先程、朝日新聞社系の基幹サイト【AERA dot.】を見ている中、
【 カラダの調子は“尿”に聞け! 腐ったようなにおいは何の病気? 】と見出しを見てしまった。
私は東京の調布市の片隅みに住む年金生活の74歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
ささやかな年金生活を過ごしている。
こうした中で、私はお寿司屋さんから頂いた大きな湯呑茶碗のふたつに煎茶を淹れて、
そして大きめのマグカップにインスタント・コーヒーを淹れて、
殆ど毎日、幾たびかお替りして、こよなく愛飲している。
このように愛飲していると、日中は7回ぐらい、トイレに行き、『おしっこ』をしているが、
やはり高齢者なので、『おしっこ』に行く回数が多いかしら、と思ったりしている。
このような心情を秘めている私は、《・・カラダの調子は“尿”に聞け!・・》読み、
どのようなことですか、と思いながら、こっそりと記事を精読してしまった。
この記事の原文は、『週刊朝日』の山内リカさんが綴られた記事で、
『週刊朝日』の2018年12月21日号に掲載された記事のひとつであり、
関連のネットの【AERA dot.】に12月15日に配信され、
無断であるが、記事を転載させて頂く。
尿の色やにおい、量などは、体の調子を教えてくれるサインだ。
痛みや不快な症状がなくとも、尿の異変から病気がわかることもある。
毎回、トイレでチェックしよう。
* * *
都内在住の男性Aさん(68歳)は今から3年前、
ゴルフ場のトイレで用を済ませた後、目を見張った。
自分の尿が、真っ赤に染まっていたのだ。
痛みや不快な症状などは全くなかったが、一抹の不安を覚え、近くの医療機関へ。
精密検査の結果、診断は膀胱がん。
幸い早期だったため、膀胱を温存する治療ができ、現在も趣味のゴルフを続けている。
体の排せつ物である尿は、体の健康状況を知るバロメーターでもある。
実際、そう考える人は多く、日用品を扱うユニ・チャームが今年2月、
男女約2600人に実施した意識調査では、自身のおしっこの状態を確認する人が、全体の83%にも上った。
「尿とは、血液を濾過したもので、体にとっては不要物ではありますが、
決して汚いものではありません。
1日1回とはいわず、排尿のたびにチェックして」
こう訴えるのは、東京都リハビリテーション病院副院長で、泌尿器科医の鈴木康之さんだ。
チェックすべきポイントは、「尿の勢い」、「色とにおい」、「排尿回数と量」の三つだという。
(1)排尿に1分以上かかる
尿の勢いを示す“尿流”は、年とともに衰える。
鈴木さんの研究では、30代の女性に比べて、50代の女性の最大尿流は、半分程度でしかなかった。
尿の勢いが衰える原因は、男女で異なる。
北里大学北里研究所病院泌尿器科のコンチネンス外来で患者の排尿・排便の相談にのる、
NPO法人日本コンチネンス協会会長の西村かおるさんは、
「女性では、膀胱を膨らませるときに使われる平滑筋の衰えや、骨盤臓器脱で尿道が圧迫されて出にくくなる」と話す。
他方、男性では、膀胱の衰えに加え、前立腺肥大症が背景にあることが多い。
立ち小便をしたときの尿の放物線が、おなかが邪魔で見えないときは、
「メタボで動脈硬化になると血流が悪くなり、膀胱と尿道の機能も落ちてくる。
これが排尿を困難にしている可能性がある」(鈴木さん)という。
では、どれくらいの尿流がなければ問題なのだろうか。
西村さんは答える。
「男女とも“30秒以内に200cc以上出し切る”のが、健康な排尿といわれています。
おなかに力を入れないと出ない、1分以上かかるという人は、排尿障害が考えられます」
(2)おしっこが赤い
おしっこが、赤いときは血尿が疑われる。
血尿には、大きく目で見てわかる「肉眼的血尿」と、
見た目では、わからず尿検査などで発見される「顕微鏡的血尿」とがある。
「1リットルの尿中に2~3ccの血液が混ざっただけで、血尿とわかります。
気を付ける必要があるのは、この肉眼的血尿で、
特に排尿時に痛みのないものでは、50%ほどの確率で尿路結石や膀胱がん、
腎がんなどが見つかるとのデータもあります」と鈴木さん。
排尿のたびに、血尿が出るわけではない。
そのため、受診を先送りしがちだが、1回でも尿が赤かったら、医療機関で診てもらったほうがいいそうだ。
一方、顕微鏡的血尿は、尿検査を受けると約1割がひっかかるが、
実際に問題が見つかるのは、そのうちの5%ほどだという。
余談だが、尿検査を受けるときにも、コツがある。
採尿前に、ぬるま湯などで湿らせたトイレットペーパーなどで、尿道の周辺をよく拭いて、
清潔にしてから尿を採ると、疑陽性になりにくいそうだ。
特に女性は男性と違って尿道が隠れている。
周囲の雑菌や異物が尿の中に入りやすいので、念入りに。
また、月経血と血液の区別はつかないため、月経中も尿検査は受けないこと。
(3)直後にいやなにおい
健康な尿は、一種の芳香臭がする。
ニンニクなどの匂いのきつい食べものやアルコールの摂取後は、
消化できなかった匂いの成分が、尿に出て匂うことがある。
これに対し、尿が濁ったり、腐ったような匂いがしたりするときは、要注意だ。
「特に排尿直後の尿が濁っていて、いやな匂いがしたら、急性膀胱炎など尿路感染症かもしれません。
特に排尿時に痛みを感じるときは、その可能性が高い。
抗菌薬などによる治療が必要です」(同)
(4)日中8回以上、夜間2回以上のトイレ
尿の量は健康であれば、体重1キログラムあたり、1時間で1ccの尿が作られる。
体重60キログラムの人なら、1時間で60ccの尿が作られることになる。
通常、成人であれば200cc前後で最初の尿意が起こり、
150ccぐらいは追加でためることができる。
朝起きてから夜寝る前までに8回未満、夜間は2回未満であれば、問題ない。
だが、昼間にそれ以上トイレに行くようなら「昼間頻尿」、
夜間2回以上トイレのために目が覚めれば「夜間頻尿」、
両方当てはまれば「24時間頻尿」の可能性が出てくる。
頻尿の原因には、加齢のほか、過活動膀胱や尿路感染症、糖尿病、脳卒中、脳腫瘍などの病気が挙げられるが、
それ以外の要因として見逃されがちなのが、「水分のとりすぎ」だ。
鈴木さんは、「本来ならレモンイエローの尿が、
水のように透明になっていたら、“水分のとりすぎ”を考えたほうがいい」と説明する。
「最近は、“脱水予防”や“血液をサラサラにする”といった理由で、
水分を過剰にとっている方が、信じられないくらい多くいます。
もちろん脱水があれば、水分摂取が必要ですが、
水を飲めば血液がサラサラになることは、絶対にありません。
余計な水分は、おしっこになるだけ。
飲めば飲むほど頻尿(多尿)になります」(同)
逆に、濃い黄色のときは、
水分が足りていない脱水サインなので、水分摂取を心がけたほうがよいそうだ。
高齢者の睡眠不足につながる夜間頻尿も、
「水分のとり方を変えることで、予防が可能」と西村さん。
「体内に入った水分は、およそ3時間で尿になる。
夜間頻尿で悩んでいる人は、まず夕食後の水を控えて」
このほか、降圧薬など持病の薬で、排尿に問題が起こることも、知っておきたい。
「尿をためる“蓄尿”は交感神経が、尿を出す排尿は副交感神経が支配しています。
したがって、副交感神経を優位にする降圧薬などの服用では、尿もれを起こしやすく、
交感神経を優位にする鎮痛薬や風邪薬の服用では、排尿しにくくなるといった問題が起こることがあります」(西村さん)
生活に支障が出るなら、主治医に相談して同じ作用の別の薬に変えてもらおう。
気温が下がるこれからの時期は、トイレの回数が増えがちだ。
「体は体温を下げないよう、体内の水分を出そうとします。
また、夏と違って冬はあまり汗をかきません。
その結果、尿量が増えるため、夏よりトイレに行く回数が増えるのです。
尿量が増えれば当然、もれやすいなどの問題も起こってきます。
冬の頻尿は季節的なものなので、尿がたくさん出たからといって、
それを補おうと、水分摂取を増やす必要はありません」(同)
体の不調は尿が教えてくれる。
そのサインを逃さないよう毎回チェックだ。・・》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
記事を読み終わった後、『おしっこ』は、身体の健康状態を知るバロメーター、と私は多々教示された・・。
過ぎし2010年(平成22年)の秋、私は健康診断の結果、
糖尿病と明示されて以来、
食事の内容はもとより、ひたすら歩き廻ったりして、やがて半年後に大幅に改善されている。
これ以来、最寄の内科専門医院に4週間毎に通院して、定期検査日、
その後の4週間過ぎた時に検査結果を受けているが、悪玉コレステロールは基準値の90%、
これ以外は、ほぼ優等生となって、改善努力の成果となっている。
こうした定期健診を受けるたびに隣接した薬局で、血糖値を下げる薬を頂き、
日々朝食後に飲んでいるが、これ以外は至って健康だ、と思ったりしている。
そして8週間毎に定期検査は、脈拍、血圧、採血、採尿などを受診しているが、
異常なし、と判定されて、安堵しながら今日に至っている。
しかながら私は朝から夕食までに、煎茶やコーヒーを多く飲んでいる為か、
7回ぐらい、トイレに行き、『おしっこ』をしている。
こうした時、家内の父は腎臓が悪化して、やがて私が定年退職の直前に死去してきたので、
ときおり私は、腎臓に気にする時もある。
そして『おしっこ』が順調に出てくれるとき、
腎臓が一生懸命に働いてくれた成果だねぇ・・と心の中で呟(つぶや)きながら腎臓に感謝している。
或いは夜は、寝る前に『おしっこ』をしているが、夕食にビールを多く呑まない限り、
朝まで熟睡していることが多く、トイレに行くことは無縁となっている。
果たしていつまで、齢相応に順調なのか解からないが・・と思ったりする時もある。