夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

4月10日のこの日ばかりは、愚図で年金生活の私でも、大忙しとなり・・。

2012-04-10 15:41:39 | 定年後の思い
私は東京郊外の、調布市に住む年金生活の高齢者3年生の67歳の身であるが、
今朝もまばゆい陽射しに恵まれ、陽春の朝を迎えた。

しかしながら、何かと愚図の私でも、そわそわして落ち着かないのである。

今年より大リーグのレンジャーズに加入したダルビッシュ投手が、
この日の公式戦で初めて登板されると知り、
昨年まで日本ハムで活躍していた雄姿に、スポーツ音痴の私でも、秘かなファンのひとりとして、
本日の9時よりNHKで実況中継で放送されると知ったからである。

私は野球でも殆ど無知である。
恥ずかしながら告白すれば、私は中学校に入学した時、野球部に入部した。
そして総勢35名ぐらいで練習に明け暮れていた。

こうした中でレフト付近に3人で守備位置に付いて、外野フライのノックを受けていたのであるが、
何かしら私だけが打球の行方の判断が、いつも数歩遅いと言われたした。
私は運動神経が鈍(にぶ)く、練習すれば、打球の飛んで来る判断も良くなると、
思っていたのである。
しかし2年生を迎える直前に、私は野球にセンスがないと自覚し、退部した。

その後の私は中学3年の終りの1960(昭和35)年の頃、
私は職員室で担任の先生から呼ばれ、
『XXくん・・あなた眼・・悪いわね・・0.3ですって・・』
と先生は、健康診断書を見ながら、私に言った・・。

『・・どうして・・今まで黙っていたの・・
メガネを掛けないと・・黒板の字も見えないでしょう・・』
と先生は言った。

私は教室の後部に座って、黒板の字もかすれていたが、
皆もこのようにと思い、信じていたのである。
兄ふたり、妹ふたりもメガネをしていないので、それなりに思い込んでいた。

帰宅後、亡き父の妹である叔母に、
『・・今日、先生から言われたのだけれど・・
眼が悪いので・・メガネを掛けなさい・・と言われたの・・』
と私は言った。

母は外に孤軍奮闘で働いていたので、
未婚の叔母に私達の兄妹は、料理、洗濯、掃除などで、甘え、育ってきたりした。

結果として、高校の入学から私は生まれて初めてメガネを掛け、
恥ずかしいなぁ、と思ったりした。

そして生家の宅地の丘の外れから、遠望の丹沢の山並み、富士山を観た時、
くっきりとした景観が観え、行く先々の情景も余りにも明確に見えたので、
私は驚き、世の中こんなにはっきりと見えるだぁ、と溜息をした・・。


その後の私は野球に関しては、プロ野球を後楽園、明治神宮球場で10試合ぐらい、
観戦したりした。
そしてテレビ観戦は、年に多くても10試合ぐらい、少ない時は3試合ぐらい視聴する程度なので、
もとより野球ファンの範疇に入らないが、
昨年まで日本ハムで活躍していたダルビッシュ投手だけは、凄みを感じ、注視したりしていた。

このように野球にも殆ど無知な身ながら、
私はダルビッシュ投手の大リーグで奮戦する勇士を期待しているので、
9時よりNHKで実況中継で放送されるのを待ち焦がれたした。


しかしながら、この時節は櫻花は、私の住む地域は過ぎし6日の金曜日から、櫻が満開となり、
私は自宅の付近にある野川の遊歩道などで、幾たびか散策して櫻花を愛(め)でてきた。
そして天気情報に寄れば、明日より南風に乗って雨が予測されるので、
本日が今年最後の櫻の花見も終りかしら、と思ったりした。

そして私は野球の実況中継が始まる前に、いそいそと朝の陽射しが残る中、
野川の遊歩道を歩き、櫻花を愛(め)たりした。

もとより櫻花が散り頃、微風を受けると空中にさまようように舞う櫻花の情景は、
愛惜感も増し、この世の確かな美麗のひとつとして私は確信を深めたり、
そして川面に花筏(はないかだ)のように櫻花が浮きながら流れる情景も、
私は30数年ばかり心を寄せたりしてきた。

そして夕暮れの前に、散策して夕陽を受けた櫻花を愛(め)でようと思いながら、
私は帰宅した。


9時過ぎより、私はNHKでレンジャーズとマリナーズ戦の実況中継を視聴する前、
ダルビッシュ投手は変化球を多投し、マリナーズ打線を6回まで1点だけで封じ、
このマリナーズの1点は、大リーガーの洗礼を浴びるように被ホームランぐらい、と予測した。

しかしながら現実は、一回に4失点と乱調したダルビッシュ投手に、
どうしたのかしら、と無力な私でも心配したり、
6回途中で降板するまで、8安打、5四死球で5失点となったりしたが、
味方のレンジャーズ打線は私が予測した以上に破壊力があり、
結果として、レンジャーズは11対5でマリナーズに勝利を納め、
ダルビッシュ投手は辛くも初勝利に飾ることができた。

このようなダルビッシュ投手もあるんだ、と私は納得しないままテレビ観戦をした後、
定年後に日常の買い物をしている私は、いそいで着替えてスーパーに向ったりした。

そしてこの日の10日は、総合月刊雑誌の『文藝春秋』の五月号の発売日であるので、
やむなくコンビニに立ち寄り買い求めたりした。
この『文藝春秋』は、1970〈昭和45〉年4月より購読している月刊誌で、
私が社会人の常識を何かと欠けていたので、私の劣等感を克服する為に読んできた雑誌でもある。

もとより月刊誌なので、記事にも賞味期限もあり、
愚図な私でも優先的に読まなければならない、と思ったりしたのである。

そして夕暮れ前に、野川の遊歩道を散策して、
夕陽を受けた櫻花を愛(め)るので、
何かとノロマも私でも、この日ばかりは大忙しかしら、と微苦笑を重ねたりしている。

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コメント (3)
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