妻は認めている。

発表によると、両容疑者は3日午後5時25分頃、同県明石市内のスーパーで、
長男に10キロ入りの米袋2袋、ジュースなど4点(7700円相当)を盗ませた疑い。

同署によると、長男は「お父さんから『小学生なら捕まらないから万引きしてくれ。
捕まったら、お金を落としたと言え』
と言われていた」と説明。

約2年前からスーパーやコンビニエンスストアなどで、
主に食料品の万引きを繰り返していたとも話しているという。

両容疑者には、1歳の男児から長男まで子どもが6人おり、
元妻は「子どもが多くて、食べさせるのに困っていた」と供述している。

(2009年9月4日12時45分 読売新聞)

・・》
注)記事の原文にあえて改行を多くした。


私はこの記事を深く読みながら、父親と母親の方のこれまでの人生の軌跡はわからないが、
お子様が6人いる家庭の困窮されていた生活状況は少なくとも理解できた。
もとより小学5年生の長男に盗みをさせることは罪と思っているが、
いたたまれずここ数年の生活を過ごされ、
やむにやまれずこのようなことを繰り返してきたと感じたのである。

私が警察官で犯行の取調べの職務であったら、
どのような態度で小学5年生の男の子に接するか、
そして両親に対しても、どのような言動を取るか、と思いを馳せたりした・・。

敗戦後の混乱期後は、数多くの日本人は互いに貧しい生活の中で、
明日の希望を託して、懸命に生き、やがて高度成長の中に於いて、
数多くの人々が総中流化の社会になった。
その後、米ソの冷戦が終り、経済は更に世界各国で熾烈な競争経済社会となり、
日本はリストラと景気の回復期を繰り返してきた。

昨今、世界的な経済の悪化により、日本の雇用も悪化をたどり最悪な状況で、
多くの働く意志ある方も就職もままらず、雇用の不安定な時代を迎えているのが、
今日の日本の現状である。

このような状況下で、小学5年生の男の子に犯行させた両親の思いに馳せると、
私は無力ながら、思わず涙を浮かべたのである・・。

しばらくした後、私は最近の官公庁の天下りのニュースを心の片隅から、
思い出されたのである。


一昨日の毎日新聞が配信された記事の中で、

【 天下り 事故米引責の前次官が関連法人会長に 公表せず 】

と題された記事があり、私は読んで、今の日本の社会の現状を無視したことに、
あきれ果てたのである。

無断であるが、記事を転載させて頂く。

《・・
事故米不正転売事件で引責辞任した農林水産省の白須敏朗・前事務次官(58)が、
水産庁が所管する社団法人「大日本水産会」(東京都港区)の会長に就任したことが分かった。

民主党は「官僚の天下りのあっせんの全面禁止」を掲げており、
政権発足前の駆け込み人事とみられるが、農水省は公表していなかった。

農水省や同会によると、同会は中須勇雄・元水産庁長官(65)が03年6月から会長を務め、
今年5月、総会と理事会が開かれ4期目を選任された。

しかし、今月1日の臨時総会と理事会で白須前次官の会長就任が決まった。
任期は11年5月まで約2年で報酬は年1860万円に上る。


農水省によると、内閣府の官民人材交流センターは昨年12月に設立されたため、
既にOBとなっていた白須前次官は、あっせんの対象外。

農水省は「こちらであっせんはしていない」としており、
同会は「中須前会長ご自身が後任を探していた」と話している。

今回の人事が公表されなかったことについて、
農水省秘書課は「うちが発表すれば国が任命したように誤解される恐れがあったためで、
隠していたわけではない」と釈明している。

「駆け込み」と指摘される人事では、
内閣府審議官を7月に退職した旧厚生省出身の柴田雅人氏(60)が、
8月29日付で国民健康保険中央会理事長に就任したことが明らかになっている。

9月2日12時50分配信 毎日新聞
・・》
注)記事の原文にあえて改行を多くした。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090902-00000010-maip-pol


私は東京オリンピックが開催された時に大学を中退し、
映画、文学青年の真似事をした後、ある大手の民間会社に中途入社した。
この直後、あるレコード会社に異動させられて、管理畑で30年勤めた後、
リストラ旋風の中で出向となり、5年ばかり勤務して、
何とか定年の60歳で退職を迎えることが出来た。

この当時も失業されている方も数多くいて、求職活動の熾烈な時代でもあった。
その上に肝要の失業保険が枯渇されるような状況でもあった。
私は就職の意志はなく、漠然と失業保険を五ヶ月を頂こう、と思っていたのであるが、
もとより就職意志を明確に言動する前提条件がある上、
真摯に求職活動をされる方に失礼になると思い、失業保険の申請を断念した身である。

私は結果として中小業に35年ばかり勤めてサラリーマンを卒業したので、
大企業の首脳陣のようなエリートコースにもなれなかった拙(つたな)い男のひとりである。
まして官公庁の世界は、会議の席でわずかに接触があった程度であり、
無知な世界である。


このような私なりの体験からして、
それぞれの省に於いての最高に栄進された事務次官のお気持ちは想像ができないが、
昨今の社会状況の中で、『天下り』は自制しましょう、と叫ばれている今日、
私はこの記事に書かれた農林水産省の白須敏朗・前事務次官などの言動が理解できないのである。

省の中で過酷な競争で局長以上に栄誉を勝ち得た方には、
少なくとも多額な年収を税金より頂いた上、更に年金も多い身となるので、
退官後は、どの就職もつかずに勇退され、安楽に過ごせる方たちである。

このような社会状況の中で、なお天下りをされる方たちは、
晩成を自(みずか)ら汚し、心の節度の欠けた人たちであると確信したりしている。


しかし、何よりも仕事が生きがいと思っている方は、
国の財政も厳しい上、国家公務員は本来の国、国民に奉仕する責務であるので、
退官後は独立法人、社団法人などに精勤されたい方たちは、
無報酬で電車通勤で勤務されればよいと思ったりしている。

そして、こうして貢献された人には、国から『勲一等』の勲章を贈呈されるのが、
最も相応しい人、と確信を深めたりしている。





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自民党の総裁選の前のひとときは・・。

2009-09-04 00:27:04 | 時事【政治・経済】等
私は東京郊外の調布市に住む年金生活5年生の64歳の身であり、
昨夕、何気なしにバソコンで、読売新聞の基幹ネットの【YOMIURI ONLINE】を見ていたら、
思わず苦笑したのである。

【 自民派閥会合、執行部へ恨み節つらつら 】

と題された記事である。

無断であるが、記事を転載させて頂く。

《・・
衆院選で惨敗した自民党の多くの派閥が3日、選挙後、初の会合を開いた。

落選者も参加した会合では、麻生首相や執行部への恨み節が次々飛び出すなど、
悲哀ムードが色濃く漂った。

会合を開いたのは、8派閥のうち、町村、津島、山崎、麻生の4派閥。
古賀、伊吹、二階、高村の4派閥は、所属議員数が激減したことや、
衆院選直後で落選者が議員会館の引っ越し作業に追われていることなどから、開催しなかった。

衆院議員が16人から7人に半減した麻生派では、
麻生首相が「為公会(麻生派)も多くの仲間を失った。
党の総裁、(派閥)会長としておわびを申し上げたい」と頭を下げた。


派閥トップの山崎拓・前副総裁が落選した山崎派では、
山崎氏が引き続き会長を務めることになった。
山崎氏は「結党以来の危機だ。捲土(けんど)重来を期したい」
と次期衆院選出馬にも意欲をにじませた。

同派の平沢勝栄衆院議員は
「今回の敗戦は候補者の問題ではない。執行部が情けない」
と矛先を細田幹事長らに向けた。
「創設者の山崎氏が会長を続けないとバラバラになる」との声もあるが、
「自民党総裁イコール首相」だった時代は派閥トップが総裁の座を競うのが当たり前で、
総裁資格のない非議員が会長を続ける姿は党の変質ぶりを改めて印象づけた。

津島派では、落選した小坂憲次・元文部科学相が衆院選後の麻生首相の態度を「誠に不愉快」と批判。
その理由として、記者団のぶら下がり取材への首相の受け答えの様子を挙げ、
「丁寧に対応してほしい。落選した人間が再起を期す気持ちを踏みにじるものだ」
とぶちまけた。

最大派閥の町村派では、小池百合子・元防衛相が退会届を提出、受理された。
小池氏は3日付の自身のメールマガジンで
「『もはや派閥の時代ではない』と言われて久しい。派閥単位ではなく、党まるごとで一致団結すべきだ」と説明した。

(2009年9月3日19時46分 読売新聞)
・・》
注)記事の原文にあえて改行を多くした。


私は政治の世界にも疎(うと)く、年金生活の無力な身ながら、
ベルリンの壁の崩壊で世界が激変した頃から、自民党の改革を期待してきたひとりである。

私もこのサイトに於いて、昨年の福田首相の突然の退陣、
その後の総裁選の選定中に無力ながら投稿したりしている。

【 石原・総理&小池・副総理・・!?】
と題して、昨年の9月3日に投稿している。

【・・
一昨夜、NHKの『ニュースウオッチ9』を視聴していたら、
臨時記者会見として、『福田首相、辞任表明』が行われ、私は驚いた・・。

私も国民のひとりとして、真摯に会見の内容を見ていたが、
ただ、最後のある記者の質問にも大胆に質疑されたことも驚いたのである。

質問
『・・首相の退陣会見を聞いても「ひとごと」のような印象があります。
安倍前首相に続き、このような形で辞めることが・・
自民党を中心とする政権に与える影響をどう考えますか?・・』

福田首相
『・・自民、公明両党の政権が順調にいけば、それに越したことはない。
しかし、私の先を見通す目の中には、決して順調ではない可能性がある。
その状況の中で、不測の事態に陥ってはいけないとも考えた・・。
「ひとごとのように」と言われたが、
私は自分自身を客観的に見ることができる。
あなたと違う・・。
そういうこともあわせて考えてほしい・・』


私はこれまでの答弁を真摯に受け止め、そして憂いていたのであったが、
この答弁の最後には思わず笑ってしまったのである。

私は中小業の民間会社を定年退職し、年金生活の4年生の身であり、
政治の世界に疎(うと)く、少しボケた身でもある。

私の記憶に間違いがなければ、このように聴こえたのである・・。
私は思わず笑ったのは、生活に苦労されず裕福な育ちで、
エリートの方に多くみられるプライドの強い人だなぁ、と素直に感じたのである。


昨日のニュースは、自民党の後継者選びが多く、
政治混迷の中で、景気回復の経済対策、道路特定財源、
消費税など問題が山積みとなっている昨今、無力な私はため息をしながら、
新聞を読んだり、テレビのニュースを視聴したりしていた。

何かしら、後継者が麻生幹事長が有力視されていると知り、
禅譲のパターンか、と感じたのである。
これでは、昨今の流行ことばである『国民の理解は得られない・・』
という格言を思い浮かべたのである。

過日、『北京オリンピック』の柔道で、
輝かしい金メダルを獲得した石井選手のことばを思い出し、
民主党に『勝つ』力量、何より国民に理解され、投票に応じて下さる人は・・
と思ったのである・・。

もとより自民党が国民から信頼される政権与党にするには、
党内で思い切った改革が前提であり、
まずは60歳以上の方は長老役に徹し、経験不足の若手の知恵袋となり、支援に徹する。

そして若手の布陣の中から、総理、副総理を選定し、
長老の1部がやむえず3役に配陣し、多くの大臣は若手とするのが肝要である。

このような妄想の中で、
渡辺喜美・前行政改革相は日頃から好感し、最有力と思ったのであるが、
全国のご婦人の投票を配慮すると、残念ながら弱い、と感じるのである。

このように消去すると、『勝てる布陣は』、
石原伸晃・元政調会長を総理大臣にし、副総理大臣は小池百合子・元防衛相、
新鮮で強力なコンビかしら、と思ったのである。


私は日頃から、民主党の元党首だった岡田克也、前原誠司の両氏には
好感しているひとりある・・。
しかし残念ながら、両氏に民主党の諸兄姉は支援するどころか、党内の足の引っ張り合いが感じられ、
この両氏の本来の英知、力量が発揮されていない、と思ったりしているのである。

こうした思いから、私の理想としては、
前原誠司・民主党副党首を党を超え、
彼の秘めたる英知を国家の為、何より国民の為に自民党に引き込んで、
総理大臣に任命させ、
今後の少なくとも10年先までの日本の針路の基盤形成を託(たく)す、
この程度ぐらいは、自民党の現在の長老の責務と思ったりしている・・。

このような妄想を少しばかりボケた63歳の私は、ため息をしながら願ったりしている。

・・】


このように綴ったりした後、各派閥から麻生幹事長が支援され、
ほぼ総裁選で首相に選ばれる数日前、私は各派閥の言動にあきれ果てて、
無念ながら変化球で仮の家庭を設定し思いを託(たく)しながら、一筆を投稿したのである。


【 『お祖父(じい)ちゃん・・もう総理大臣、決まっているの?・・』】
と題して、昨年の9月3日に投稿している。

【・・
私は民間会社を定年退職後、年金生活の5年生の身であり、
少しボケた65歳の身でもある。

孫の小学校3年の女の子が学校から戻るなり、不機嫌な顔をして、私のところに寄ってきた・・。

『お祖父ちゃん・・選挙の前でも・・総理大臣・・決まっているの・・』
と孫娘は私に云った。

『急に・・どうしたのよ・・』

『だって・・学校の帰り・・
同級生の細い男の子の小泉くん・・太った男の子の森くん・・
知っているでしょう・・お祖父ちゃん・・』

『近所の男の子だから、知っているよ』

『そしたら・・森くん・・
選挙の前だが、総理大臣・・決まっている・・
と威張って、あたしに云うのよ・・』

『総裁選のことかなぁ・・』

『そうなの・・その総裁選の前なのに・・おかしいわよ・・ねぇ』
と孫娘は私に訴えるように云った。

『・・』

『何か・・偉い人同士で決め手いるから・・
他の3人はそれぞれの次のための練習台だって・・
小泉くんも得意にあたしに・・云うの・・』

『今の男の子・・そんなことを話すのか・・』


『それとねぇ・・お祖父ちゃん・・
どうして、お祖父ちゃんより齢上の人なの・・
こんどの人・・67歳・・と森くん・・云っていたわょ・・』

『お祖父ちゃん・・だって・・わからないよ・・』

『だって・・お祖父ちゃんは会社は60が定年退職だから働くのも終わり・・って・・
前に教えてくれたじゃないの・・
国会議員の人でも若い人がたくさんいる、と小泉くんから教えて貰ったけれど、
パパのように若い人たちで一生懸命にやれば良いのに・・』

『・・』

『森くん・・偉い国家議員はお給料もたくさん貰えて・・
定年退職はないし・・そしてねぇ・・年金もたくさん貰える・・
と云っていたわ・・』

『それはねぇ・・国会議員同士が話し合って決めたの・・
法律もちゃんとあるから・・』
と諭(さと)すように孫娘に云った。

『おかしいわょねぇ・・自分達の仲間同士で勝手に得くするルールを決めて・・
そんなこと・・学校のクラスで決めたら・・
違うクラスの同級生から嫌われちゃわ・・』


私は孫娘が自室に向った後、
国民に理解は得られない、と名言を発言された方も、
確か70歳が少しばかり過ぎたお方であった、
と思い浮かべ、心の節度を解かっているのかしら、と苦笑したりした。


その晩、孫娘はベットの上で布団に入った後、
初めて幼稚園に行く前、挨拶の仕方を何度も教えてもらい、
小学校の1年の時、書き取りの漢字を、
そして2年になると、算数を解かるまで教えてくれた
お祖父ちゃんの笑顔を思い出した・・。

そして、その後はなぜか、うっすらと涙を浮かべたりした・・。
・・】


このようなことを投稿していたのであるが、たった一年前のことであり、
苦笑しながら、あれだけの高名な方達には、いつまでも国民の願いをお解りになっていない、
と私は思っている。



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