夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

作家・阿川弘之氏の講演iに於ける発言、文章を綴られる方たちへの銘言、と私は受けとめて・・。

2011-06-12 22:37:24 | 真摯に『文学』を思考する時
先ほど、ネットでニュースを見ようと、
読売新聞の基幹ネットの【YOMIURI ONLINE】を開き、
たまたま読売新聞が主催される『21世紀活字文化プロジジェクト』と題されたサイトにめぐり逢え、
この中で、『読書教養講座』の特設があり、各著名人が講演をされていた内容の記事が掲載されていた。

この中に於いて、私は敬愛している作家・阿川弘之(あがわ・ひろゆき)氏の講演された内容が掲載され、
思わず私は精読した。

この講演の後で、何か質疑応答の内容も掲載され、
私は読みながら、思わず襟を正したりした・・。

この質疑応答は、作家をめざす方はもとより、
随筆(エッセイ)、コラムを綴られる方たち・・文章を綴られる方の必読内容である、
と私は受けとめたりした。

無断であるが、転載させて頂く。

《・・

【質問】 なぜ小説家になろうと思ったのか。

【阿川】 志賀直哉先生の作品を読んで、自分もこういう優れた物語を作ってみたいという気持ちになった。
     志望者が大勢いて自信はなかったが。
     そのことに打ち込み、一生を棒に振るぐらいの気持ちで取り組んできた。


【質問】 どのように文章を磨いてきたのか。

【阿川】 関係代名詞がないなど日本語にはやっかいなところがある。
     明確に、しかもすっきり美しい文章を書くのは非常に難しく、いまだに悩んでいる。
     やはり優れた古典をよく読み、滋養分を吸収しなければならない。


【質問】 自分自身とは全く違う視点から物語を書きたいのだが。

【阿川】 どんな人でも、一生に一つの長編小説を書ける材料は持っている。
     ところが、ただ観念で作った人物が、いろいろな事件に巻き込まれるという話を書いただけでは、
     通俗小説になる。

     芸術作品を志すなら、チェーホフやトルストイ、あるいは鴎外でも漱石でも、
     立派な作家を手本にして、大変な覚悟で勉強する必要がある。

(2007/01/14)
・・》
注)記事の原文にあえて改行を多くした。

http://katsuji.yomiuri.co.jp/kyouyo/entry/20070114.htm
☆【YOMIURI ONLINE】<==『21世紀活字文化プロジジェクト』
     <==、『読書教養講座』 阿川弘之氏の『青春と読書』☆


私は東京オリンピックが開催された1964年に、映画の脚本家になりたくて大学を中退し、
ある養成所の演出科でシナリオの勉学に励んでいた。
こうした授業のひとつに『文学』講座があり、
特別講師として梅田望夫(うめだ・もちお)氏の父上である梅田晴夫(うめだ・はるお)氏から、
私たち生徒は教えを受けたりした。
氏はシナリオ・ライターよりも優れた散文を綴られる随筆家として名をなしていたが、
確か川端康成文学について、私たちは教示された、と今でも記憶がある。

氏はしゃいなで教養に満ち、おしゃれな方で、
たとえ映画の脚本家を志望であっても、
日本文学の作品ぐらいは最低限読んでおきなさい、と遠い廻しに私に言って下さった。

この後、新劇のある長老の方から、
これから映画で生活していくのは益々大変だから、とアドバイスを頂き、
私は高校時代に初めて小説の習作していたので、再びアルバイト、契約社員をしながら、
習作に孤軍奮闘をした。
この間、改めて日本の明治、大正、昭和の作品を精読したりした。

そして、純文学の新人賞の応募に投稿したが、最終予選の寸前で3度ばかり敗退し、
30歳を迎えた時、家庭を持ち妻子を養うことを想像した時、
とても自信がなく、挫折して、やがてサラリーマンの道に転向した。

このように遥か遠い昔に映画、文学青年の真似事をした私は、
今回の阿川弘之氏の質疑応答で発露された言葉の数々は、
たとえ今日であっても、作家をめざす方はもとより、
随筆(エッセイ)、コラムを綴られる方たち・・文章を綴られる方の確かな必読内容である、
と瞬時に感じたりした。

そして、少なからず明治時代からの名作は読まなくては、
人の底知れぬ情念の深淵もない単なるうわべの綴りになるのに、
と余計なことを思ったりしているのである。


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『高齢社会白書』を初めて読み、何よりも高齢者は『生きがい』こそが肝要である、と微笑し・・。

2011-06-12 17:13:15 | 時事【社会】
私は昨夜、ネットで偶然に『高齢社会白書』と称せられた政府の公報を初めて知り、
読んだりした・・。

私は恥ずかしながら全くの未知であったので、白書の意義などを読みはじめた・・。

《・・
○ 高齢社会白書とは
  高齢社会白書は、高齢社会対策基本法に基づき、
  平成8年から毎年政府が国会に提出している年次報告書であり、
  高齢化の状況や政府が講じた高齢社会対策の実施の状況、
  また、高齢化の状況を考慮して講じようとする施策について明らかにしているものです。

○ 白書の構成
  平成23年版高齢社会白書は、
  「平成22年度 高齢化の状況及び高齢社会対策の実施状況」、
  「平成23年度 高齢社会対策」という2つの部分から構成されています。

  「平成22年度 高齢化の状況及び高齢社会対策の実施状況」では、
  第1章において、基礎的な統計資料等を用いて高齢化の状況について報告し、
  第2章では、平成22年度に政府が講じた高齢社会対策の実施の状況について、
  高齢社会対策大綱の構成に沿って報告しています。

  また、平成23年度において講じようとする高齢社会対策について明らかにするとともに、
  平成21年度、平成22年度及び平成23年度の高齢社会対策関係予算の表を添付しています
・・》
注)原文にあえて改行を多くした。

http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/index-w.html
☆【内閣府】<==『高齢社会白書』☆

私は昨夜、そして先ほども読んだりし、5時間ばかり要したが、
ぼんやりと思考させられた・・。


私は東京郊外の調布市に住む年金生活の66歳の身である。
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
古惚けた一軒屋に住み、お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。
そして、共通の趣味は、国内旅行なので、ときおり日本の各地を旅行したりしている。

私は高齢者2年生であり、もとより介護保険の対象者であり、
家内も62歳の年金受給者の身であるので、少しばかり身体の衰えは感じることが多く、
ふたりで一人前かしら、と苦笑する時もある。


私は定年退職後、自分の趣味を生きがいとし、退職後は年金生活を過ごしている。

平素は殆ど毎日、買物の担当を引き受け、独りで買物をしたりし、
その前後、独りで散策などをしている。

このようなささいなことを私はしたりした上、
その時に思ったこと、思索したことなどを心の発露として、
このブログのサイトに綴り投稿するのが、生きがいのひとつとなっている。

日常の大半は随筆、ノンフィクション、現代史、総合月刊雑誌などの読書、
ときおり20世紀の私の愛してやまい映画を自宅で鑑賞したり、
そして音楽も聴いたりし、ときたま小庭を手入れをしたり、
退職後の年金生活で過ごして今日に至っている・・。

いずれ私たち夫婦は、片割れとなり、おひとりさまの生活を余儀なくされるが、
それまでの間は、お互いに労(いた)わりながら、
お互いの趣味を深化できればよい、と思ったりしている。


今回の白書を読了後、高齢者にとっては、
それぞれ住む地域、住居、家庭構成、資産、健康状況・・などは、さまざまな形態であり、
的確な展望、意義、解決などは、つたない私は見いだせることはできないでいる。

私は高齢者のひとりとして、たったひとつだけ明言できることは、
それぞれの方が、ご自身に即した『生きがい』のある日常を過ごされているか、
私は、これだけしか浮かばない。

そして、この『生きがい』を主軸に溌剌と生活されている私と同世代の諸兄諸姉、
或いは家内と同世代の団塊の諸兄諸姉、
そして先達の後期高齢者の諸兄諸姉と、共有できる随一のキー・ワードと思ったりしている。


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