すい臓がんを劇的に見つけやすくする"あの飲み物"
なんと5年生存率が30%→50% 』、
と題された見出しを見たりした。
私は東京の調布市に住む年金生活の満77歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、たった2人だけ家庭であり、
そして私より5歳若い家内と共に、古ぼけた戸建てに住み、ささやかに過ごしている。

私たち夫婦は、過ぎし年金生活14年間は、幸運にも大病に遭遇せずにきたが、
やがて2019年は予告もなく私は、新年そうそうの1月3日の夜10時過ぎ、
心臓の左胸が圧迫され、強く痛みを感じて、
やむなく救急車で循環器専門の『榊原記念病院』に搬送されたりした。
やがて『胸膜炎』(急性冠症候群)と病状とされ、 しばらく経過観察したく・・ と入院が余儀なくされて、
結果的に8泊9日の入院となったりした。
更に3月の初めの頃、私は突然に左眼だけが酷い白内障になったように視力が激変し、
結果的には4月2日より、眼科医院に6泊7日して左眼の 硝子体手術を受けたりした・・。
この間、私が3月は左眼の検査で忙しくしている時、 家内が体調を崩して内科を検診した後、
まもなく胃の後ろ側にある 長さ20センチ前後の左右に細長い臓器の膵臓(すいぞう)に
異変があることが推定された。
やがて私の住む地域の都立の大きな総合医療センターで、 3回ばかり通院して、
専門医師のアドバイスされる中、初期の膵臓(すいぞう)がんです、と診断されたりした。
そして4月17日より2泊3日で、家内は検査入院した後、
5月12日より摘出する手術で入院をして、この後の経過状況、
やがて回復状況も医師より順調と診断され、19泊20日間を得て退院となり、
我が家に生還してきた。
もとより、この間の私たち夫婦は、最悪の場合を想定することもあったりして、
震撼しながら揺れ動いたりした・・。
そして転移などで死去する確率も高く、家内は身の回りを整理し、
やがて私たち夫婦は、再入院、葬儀、お墓、ひとり住まいなどを、
人生の晩年期の終活を話し合ったりした。
やがて手術後、半年の検査で転移がなく、
少しは安堵を私はしたが、やはり5年過ぎるまで、どのような病状が変貌するか、
判らない・・。
このように私は、入院生活を2回も体験し、
そして家内は結婚以来、初めての入院生活を過ごすこととなり、
お互いに病院に通う日々が多くなり、微苦笑をしたりした・・。
このような深情のある私は、
今回の《・・すい臓がんを劇的に見つけやすくする"あの飲み物"・・
なんと5年生存率が30%→50%・・》、真摯に学びたく、記事を読んだりした。
この記事は、国立がん研究センター検診研究部部長の中山富雄さんが上梓された
『知らないと怖いがん検診の真実』(青春新書)の一部を再編集したもので、
【 プレジデントオンライン 】に於いて、3月6日に配信され、
無断であるが、記事の前半部を転載させて頂く。
《・・
☆早期発見できないがんも、慌てる必要がないがんもある
がんは「早期発見・早期治療で治る病気になった」と、よくいわれます。
治療するにしても、絶対に入院が必要というわけではなく、
働きながら通院治療という方もたくさんいます。
1981年以降、2020年に至るまで日本人の死因のトップであったがんが、
「早期発見・早期治療で治る病気になった」という情報は、
多くの人に安堵をもたらしたと思います。
しかし、「ただし」という次のような注釈をつけさせてください。
①ただし、早期発見をしても、慌てて治療する必要がないがんもある。
②ただし、早期発見できないがんもある。
①に当たるがんは、図表1の「早期発見が役に立たない場合」です。
甲状腺がん、前立腺がんなどが当てはまります。
どちらも大半は進行がゆっくりで、
発見可能になった段階から実際に症状が出る進行がんまで、
10~30年かかる場合もあります。
例えば、今現在50歳のあなたに、進行が遅いがんが見つかったとします。
まずはどの段階のがんかを、落ち着いて見極めましょう。
おそらく、発見可能になった直後では、転移や浸潤はすぐには来ないので、
身体になんら悪さをする力はありません。
このがんが、本当に健康被害を及ぼす進行がんになるのは、10~30年後。
早くても定年後でしょうから、それまでは定期的に検査をして、
がんの様子をうかがいつつ、がんのことはそれほど気に留めずに過ごして大丈夫です。
10~30年のスパンであれば、
脳卒中など別の大きな病気のリスクのほうが大きくなるでしょうし、
縁起でもない話ですが、がんが育つ前に、天寿を全うする可能性だってあるのです。
さて、②のがんは早期発見できないがんです。
発がんから症状が出る早期がんまでの期間が短いため、
この間に検査がタイミングよくおこなわれないと、早期で見つけることはできません。
しかし、早期がんになってから、進行がんになるまでは瞬く間です。
自治体のがん検診の場合、がんによって検診の間隔は1年、または2年と設定されていますが、
早期がんから進行がんまでの期間が検診間隔よりも短いので、
ここでも通常の検診で発見することはできません。
②のがんには、北斗晶さんの乳がんや、
水泳の池江璃花子選手の白血病が当てはまります。
白血病は採血ですぐにわかります。
池江さんは、トップアスリートの健康管理の一環として、
定期的に血液検査をおこなっていたそうですが、
3カ月前の段階ではまったく気配はなかったそうで、
②のタイプのがんの発見が、いかに困難かがわかります。
さて、最後に③のタイプのがんについて。
③のがんは早期がんから進行がんになるまでの間に、ほどほどの期間があり、
がんごとに適切な検診間隔が設定されているので、
定期的な検診で見つけることが可能です。
がん検診のターゲットは、③のがん。
見つけやすく、見つけた時点で治療法の選択肢があり、時間的な余裕もある。
がん検診の目的である「がんによる死亡率を減らす」が達成できるのです。
☆臓器によってがんの見つけやすさは変わる
がんは、ある程度大きくならないと、見つけられません。
がん細胞は、分裂を繰り返して次第に大きくなっていきます。
1000個で0・2ミリ、100万個で2ミリ。
1センチにもなれば、臓器や医師の技術によりますが、
画像診断で、がんを見つけられるようになり、このサイズで見つけられたら幸運です。
このときの細胞の数は約10億個。
1センチになるまでにかかる時間は10年か、15年か、20年か。
はっきりしたことは言えません。
なんら手を打たない場合、1センチから命を落とすまでは5年ぐらいでしょうか。
がんが、ある程度の大きさにならないと見つけるのは難しいのですが、
臓器によっても、がんの発見の難易度は変わります。
がんができたとき、最も見つけにくいのが膵臓です。
☆見つけにくいうえに症状があらわれにくいすい臓がん
「がんは、治療ができる」、「がんは、治る」といわれる一方、
治療が難しく、再発しやすい、がんもあります。
こうしたがんを「難治がん」といい、膵臓がんは、難治がんのひとつに数えられています。
理由は、膵臓の位置する場所。
膵臓は、お腹の奥のほうにあります。
胃袋の後ろにあり、十二指腸に囲まれているうえ、一部が脾臓に接しています。
ほかの臓器や血管に取り囲まれているため、なかなかその状態を確認できないのです。
また、がんになっても症状があらわれにくいので、ますます発見が遅れます。
膵臓がんの症状としては、
お腹が張る、食欲が落ちる、腹痛・腰痛のほか、糖尿病を発症することもありますが、
こうした症状があらわれたときには、がんはかなり進行して大きくなっています。
仮に小さくても、膵臓の周囲にある動脈にまで、
がんが広がっていると手術はできません。
超音波検査で調べようにも、胃や十二指腸のなかの空気や
お腹の脂肪がじゃまをして、なかなか様子がわかりません。
臓器が位置する場所といい、症状のあらわれ方といい、進行の早さといい、
これでもかというほど悪条件が揃っています。
おまけに予後も悪いのです。
よほど悪くならないと症状が出ない肝臓のことを「沈黙の臓器」といいますが、
膵臓は「暗黒の臓器」と恐れられています。
しかし、そんな膵臓がんにも、今ひとつの光明が見えてきました。
膵臓がんの早期発見の突破口を開くのは「午後の紅茶 ミルクティー」です。
「なんのこっちゃ?」と思いますよね。
私も初めて聞いたときは、「そんなアホな」と、
にわかには信じられませんでした。
☆すい臓がんの発見率を劇的に向上させた「午後の紅茶 ミルクティー」
以前、在籍していた大阪の病院は、
「暗黒の臓器」膵臓がんの早期発見の方法を模索していました。
膵臓の超音波検査の精度が上がれば、膵臓をしっかりと診ることができます。
しかし、ネックになるのが、胃袋の存在です。
画像処理をする際に、胃の部分がハレーションを起こして、画像が白く飛んでしまうのです。
そこで、ハレーションを防ぐために、液体で胃を満たすことにしますが、
さて、問題は「どんな液体で満たすか」ということ。
いろいろな飲み物を試したところ、行き着いたのが「午後の紅茶 ミルクティー」。
「午後の紅茶 ストレート」でもなく、「午後の紅茶 レモンティー」でもなく、
「午後の紅茶 ミルクティー」。
ペットボトルを1本程度飲んでもらってから、超音波検査をすると、
膵臓がしっかりクリアに映るようになったというのです。
おそらく、カギを握るのは、乳脂肪分なのでしょう。
その比率が絶妙なのが「午後の紅茶 ミルクティー」だということです。
超音波検査は、絶食でおこないますから、
検査前にペットボトルを渡された患者さんは、
おいしいおいしいと、ごくごく飲み干してくれるそうです。
検査の結果、従来では、とても不可能だった小さな膵臓がんを、
見つけることができるようになりました。
さらに、外科医をはじめ精鋭揃いのチームが組まれ、難しい手術をどんどん成功させています。
膵臓がんの手術の5年生存率は、一般的に30パーセントですが、
そこでは、現在50パーセントという驚異的な数字を上げています。 (略)・・ 》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。

記事を読み終わった後、多々教示されたりした・・。
家内が膵臓(すいぞう)がんの手術は、
膵頭部付近の腫瘍に対して、行われる標準的な根治手術です。
他の臓器に転移がない場合、また膵臓の近くの主要な血管に広がっていない場合、
この手術が適応となります。
膵頭十二指腸切除は、全身麻酔下に20cmほど開腹をして、
膵頭部、遠位胆管、胆嚢、十二指腸を周囲のリンパ節、神経、脂肪組織とともに切除する術式です。
腫瘍の広がりを考えて、門脈(もんみゃく)を一緒に切除することもあります。
切り離した膵臓、胆管、胃は、下から持ち上げた腸とつなぎ合わせます。
複数の臓器を同時に切除することから体に負担がかかり、
膵-腸吻合(ちょうふんごう)、胆管-腸吻合、胃-腸吻合と複雑な3つの消化管再建が必要で、
おなかの手術では、最も大きな手術の一つです。
吻合部の近くに管(ドレーン)を入れて、おなかにたまる液を排出します。
手術にかかる時間は、およそ7時間前後です。
このように手術をして下さる担当医師より、私たち夫婦は説明を受け、
いざ手術の当日は、控室で独りで待機していた私は、
忘れることができない日中となったりしたが、
心象は明記することはできないが、心の片隅に確かに残っている・・。
退院後は、家内は指定された検査日に、病院に行く時、
もとより私は、ボディ・カード、荷物持ちのお供で同行してきたが、
何よりも検査の結果で、がん細胞が転移していない、ことに安堵している。
こうした手術後、今年の5月で丸3年を迎え、
家内の食事内容、体力の回復など工夫しながら、自助努力をしてきた成果と思い、
私は何とか転移しないように、ときおり空に向かい、祈願したりしてきた・・。
しかしながら、こればかりは神様や仏様の采配に寄ることだろう、
と思い深めている・・。
尚、家内が膵臓(すいぞう)がんに遭遇したことは、私の親族に知らせないで欲しい、
家内の願いである。
こうしたことで、平素の私の投稿文は明確に表現してきたが、
家内の病状に関しては、歯切れが悪るく、やむえないよなぁ、
と思ったりしている・・。