私は東京郊外の調布市に住む年金生活5年生の64歳の身であり、
家内と駅前に買物に行き、帰宅した昼過ぎに、
何気なしにバソコンで、読売新聞の基幹ネットの【YOMIURI ONLINE】を見ていたら、
心が動揺したのである・・。
【「小学生は捕まらない」父母、小5に万引き強要 】
と題された記事である。
無断であるが、記事を転載させて頂く。
《・・
小学5年の長男(11)に食料品を万引きさせたとして、
兵庫県警明石署は4日、同県加古川市、父親の派遣社員(33)と、
同居している元妻(31)の両容疑者を窃盗容疑で逮捕した。
長男は「嫌だったが、お父さんに殴られるのが怖く、仕方なくやった」
と話し、父親は容疑を否認、元妻は認めている。
発表によると、両容疑者は3日午後5時25分頃、同県明石市内のスーパーで、
長男に10キロ入りの米袋2袋、ジュースなど4点(7700円相当)を盗ませた疑い。
同署によると、長男は「お父さんから『小学生なら捕まらないから万引きしてくれ。
捕まったら、お金を落としたと言え』
と言われていた」と説明。
約2年前からスーパーやコンビニエンスストアなどで、
主に食料品の万引きを繰り返していたとも話しているという。
両容疑者には、1歳の男児から長男まで子どもが6人おり、
元妻は「子どもが多くて、食べさせるのに困っていた」と供述している。
(2009年9月4日12時45分 読売新聞)
・・》
注)記事の原文にあえて改行を多くした。
私はこの記事を深く読みながら、父親と母親の方のこれまでの人生の軌跡はわからないが、
お子様が6人いる家庭の困窮されていた生活状況は少なくとも理解できた。
もとより小学5年生の長男に盗みをさせることは罪と思っているが、
いたたまれずここ数年の生活を過ごされ、
やむにやまれずこのようなことを繰り返してきたと感じたのである。
私が警察官で犯行の取調べの職務であったら、
どのような態度で小学5年生の男の子に接するか、
そして両親に対しても、どのような言動を取るか、と思いを馳せたりした・・。
敗戦後の混乱期後は、数多くの日本人は互いに貧しい生活の中で、
明日の希望を託して、懸命に生き、やがて高度成長の中に於いて、
数多くの人々が総中流化の社会になった。
その後、米ソの冷戦が終り、経済は更に世界各国で熾烈な競争経済社会となり、
日本はリストラと景気の回復期を繰り返してきた。
昨今、世界的な経済の悪化により、日本の雇用も悪化をたどり最悪な状況で、
多くの働く意志ある方も就職もままらず、雇用の不安定な時代を迎えているのが、
今日の日本の現状である。
このような状況下で、小学5年生の男の子に犯行させた両親の思いに馳せると、
私は無力ながら、思わず涙を浮かべたのである・・。
しばらくした後、私は最近の官公庁の天下りのニュースを心の片隅から、
思い出されたのである。
一昨日の毎日新聞が配信された記事の中で、
【 天下り 事故米引責の前次官が関連法人会長に 公表せず 】
と題された記事があり、私は読んで、今の日本の社会の現状を無視したことに、
あきれ果てたのである。
無断であるが、記事を転載させて頂く。
《・・
事故米不正転売事件で引責辞任した農林水産省の白須敏朗・前事務次官(58)が、
水産庁が所管する社団法人「大日本水産会」(東京都港区)の会長に就任したことが分かった。
民主党は「官僚の天下りのあっせんの全面禁止」を掲げており、
政権発足前の駆け込み人事とみられるが、農水省は公表していなかった。
農水省や同会によると、同会は中須勇雄・元水産庁長官(65)が03年6月から会長を務め、
今年5月、総会と理事会が開かれ4期目を選任された。
しかし、今月1日の臨時総会と理事会で白須前次官の会長就任が決まった。
任期は11年5月まで約2年で報酬は年1860万円に上る。
農水省によると、内閣府の官民人材交流センターは昨年12月に設立されたため、
既にOBとなっていた白須前次官は、あっせんの対象外。
農水省は「こちらであっせんはしていない」としており、
同会は「中須前会長ご自身が後任を探していた」と話している。
今回の人事が公表されなかったことについて、
農水省秘書課は「うちが発表すれば国が任命したように誤解される恐れがあったためで、
隠していたわけではない」と釈明している。
「駆け込み」と指摘される人事では、
内閣府審議官を7月に退職した旧厚生省出身の柴田雅人氏(60)が、
8月29日付で国民健康保険中央会理事長に就任したことが明らかになっている。
9月2日12時50分配信 毎日新聞
・・》
注)記事の原文にあえて改行を多くした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090902-00000010-maip-pol
私は東京オリンピックが開催された時に大学を中退し、
映画、文学青年の真似事をした後、ある大手の民間会社に中途入社した。
この直後、あるレコード会社に異動させられて、管理畑で30年勤めた後、
リストラ旋風の中で出向となり、5年ばかり勤務して、
何とか定年の60歳で退職を迎えることが出来た。
この当時も失業されている方も数多くいて、求職活動の熾烈な時代でもあった。
その上に肝要の失業保険が枯渇されるような状況でもあった。
私は就職の意志はなく、漠然と失業保険を五ヶ月を頂こう、と思っていたのであるが、
もとより就職意志を明確に言動する前提条件がある上、
真摯に求職活動をされる方に失礼になると思い、失業保険の申請を断念した身である。
私は結果として中小業に35年ばかり勤めてサラリーマンを卒業したので、
大企業の首脳陣のようなエリートコースにもなれなかった拙(つたな)い男のひとりである。
まして官公庁の世界は、会議の席でわずかに接触があった程度であり、
無知な世界である。
このような私なりの体験からして、
それぞれの省に於いての最高に栄進された事務次官のお気持ちは想像ができないが、
昨今の社会状況の中で、『天下り』は自制しましょう、と叫ばれている今日、
私はこの記事に書かれた農林水産省の白須敏朗・前事務次官などの言動が理解できないのである。
省の中で過酷な競争で局長以上に栄誉を勝ち得た方には、
少なくとも多額な年収を税金より頂いた上、更に年金も多い身となるので、
退官後は、どの就職もつかずに勇退され、安楽に過ごせる方たちである。
このような社会状況の中で、なお天下りをされる方たちは、
晩成を自(みずか)ら汚し、心の節度の欠けた人たちであると確信したりしている。
しかし、何よりも仕事が生きがいと思っている方は、
国の財政も厳しい上、国家公務員は本来の国、国民に奉仕する責務であるので、
退官後は独立法人、社団法人などに精勤されたい方たちは、
無報酬で電車通勤で勤務されればよいと思ったりしている。
そして、こうして貢献された人には、国から『勲一等』の勲章を贈呈されるのが、
最も相応しい人、と確信を深めたりしている。
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家内と駅前に買物に行き、帰宅した昼過ぎに、
何気なしにバソコンで、読売新聞の基幹ネットの【YOMIURI ONLINE】を見ていたら、
心が動揺したのである・・。
【「小学生は捕まらない」父母、小5に万引き強要 】
と題された記事である。
無断であるが、記事を転載させて頂く。
《・・
小学5年の長男(11)に食料品を万引きさせたとして、
兵庫県警明石署は4日、同県加古川市、父親の派遣社員(33)と、
同居している元妻(31)の両容疑者を窃盗容疑で逮捕した。
長男は「嫌だったが、お父さんに殴られるのが怖く、仕方なくやった」
と話し、父親は容疑を否認、元妻は認めている。
発表によると、両容疑者は3日午後5時25分頃、同県明石市内のスーパーで、
長男に10キロ入りの米袋2袋、ジュースなど4点(7700円相当)を盗ませた疑い。
同署によると、長男は「お父さんから『小学生なら捕まらないから万引きしてくれ。
捕まったら、お金を落としたと言え』
と言われていた」と説明。
約2年前からスーパーやコンビニエンスストアなどで、
主に食料品の万引きを繰り返していたとも話しているという。
両容疑者には、1歳の男児から長男まで子どもが6人おり、
元妻は「子どもが多くて、食べさせるのに困っていた」と供述している。
(2009年9月4日12時45分 読売新聞)
・・》
注)記事の原文にあえて改行を多くした。
私はこの記事を深く読みながら、父親と母親の方のこれまでの人生の軌跡はわからないが、
お子様が6人いる家庭の困窮されていた生活状況は少なくとも理解できた。
もとより小学5年生の長男に盗みをさせることは罪と思っているが、
いたたまれずここ数年の生活を過ごされ、
やむにやまれずこのようなことを繰り返してきたと感じたのである。
私が警察官で犯行の取調べの職務であったら、
どのような態度で小学5年生の男の子に接するか、
そして両親に対しても、どのような言動を取るか、と思いを馳せたりした・・。
敗戦後の混乱期後は、数多くの日本人は互いに貧しい生活の中で、
明日の希望を託して、懸命に生き、やがて高度成長の中に於いて、
数多くの人々が総中流化の社会になった。
その後、米ソの冷戦が終り、経済は更に世界各国で熾烈な競争経済社会となり、
日本はリストラと景気の回復期を繰り返してきた。
昨今、世界的な経済の悪化により、日本の雇用も悪化をたどり最悪な状況で、
多くの働く意志ある方も就職もままらず、雇用の不安定な時代を迎えているのが、
今日の日本の現状である。
このような状況下で、小学5年生の男の子に犯行させた両親の思いに馳せると、
私は無力ながら、思わず涙を浮かべたのである・・。
しばらくした後、私は最近の官公庁の天下りのニュースを心の片隅から、
思い出されたのである。
一昨日の毎日新聞が配信された記事の中で、
【 天下り 事故米引責の前次官が関連法人会長に 公表せず 】
と題された記事があり、私は読んで、今の日本の社会の現状を無視したことに、
あきれ果てたのである。
無断であるが、記事を転載させて頂く。
《・・
事故米不正転売事件で引責辞任した農林水産省の白須敏朗・前事務次官(58)が、
水産庁が所管する社団法人「大日本水産会」(東京都港区)の会長に就任したことが分かった。
民主党は「官僚の天下りのあっせんの全面禁止」を掲げており、
政権発足前の駆け込み人事とみられるが、農水省は公表していなかった。
農水省や同会によると、同会は中須勇雄・元水産庁長官(65)が03年6月から会長を務め、
今年5月、総会と理事会が開かれ4期目を選任された。
しかし、今月1日の臨時総会と理事会で白須前次官の会長就任が決まった。
任期は11年5月まで約2年で報酬は年1860万円に上る。
農水省によると、内閣府の官民人材交流センターは昨年12月に設立されたため、
既にOBとなっていた白須前次官は、あっせんの対象外。
農水省は「こちらであっせんはしていない」としており、
同会は「中須前会長ご自身が後任を探していた」と話している。
今回の人事が公表されなかったことについて、
農水省秘書課は「うちが発表すれば国が任命したように誤解される恐れがあったためで、
隠していたわけではない」と釈明している。
「駆け込み」と指摘される人事では、
内閣府審議官を7月に退職した旧厚生省出身の柴田雅人氏(60)が、
8月29日付で国民健康保険中央会理事長に就任したことが明らかになっている。
9月2日12時50分配信 毎日新聞
・・》
注)記事の原文にあえて改行を多くした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090902-00000010-maip-pol
私は東京オリンピックが開催された時に大学を中退し、
映画、文学青年の真似事をした後、ある大手の民間会社に中途入社した。
この直後、あるレコード会社に異動させられて、管理畑で30年勤めた後、
リストラ旋風の中で出向となり、5年ばかり勤務して、
何とか定年の60歳で退職を迎えることが出来た。
この当時も失業されている方も数多くいて、求職活動の熾烈な時代でもあった。
その上に肝要の失業保険が枯渇されるような状況でもあった。
私は就職の意志はなく、漠然と失業保険を五ヶ月を頂こう、と思っていたのであるが、
もとより就職意志を明確に言動する前提条件がある上、
真摯に求職活動をされる方に失礼になると思い、失業保険の申請を断念した身である。
私は結果として中小業に35年ばかり勤めてサラリーマンを卒業したので、
大企業の首脳陣のようなエリートコースにもなれなかった拙(つたな)い男のひとりである。
まして官公庁の世界は、会議の席でわずかに接触があった程度であり、
無知な世界である。
このような私なりの体験からして、
それぞれの省に於いての最高に栄進された事務次官のお気持ちは想像ができないが、
昨今の社会状況の中で、『天下り』は自制しましょう、と叫ばれている今日、
私はこの記事に書かれた農林水産省の白須敏朗・前事務次官などの言動が理解できないのである。
省の中で過酷な競争で局長以上に栄誉を勝ち得た方には、
少なくとも多額な年収を税金より頂いた上、更に年金も多い身となるので、
退官後は、どの就職もつかずに勇退され、安楽に過ごせる方たちである。
このような社会状況の中で、なお天下りをされる方たちは、
晩成を自(みずか)ら汚し、心の節度の欠けた人たちであると確信したりしている。
しかし、何よりも仕事が生きがいと思っている方は、
国の財政も厳しい上、国家公務員は本来の国、国民に奉仕する責務であるので、
退官後は独立法人、社団法人などに精勤されたい方たちは、
無報酬で電車通勤で勤務されればよいと思ったりしている。
そして、こうして貢献された人には、国から『勲一等』の勲章を贈呈されるのが、
最も相応しい人、と確信を深めたりしている。
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