夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

喫煙者の肺がんは、発見が困難で薬も効かない、かっての愛煙者の私は、震撼させられて・・。

2022-03-08 16:52:15 | 喜寿の頃からの思い
昨日、ときおり愛読しているサイトの【 プレジデントオンライン 】を見ている中、
『 発見が最も難しい「暗黒の臓器」
    すい臓がんを劇的に見つけやすくする"あの飲み物"
                                    なんと5年生存率が30%→50% 
』、
と題された見出しを見たりした後、
前半の記事を読み、やがて投稿文を書き、送信したりした。

この後、この後半の記事を読み、タバコを長年喫煙してきて、
遅ればせながら3年前に禁煙した私は、記事を読みながら震撼させられたりした。

無断であるが、記事を転載させて頂く。



《・・日本人の死亡原因第1位のがん。

多くの人を死に至らしめているがんの、死亡数が多い部位は次のようになっています。

[死亡数が多い部位]
・男性 1位:肺 2位:胃 3位:大腸 4位:膵臓 5位:肝臓

・女性 1位:大腸 2位:肺 3位:膵臓 4位:胃 5位:乳房

ついでに罹患りかん数が多い部位も紹介しておきましょう。

[罹患数が多い部位]
・男性 1位:前立腺 2位:胃 3位:大腸 4位:肺 5位:肝臓

・女性 1位:乳房 2位:大腸 3位:肺 4位:胃 5位:子宮

罹患数と死亡数は、必ずしも一致しませんね。

女性の罹患数1位の乳房、5位の子宮ですが、
死亡数では、乳房は5位、子宮は5位以内に入っていません。

乳房も子宮も検診で発見できるタイプのがんであれば、
決して悲観する結果にはならないということです。

男性1位の前立腺は、死亡数では5位以内から外れています。

再三書いてきたように発見はしたけれども、治療の必要がない、
つまりほとんどが、命に関わりのないがんであったのでしょう。

前項で触れた膵臓がんは、罹患数では男女ともに5位以内に入っていませんが、
男性は4位、女性は3位の死亡数です。
見つけにくく、見つかったときには、治療が難しいことが、数字にあらわれています。


さて、前置きが長くなりましたが、「肺がん」。

肺がんの死亡数は、男性で1位、女性で2位と高い位置につけています。

罹患数も男性4位、女性3位なので、
きちんと発見されているように見えますが、
無事に発見されて治療の成果が出やすいのは、非喫煙者の肺がんです。

欧米では、非喫煙者の肺がんは、珍しいのですが、
日本をはじめ中国や韓国など東アジアでは多く見られます。

ただし、非喫煙者の肺がんは、単純X線検査でも見つけることができる場合があるので、
速やかに治療をスタートできます。

また、イレッサという肺がんによく効く薬ができたのも、安心材料として挙げられます。



しかし、喫煙者の肺がんは、そうはいきません。

まず、見つけにくい。
肺の構造が壊れてしまって、わけのわからない炎症のような影が、よく出るのです。
そのなかに突然「ポンッ」とがんがあらわれ、
気づいたときには、手の施しようがない状態です。

さらに、肺がんによく効くはずのイレッサが使えません。

イレッサは、非喫煙者に見られるEGFR遺伝子の異常がある場合に、
初めて効果が出ます。

喫煙者の肺がん患者の多くは、この遺伝子異常がなく、薬の効果はありません。
もし薬を使ってしまうと、副作用で激しいアレルギー性肺炎を起こすことがあり、
命の危険があります。

今は患者さんも、インターネットで情報を仕入れる時代です。
イレッサを知っている方も多く、診察室ではよくこんな会話をしました。

「先生、イレッサやりたいんですけど」

「よく勉強されてますね」

「肺がんに、効くんでしょ」

「効くんですが・・、タバコを吸ったことがない方の場合です。
あなたのようなタバコを一日何箱も、何十年も吸うてはった方が肺がんになっても、
この薬が効く遺伝子の異常が起こっていないのです。

そういう方に限って、イレッサの副作用が強烈に出ます。
それこそ命に関わるくらい」



メーカーは、タールが少ない、ニオイがない、
とメリットを挙げています。

成分の分析研究が進み、普通のタバコと比べて、
少ない成分もあれば、多い成分もあることがわかっていて、
発がん物質については「多分少ないんだろうねえ」という想定はされています。

加熱式タバコに切り替えた人の追跡調査は始まったばかりで、
本当に普通のタバコよりも、発がんが抑制されたのか確認できるのは
20、30年後。

結果は神のみぞ知るです。

「禁煙の第一歩として、まず加熱式タバコに替えて、それからやめる」
という人がいますが、私はそれに対しては違和感があるというか、
かなりしっくりこない感じを持っています。

加熱式タバコの成分云々というよりも、
なんだかんだ言って、タバコへの執着を強めるような気がするからです。

結局、「人前では加熱式タバコ、飲みに行ったときや自宅では普通のタバコ」と、
使い分けるだけでは、「タバコ」との縁切りにはならないの・・ 》




記事を読み読みながら、震撼したりした・・。

過ぎし2019年、予告もなく私は、
新年そうそうの1月3日の夜10時過ぎ、心臓の左胸が圧迫され、強く痛みを感じて、
やむなく救急車で循環器専門の『榊原記念病院』に搬送されたりした。

やがて『胸膜炎』(急性冠症候群)と病状とされ、
しばらく経過観察したく・・ と担当医師から宣言され、
結果的に8泊9日の入院となったりした。

この時の私は、大学一年の夏季合宿にタバコを喫い始めて、
長年こよなくタバコの愛煙者だった・・。

この後、映画、文学青年の真似事をしている時、
やがて敗退した後のサラリーマン時代に於いて、
タバコを喫いながら、物事を思案したり、思考したりしてきた・・。

こうした習性が55年以上続き、タバコを喫煙したならば、
言葉とか文章が、脳裏より舞い降りて、こなくなるかもしれない、
と危惧したりした。

そして私は、困ったなぁ・・と溜息をしたりした後、
自身を鼓舞するように、人生は気合だ、と心の中で叫んだりしたが、
これを機会にタバコにお別れとなったりした。

こうした根底には、やはりタバコは身体に良くないと、医師から進められて、
何かを断念しなければ、この先はないと思い、断腸の思いで禁煙したのは本音であった・・。



この退院後、肺の実態を認識する為、総合病院で肺のCTスキャンを受診した後、
検査して下さった担当医師の御方より、
『肺が少し汚れているようですが・・』
と私は言われたりした。

『恥ずかしながら、55年近くタバコを喫ってきましたので・・』、
と私は苦笑しながら、医師の
御方に言ったりして、微苦笑されてしまった。

そして幸運にも、私は階段を100段ぐらい上っても、息切れもなく歩けているが、
果たして・・と溜息をしたりしている。

コメント
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