『 日本に来た「外国人」が気に入って買って帰る「二大商品」が
「なんとも意外なもの」だった・・・! 』、と題された見出しを見たりした。
私は東京の調布市に住む年金生活の79歳の身であり、
体力の衰えは実感させられる中、好奇心ばかりは少年時代から強く、
今回の《・・日本に来た「外国人」が気に入って買って帰る「二大商品」・・》って、
どのようなことなの・・と誘惑に負けて、記事を読んでしまった。
《・・NHK BSの人気番組『cool japan』の司会者として、
世界を旅する演劇人として、人気脚本・演出家が世界の人々と聞いて議論した。
世界の人々が日本を体験して感じた「クール!」と「クール?」と「クレイジー!」
これを知れば、日本がもっと楽しくなる!
*本記事は鴻上 尚史『クール・ジャパン!? 外国人が見たニッポン』(講談社現代新書)の内容を一部抜粋・再編集したものです。

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☆「ママチャリ」と「洗浄器付き便座」
外国大使館員や外資系企業の外国人ビジネスマンの奥様が、日本に来て気に入り、
帰国の時に買って帰る二大商品が、「ママチャリ」と「洗浄器付き便座」です。
日本のママチャリは、じつは取り回ししやすいように、
前輪が後輪に比べて、小さくなっています。
今度、ママチャリを目撃したら、確認してください。
こんなところ、日本人の心遣いがあります。
海外にも、子供用のシートを付けた自転車はあります。
が、すべてが後ろに付けるタイプのものです。
外国人の奥様が、ママチャリを見て感心するのは、子供用の椅子が前に付いていて、
子供の姿を見ながら、運転できる設計になっていることです。
「これなら、本当に安心」と、番組に参加した外国人は、口々に言います。
そして「どうして、私の国にはないんだろう」と続けるのです。
これが、帰国する時に彼女たちが買って帰る理由です。
「洗浄器付き便座」というのは、耳慣れない言い方です。
NHKの番組は、特定の商品名がダメなので、こういう言い方になります。
一番有名な商品は、やはり、TOTOの『ウォシュレット』でしょうか。
日本に来て、これでお尻を洗うと、ほとんどの外国人が、その快適さに負けます。
「負ける」という意味は、当初、ほとんどの外国人は「そんなものは必要ないよ」と言っていたのに、
何回か経験することで、「これは本当に快適だ」と変わっていくからです。
これは、日本人の発案ではありません。
欧米には、ノズルでお尻を洗う医療用の機械が付いたトイレはありました。
ただ、それを商品化して、トイレにコンパクトに組み込んだのは、日本のメーカーです。
じつは、世界では、いまひとつ売り上げが伸びていません。
これにはいくつかの理由があります。
ひとつは、海外では、硬水が多く(日本は軟水です)、
ノズルに石灰がつまって、故障しやすいということです。
が、一番の理由は文化的な理由です。
西洋では、「お尻を洗う」イコール「ホモセクシュアル」というイメージがあるのです。
なので、「自分はホモセクシュアルではないので、わざわざお尻を洗うことはない」と考えてしまうのです。
このイメージがなんとなくある限り、デパートやホテルなど、
パブリックな場所での導入は、なかなか進まないのです。
ただし、日本に来て体験し、その清潔さと快適さに感動して、
個人的に買っていくという人は、少しずつ増えているとメーカーの人は言っていました。
それが、帰国の時の買い物ですが、
それだけではなく、国に戻ってから、注文する人も増えているようです。
そして今は、中国を中心としたアジアの売り上げが伸びているのです。
お尻を洗うことに、特別なイメージが強くない国では、文化的な壁はあまりないので、
パブリックでも、プライベートでも、比較的簡単に取り入れられるのです。
「クール・ジャパン」は、基本は三本の柱に分けられます。
「ポップカルチャー」、「ハイテク・ジャパン」、「伝統文化」です。
マンガやアニメはもちろん、「ポップカルチャー」です。
折り紙や和食は、「伝統文化」、高度な技術はもちろん「ハイテク・ジャパン」です。
ただ、この分類は目安にしか過ぎません。
知っていればクール・ジャパンを理解しやすい、というだけです。
ママチャリを「ハイテク・ジャパン」というには少し無理があるでしょうし、
・・(略)・・その中でも、洗浄器付き便座はハイテク・ジャパンを代表するひとつだと思います。・・》
注)記事の原文に、あえて改行など多くした。
《・・日本に来た「外国人」が気に入って買って帰る「二大商品」・・》、
79歳の私は学び、やがて微笑んでしまった・・。
「ママチャリ」に関しては、私たち夫婦は、子供に恵まれず、
娘、息子もいなく、もとより孫もいないが、私は買い物とか散策していると、
若きママが可愛い幼児を乗せた「ママチャリ」を見かけると、
好感しながら、人生の微笑みを感じたりしている。

「洗浄器付き便座」に関しては、たまたま我が家は昨年の夏にリフォームして、
遅ればせながらTOTOの『ウォシュレット』とした・・。
家内は外出先で使い慣れていたが、私は3日ぐらいは、
従来のやわらかなトイレットペーパーで使っていたが、
こっそりとウォシュレット・・暖かな湯でお尻を清めてくれると、
清潔感が実感して、この日より享受している。
今回、海外の一部では、普及していない理由を学んだりした。
《・・海外では、硬水が多く(日本は軟水です)、
ノズルに石灰がつまって、故障しやすいということです。
一番の理由は文化的な理由です。
西洋では、「お尻を洗う」イコール「ホモセクシュアル」というイメージがあるのです。
なので、「自分はホモセクシュアルではないので、わざわざお尻を洗うことはない」と考えてしまうのです。
このイメージがなんとなくある限り、デパートやホテルなど、
パブリックな場所での導入は、なかなか進まないのです。
ただし、日本に来て体験し、その清潔さと快適さに感動して、
個人的に買っていくという人は、少しずつ増えているとメーカーの人は言っていました。・・》
こうしたことを学び、《・・日本に来て体験し、その清潔さと快適さ・・》実感して下されば、
宗教、人種、社会的に風習、文化を超越して、導入すると私は思い深め、
海外より観光などで来日する御方が更に増えれば、強力な輸出品になる、と夢想したりしている。