先ほど、ネットでニュースを見ようと、
読売新聞の基幹ネットの【YOMIURI ONLINE】を開き、
たまたま読売新聞が主催される『21世紀活字文化プロジジェクト』と題されたサイトにめぐり逢え、
この中で、『読書教養講座』の特設があり、各著名人が講演をされていた内容の記事が掲載されていた。
この中に於いて、私は敬愛している作家・阿川弘之(あがわ・ひろゆき)氏の講演された内容が掲載され、
思わず私は精読した。
この講演の後で、何か質疑応答の内容も掲載され、
私は読みながら、思わず襟を正したりした・・。
この質疑応答は、作家をめざす方はもとより、
随筆(エッセイ)、コラムを綴られる方たち・・文章を綴られる方の必読内容である、
と私は受けとめたりした。
無断であるが、転載させて頂く。
《・・
【質問】 なぜ小説家になろうと思ったのか。
【阿川】 志賀直哉先生の作品を読んで、自分もこういう優れた物語を作ってみたいという気持ちになった。
志望者が大勢いて自信はなかったが。
そのことに打ち込み、一生を棒に振るぐらいの気持ちで取り組んできた。
【質問】 どのように文章を磨いてきたのか。
【阿川】 関係代名詞がないなど日本語にはやっかいなところがある。
明確に、しかもすっきり美しい文章を書くのは非常に難しく、いまだに悩んでいる。
やはり優れた古典をよく読み、滋養分を吸収しなければならない。
【質問】 自分自身とは全く違う視点から物語を書きたいのだが。
【阿川】 どんな人でも、一生に一つの長編小説を書ける材料は持っている。
ところが、ただ観念で作った人物が、いろいろな事件に巻き込まれるという話を書いただけでは、
通俗小説になる。
芸術作品を志すなら、チェーホフやトルストイ、あるいは鴎外でも漱石でも、
立派な作家を手本にして、大変な覚悟で勉強する必要がある。
(2007/01/14)
・・》
注)記事の原文にあえて改行を多くした。
http://katsuji.yomiuri.co.jp/kyouyo/entry/20070114.htm
☆【YOMIURI ONLINE】<==『21世紀活字文化プロジジェクト』
<==、『読書教養講座』 阿川弘之氏の『青春と読書』☆
私は東京オリンピックが開催された1964年に、映画の脚本家になりたくて大学を中退し、
ある養成所の演出科でシナリオの勉学に励んでいた。
こうした授業のひとつに『文学』講座があり、
特別講師として梅田望夫(うめだ・もちお)氏の父上である梅田晴夫(うめだ・はるお)氏から、
私たち生徒は教えを受けたりした。
氏はシナリオ・ライターよりも優れた散文を綴られる随筆家として名をなしていたが、
確か川端康成文学について、私たちは教示された、と今でも記憶がある。
氏はしゃいなで教養に満ち、おしゃれな方で、
たとえ映画の脚本家を志望であっても、
日本文学の作品ぐらいは最低限読んでおきなさい、と遠い廻しに私に言って下さった。
この後、新劇のある長老の方から、
これから映画で生活していくのは益々大変だから、とアドバイスを頂き、
私は高校時代に初めて小説の習作していたので、再びアルバイト、契約社員をしながら、
習作に孤軍奮闘をした。
この間、改めて日本の明治、大正、昭和の作品を精読したりした。
そして、純文学の新人賞の応募に投稿したが、最終予選の寸前で3度ばかり敗退し、
30歳を迎えた時、家庭を持ち妻子を養うことを想像した時、
とても自信がなく、挫折して、やがてサラリーマンの道に転向した。
このように遥か遠い昔に映画、文学青年の真似事をした私は、
今回の阿川弘之氏の質疑応答で発露された言葉の数々は、
たとえ今日であっても、作家をめざす方はもとより、
随筆(エッセイ)、コラムを綴られる方たち・・文章を綴られる方の確かな必読内容である、
と瞬時に感じたりした。
そして、少なからず明治時代からの名作は読まなくては、
人の底知れぬ情念の深淵もない単なるうわべの綴りになるのに、
と余計なことを思ったりしているのである。
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読売新聞の基幹ネットの【YOMIURI ONLINE】を開き、
たまたま読売新聞が主催される『21世紀活字文化プロジジェクト』と題されたサイトにめぐり逢え、
この中で、『読書教養講座』の特設があり、各著名人が講演をされていた内容の記事が掲載されていた。
この中に於いて、私は敬愛している作家・阿川弘之(あがわ・ひろゆき)氏の講演された内容が掲載され、
思わず私は精読した。
この講演の後で、何か質疑応答の内容も掲載され、
私は読みながら、思わず襟を正したりした・・。
この質疑応答は、作家をめざす方はもとより、
随筆(エッセイ)、コラムを綴られる方たち・・文章を綴られる方の必読内容である、
と私は受けとめたりした。
無断であるが、転載させて頂く。
《・・
【質問】 なぜ小説家になろうと思ったのか。
【阿川】 志賀直哉先生の作品を読んで、自分もこういう優れた物語を作ってみたいという気持ちになった。
志望者が大勢いて自信はなかったが。
そのことに打ち込み、一生を棒に振るぐらいの気持ちで取り組んできた。
【質問】 どのように文章を磨いてきたのか。
【阿川】 関係代名詞がないなど日本語にはやっかいなところがある。
明確に、しかもすっきり美しい文章を書くのは非常に難しく、いまだに悩んでいる。
やはり優れた古典をよく読み、滋養分を吸収しなければならない。
【質問】 自分自身とは全く違う視点から物語を書きたいのだが。
【阿川】 どんな人でも、一生に一つの長編小説を書ける材料は持っている。
ところが、ただ観念で作った人物が、いろいろな事件に巻き込まれるという話を書いただけでは、
通俗小説になる。
芸術作品を志すなら、チェーホフやトルストイ、あるいは鴎外でも漱石でも、
立派な作家を手本にして、大変な覚悟で勉強する必要がある。
(2007/01/14)
・・》
注)記事の原文にあえて改行を多くした。
http://katsuji.yomiuri.co.jp/kyouyo/entry/20070114.htm
☆【YOMIURI ONLINE】<==『21世紀活字文化プロジジェクト』
<==、『読書教養講座』 阿川弘之氏の『青春と読書』☆
私は東京オリンピックが開催された1964年に、映画の脚本家になりたくて大学を中退し、
ある養成所の演出科でシナリオの勉学に励んでいた。
こうした授業のひとつに『文学』講座があり、
特別講師として梅田望夫(うめだ・もちお)氏の父上である梅田晴夫(うめだ・はるお)氏から、
私たち生徒は教えを受けたりした。
氏はシナリオ・ライターよりも優れた散文を綴られる随筆家として名をなしていたが、
確か川端康成文学について、私たちは教示された、と今でも記憶がある。
氏はしゃいなで教養に満ち、おしゃれな方で、
たとえ映画の脚本家を志望であっても、
日本文学の作品ぐらいは最低限読んでおきなさい、と遠い廻しに私に言って下さった。
この後、新劇のある長老の方から、
これから映画で生活していくのは益々大変だから、とアドバイスを頂き、
私は高校時代に初めて小説の習作していたので、再びアルバイト、契約社員をしながら、
習作に孤軍奮闘をした。
この間、改めて日本の明治、大正、昭和の作品を精読したりした。
そして、純文学の新人賞の応募に投稿したが、最終予選の寸前で3度ばかり敗退し、
30歳を迎えた時、家庭を持ち妻子を養うことを想像した時、
とても自信がなく、挫折して、やがてサラリーマンの道に転向した。
このように遥か遠い昔に映画、文学青年の真似事をした私は、
今回の阿川弘之氏の質疑応答で発露された言葉の数々は、
たとえ今日であっても、作家をめざす方はもとより、
随筆(エッセイ)、コラムを綴られる方たち・・文章を綴られる方の確かな必読内容である、
と瞬時に感じたりした。
そして、少なからず明治時代からの名作は読まなくては、
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