夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

『梅雨入り』前の快晴の中、体力も衰えた私でも、庭の手入れに孤軍奮戦して・・。

2012-06-08 18:00:54 | 定年後の思い
私は東京郊外の調布市に住む年金生活の67歳の身であるが、
昨夜、天気情報を見ていたら、明日の8日の金曜日は曇りの一日となり
明後日の9日の土曜日は雨の一日となり、その後の一週間は11日の月曜日の曇り時々晴れ以外は、
晴れマークがないのである。

私の住む世田谷区と狛江市に接近した調布市の片隅みの地域は、
平年6月10日前後に『梅雨入り』となり、学童たちが夏休みに入る直前の7月20日前後に、
『梅雨明け』となるのが、平年の習わしとなっている。

こうしたことを思い馳せると、9日の土曜日の頃から『梅雨入り』になるのかしら、
と思ったりした。

そして私は『梅雨入り』前の明日の8日の金曜日に曇り空の中、庭の手入れにしょうと決意した。
このような事を私は家内に伝え、
私も衣料整理の続きをしますけれど、お互いにがんばりましょうね、
と家内は微笑みながら、昨今ともすれば何かと体力の衰えてぼやいている私に言った。

今朝、深夜まで読書していた私は、6時半過ぎに起床したが、
雲が3つぐらいぽっかりと浮かんだ快晴の青空となり、
雲の日が予測されたのに、どうしてなの、
と私は空を見上げながら、天上の気候の神々の采配に戸惑ったりした。

その後、家内と共に朝食を頂いた後、新聞の朝刊を一時間ばかり読んだりしていた。
小庭を眺めると、陽射しは燦々と照らし、確か30度近い最高気温ぐらいだし、
熱中症も怖いし、庭の手入れをどうしょうか、と私はためらったりした・・。

そして、前向きな実行こそ何よりだ、とサラリーマンの現役時代のことを思い浮かべて、
いつものようにストレッチパンズの長ズボン、着古したワイシャツ、ウォーキング・シューズ、
帽子を深く被り、滑り止めの軍手をして、そして剪定鋏(ハサミ)を腰の周りにして、
庭の手入れを始めたのは9時過ぎであった。

そして剪定用の鋸(のこぎり)を右手に持ちながら、
樹木に登ったり、適度な台に乗り、枝葉を切り落としはじめた。

家内は和室で衣料整理をしていたが、居間の近くに来て、
『モミジの樹・・短めに剪定して下さいね』
と家の中から、私に言った。

『はい! 了解しました』
と私は若き自衛隊の諸兄に負けないくらいで大声で返事をしたりした。
定年後に年金生活を始めた私は、長らく専業主婦をしている家内を我が家の専守防衛長官と思っている。
私は日常の買物担当と家内の茶坊主、ときおり庭の手入れをするぐらいであり、
家内の方が圧倒的に家事が多いのであり、返事ぐらいは明るく明瞭にしている。

その後、私はモミジの樹などを剪定した後、草むしりをした。

私は何よりも暑さに苦手なひとりであり、燦々と照りつける中、草むしりをしていると汗は流れ、
樹の下のもぐり、はいつくばって草を取ったりすると、泥まみれになったりした。
そして昼食を時間も忘れて、孤軍奮闘した。

我が家の小庭は、垣根は常緑樹、庭は四季のうつろいを明晰に変貌する落葉樹を10数本があり、
草花は茶花を中心に植えている。
今の時節は、梅雨の時節の主役の数枚の上葉が白く染められた半夏生(ハンゲショウ)の群生であり、
或いはピンクのたわわな花穂で芳(かぐわ)しい香りの唐糸草(カライトソウ)、
そして群生させた稲穂に近い小判草(コバンソウ)である。

小判草はイネ科の草花で、毎年、3月の下旬頃に芽を出して、稲のような容姿で成長し、
5月頃から葉先が小さな小判のような花穂となる。
そして、今の時節は小麦色に染めら、風もないのに揺れたりしている。
水田の稲が実を重たげに見せている状況と同じで、
背丈30センチ前後の小判草は、けなげな容姿となっている。

そして茶花だけだと少し寂しいので、アメリカ芙蓉(フヨウ)を群生させている。
初夏のなれば、白と淡いピンクの複輪で底紅した大輪の花が10数輪咲く。

こうした中でも、玄関庭には、紫色の小花の露草(ツユクサ)は庭の片隅に群生していたり、
底紅で花びらは淡紅色した高砂木槿(タカサゴ・ムクゲ)がまもなく数多く咲き、
夏の終りの頃から淡き紅色の可憐な秋海棠(シュウカイドウ)、
そして純白の小花の玉すだれ(タマスダレ)が咲いたりする。


草むしりした清々しい後の黒土に、このような草花が咲くのが、
私の理想であるが、この時節は草は繁るのが早く、草むしりに忙しいが、
なまけもの私はさぼってしまうことが多いのである。

こうしたこともあり、今しなくていつするのよ、と思いながら泥だらけ汗まみれで奮戦して、
ある程度は小奇麗になって、疲れ果てて、終りにしょう、
と私は決意したのが3時過ぎであった。

そして風呂に入った後、けだるい身体で、居間から主庭を眺めたりし、
高齢者2年生の私としては、『梅雨入り』前の庭の手入れとしては、
この程度かしら、と微苦笑を重ねたりした。

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コメント (2)
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