夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

「下流と中流の差」そして「贅沢とはなにか」、年金生活の私でも学び、やがて微苦笑をして・・。

2017-04-26 15:27:10 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市の片隅に住み年金生活をしている72歳の身であるが、
先程、ときおり愛読しているネットの『NEWS ポストセブン』を見ている中で、
【 緊急アンケート調査「下流と中流の差」「贅沢とはなにか」】と題された見出しを見た・・。

私は齢ばかり重ねている癖に、「贅沢とはなにか」の標題に、好奇心に負けてしまい、
こっそりと読んでしまった・・。

この記事の原文は、『女性セブン』の2017年5月4日号に掲載された記事のひとつであり、
関連ネットの『NEWS ポストセブン』で2017年4月25日に配信されていたが、
無断ながら転載させて頂く。

《・・緊急アンケート調査「下流と中流の差」「贅沢とはなにか」
             

☆下流と中流の差とは?

1970年代、“1億総中流社会”がはじまった。
日本国民の実に9割が「自分を中流」と思っていた。

それから数10年経って、「下流社会」という言葉が使われはじめた。
はたして私の家庭は、中流なのか、それとも・・。

4月1~3日正午まで、本誌・女性セブンの読者であるセブンズクラブ会員の全国の20~80代の女性303人に
ネットでアンケートを行い、それを元に記事を構成した。

あなたの家庭は「上流」、「中流」、「下流」のどれに当てはまる? との質問に、
「上流」と答えた人は、2.0%、「中流」は66.0%、「下流」32.0%という結果に。

「周りを見渡すと、みなさん定期的に美容院にも行けてるし、子供も学校へ通わせられてる。
私自身も、そうです。
だからこれが日本の中流なんだと思います」(50代)

「友人には会社社長とかお医者さんの娘さんとか、本当に上流って思う人がたくさんいます。
私はそれほどじゃない。
でも自分は専業主婦で、子供を私立の学校に入れても暮らしていけてるから、下流じゃない。
だから中流です」(40代)
             

アンケート結果を、社会学者の山田昌弘さんはこう分析する。
「記述式で答える“贅沢とはなんですか?”の回答を見ていると、ポイントは2つあります。

バブル時代のように、人に見せびらかすブランド品などを贅沢というのではなくて、
自分のこだわりが強くなっています。

例えば、ステーキだったり、温泉旅行だったり。
こだわりは、人それぞれ違うけど、何より自分が、それに喜びを感じるかどうかが大切になっています。

2つ目は、日常生活にしないことを、たまにすることです。
例えば、いつもは発泡酒を飲んでいるけど、たまにはビールとか。

またバブル期と比較しますが、あの頃は、日々の日常生活のグレードをアップさせようという動きがありました。
だけど、今は時々でいいから、少しいつもと違うものの消費が、贅沢と捉えられています。

32%が自分を下流と答えています。
下流と中流の差は、その贅沢ができるかどうかです。
自分がこだわっている、ちょっとした贅沢を実行できていない人たちが、3割いるんでしょう。

現代の下流は、テレビがなかったり、冷蔵庫がなかったり、する人たちじゃないんですよね。
そもそも上流、中流、下流の定義はないわけですが、境目の意識も変わったのだと思います」
             

芸能レポーターの東海林のり子さんは、自身の体験から、贅沢について語った。
「私は昭和9年に生まれました。20代で結婚しました。
新婚旅行は伊豆で、それが最高の贅沢でした。

海外に行くという発想がない時代でした。
当時は1ドルが360円でしたから、一般的に、海外旅行にお金をかける余裕もありませんでしたね。

その後、一億総中流といわれるような時代が来ました。1970年代ですね。
家族で、箱根旅行が贅沢でした。

バブル時代は、ブランド物の洋服を買ったりバッグを買ったり。
あの頃は、ヴィトンが人気でしたね。
ハワイに行って、ヴィトンを買うという時代でしたからね。

今の贅沢は、孫ができたので、家族全員で旅行に行くことです。
こうして考えると、いつの時代もだいたい、旅行ですね。

アンケートを見ても旅行というかたが多い。
時代を超えて、旅行は贅沢なのだと思います」・・》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
             

私は読み終わった後、社会学者の山田昌弘さんの現代の贅沢は、
《・・こだわりは、人それぞれ違うけど、何より自分が、それに喜びを感じるかどうかが大切・・》
まぎれなく的言だなぁ、と深く同意したりした。

私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭の中で古ぼけた戸建に住み、年金生活も早や丸12年半が過ぎてきた・・。

そして家内は、私より5歳若く、お互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
通常の生活費するのが原則として、共通の趣味のひとつである国内旅行、或いは冠婚葬祭などの思いがけない出費などに関し、
程々の貯金を取り崩して生活している。

そして、毎年年始が過ぎた頃に、新年度の月別の概算表を作る際、
家内の要望などを織り込んで作成し、予算としている。
従って、年金生活の身であるから、今年も赤字が120万円前後かしら、とお互いに確認し合っている。

こうした中で私たち夫婦は、月初めには家計簿をお互いに確認しながら実施している。

もとより社会の少子高齢化の中で、公的年金は目減りは減少してきたので、
私たち夫婦はお互い趣味の費用を捻出する為に、収支の実態をお互いに確認し、
ささやかに生活を過ごしたく、家計簿の月次決算をしている。
            
そして我が家の銀行、郵便局、信託銀行などの貯蓄は、安全利回りが原則で、周知の通り金利はわずかである。

そして年金生活を始めて数年は、200万円前後の赤字となったりしたが、
その後は毎年は120万円前後の赤字の実態なので、予定通り貯蓄の残額は減るばかりとなっている。

こうして私たち夫婦は、経済的に贅沢な生活は出来ないが、
働らなくても何とか生活ができるので助かるわ、
と家内がときおり、 呟(つぶや)くように私に言ったりするので、私は苦笑したりしている。
             

私は中小業の民間会社に35年近く勤めて、この間、幾たびのリストラ関門も潜(くぐ)り抜けて、
奮戦したりしたが、やがてリストラ烈風に遭遇して、最後の5年半は出向となり、
私は出向先で2004年〈平成16年〉の秋に、何とか定年退職を迎えられたした。
            
このように私のつたないサラリーマン航路であり、もとより一流大学を卒業され、大企業、中央官庁などに
38年前後を邁進し栄達されたエリートとは、遥かに遠い存在である。

そして多々の理由で年金生活を始めて、早や12年半が過ぎている。

私は年金生活の中で、私なりにささやかながら贅沢と思っていることは、
雑木の多い小庭の中で、春夏秋冬のそれぞれの時節に、落葉樹、常緑樹が、
季節に応じて、移ろう彩(いろど)りの情景を眺めたりしている。

或いは自宅の周辺3キロ範囲にある遊歩道、公園を歩いたりして、
もとより現役サラリーマン時代は、多くの御方と同様に、睡眠時間を削り奮闘してきたことが多く、
平日にのんびり散策できることは夢の物語であったので、
年金生活で叶えられたことに、歓びを深く甘受している。

やがて午後から夜には、随筆、ノンフィクション、近現代史、総合月刊雑誌などの読書、
ときおり20世紀の私の愛してやまい映画を自宅の居間で鑑賞したり、
或いは音楽も聴いたりしている。
             

《・・あなたの家庭は「上流」、「中流」、「下流」のどれに当てはまる? 》に関しては、
我が家は「中流」と感じているが、「中流」の中でも大きな格差のが実態である。

お寿司屋、お蕎麦屋さんなどで、松竹梅(しょうちくばい)と称されるランクがあり、
もとより松が一番お値段が高く、そして竹、最後に梅となっているが、
我が家は「中流」の梅かしら、と私は微苦笑したりしている。

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