すい臓がんを劇的に見つけやすくする"あの飲み物"
なんと5年生存率が30%→50% 』、
と題された見出しを見たりした後、
前半の記事を読み、やがて投稿文を書き、送信したりした。
この後、この後半の記事を読み、タバコを長年喫煙してきて、
遅ればせながら3年前に禁煙した私は、記事を読みながら震撼させられたりした。
無断であるが、記事を転載させて頂く。

《・・日本人の死亡原因第1位のがん。
多くの人を死に至らしめているがんの、死亡数が多い部位は次のようになっています。
・男性 1位:肺 2位:胃 3位:大腸 4位:膵臓 5位:肝臓
・女性 1位:大腸 2位:肺 3位:膵臓 4位:胃 5位:乳房
ついでに罹患数が多い部位も紹介しておきましょう。
・男性 1位:前立腺 2位:胃 3位:大腸 4位:肺 5位:肝臓
・女性 1位:乳房 2位:大腸 3位:肺 4位:胃 5位:子宮
罹患数と死亡数は、必ずしも一致しませんね。
女性の罹患数1位の乳房、5位の子宮ですが、
死亡数では、乳房は5位、子宮は5位以内に入っていません。
乳房も子宮も検診で発見できるタイプのがんであれば、
決して悲観する結果にはならないということです。
男性1位の前立腺は、死亡数では5位以内から外れています。
再三書いてきたように発見はしたけれども、治療の必要がない、
つまりほとんどが、命に関わりのないがんであったのでしょう。
前項で触れた膵臓がんは、罹患数では男女ともに5位以内に入っていませんが、
男性は4位、女性は3位の死亡数です。
見つけにくく、見つかったときには、治療が難しいことが、数字にあらわれています。
さて、前置きが長くなりましたが、「肺がん」。
肺がんの死亡数は、男性で1位、女性で2位と高い位置につけています。
罹患数も男性4位、女性3位なので、
きちんと発見されているように見えますが、
無事に発見されて治療の成果が出やすいのは、非喫煙者の肺がんです。
欧米では、非喫煙者の肺がんは、珍しいのですが、
日本をはじめ中国や韓国など東アジアでは多く見られます。
ただし、非喫煙者の肺がんは、単純X線検査でも見つけることができる場合があるので、
速やかに治療をスタートできます。
また、イレッサという肺がんによく効く薬ができたのも、安心材料として挙げられます。
しかし、喫煙者の肺がんは、そうはいきません。
まず、見つけにくい。
肺の構造が壊れてしまって、わけのわからない炎症のような影が、よく出るのです。
そのなかに突然「ポンッ」とがんがあらわれ、
気づいたときには、手の施しようがない状態です。
さらに、肺がんによく効くはずのイレッサが使えません。
イレッサは、非喫煙者に見られるEGFR遺伝子の異常がある場合に、
初めて効果が出ます。
喫煙者の肺がん患者の多くは、この遺伝子異常がなく、薬の効果はありません。
もし薬を使ってしまうと、副作用で激しいアレルギー性肺炎を起こすことがあり、
命の危険があります。
今は患者さんも、インターネットで情報を仕入れる時代です。
イレッサを知っている方も多く、診察室ではよくこんな会話をしました。
「先生、イレッサやりたいんですけど」
「よく勉強されてますね」
「肺がんに、効くんでしょ」
「効くんですが・・、タバコを吸ったことがない方の場合です。
あなたのようなタバコを一日何箱も、何十年も吸うてはった方が肺がんになっても、
この薬が効く遺伝子の異常が起こっていないのです。
そういう方に限って、イレッサの副作用が強烈に出ます。
それこそ命に関わるくらい」
講演などでも、口を酸っぱくしてお願いしているのですが、
最近「でも加熱式タバコは、大丈夫ですよね?」
と聞かれることが増えました。
メーカーは、タールが少ない、ニオイがない、
とメリットを挙げています。
成分の分析研究が進み、普通のタバコと比べて、
少ない成分もあれば、多い成分もあることがわかっていて、
発がん物質については「多分少ないんだろうねえ」という想定はされています。
加熱式タバコに切り替えた人の追跡調査は始まったばかりで、
本当に普通のタバコよりも、発がんが抑制されたのか確認できるのは
20、30年後。
結果は神のみぞ知るです。
「禁煙の第一歩として、まず加熱式タバコに替えて、それからやめる」
という人がいますが、私はそれに対しては違和感があるというか、
かなりしっくりこない感じを持っています。
加熱式タバコの成分云々というよりも、
なんだかんだ言って、タバコへの執着を強めるような気がするからです。
結局、「人前では加熱式タバコ、飲みに行ったときや自宅では普通のタバコ」と、
使い分けるだけでは、「タバコ」との縁切りにはならないの・・ 》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。

記事を読み読みながら、震撼したりした・・。