香港海鮮屋台料理「艇家大牌トン」(テイカダイパイトン)
場所はJR常磐線三河島駅が最寄駅らしいのですが、私たちはJR日暮里駅より。
日暮里駅から日暮里繊維街方面へ。日暮里中央通りをひたすら進むと
尾竹橋通りと交差しますので、ここを左折した道沿いになります。
当店は広東ベースの海鮮専門店。したがって肉料理や点心は提供されません。
文藝春秋「東京いい店うまい店」によると
オーナーシェフ五十嵐祐二 氏は
『 聘珍楼で修業した時に、一緒に働いていた中国人の技法に魅せられ、
香港へ武者修行に出かけた。 』
開店までにはこうした経緯がおありとのこと。
看板メニューの一つは「活魚の姿蒸し」
艇家(テイカ)コース、は魚河岸特選素材の為、3日前までの予約ですが
本日はこちらをいただきにあがりました。
「こんにちは~」
入店すると、通路の大きな水槽が目に付く。
厨房の中にはコック帽をかぶられたシェフ。
接客を担当なさっているのは奥様で、同じく真っ白なコック帽姿。清潔感がある。
先客は私達と一足違いで入られた6名のグループ様。
カジュアルで小ぢんまりとした店内は席数15席とのこと。
お店はシェフと奥様の2人で切り盛りなさっているので、これぐらいの広さが
ちょうど良いのかもしれません。
真ん中の4人掛けテーブル席を使用させていただきました。
テーブル・セッティングは、箸置き、箸(横置き)、取り皿。
卓上には、紙ナプキン、爪楊枝、ドリンクメニューなど。
箸は先が細いので、食べ物がつかみやすくなっています。
(ノブロー) 白地のタオルおしぼりはトレー置きでもらえただよ。
当店は「お酒を飲みながら、お食事を愉しんでいただきたい」というHPの
ご紹介どおりお酒の種類が豊富。
自然派ワインも注文しやすい価格帯から置いてくださっています。
ちょっと、海鮮に白ワインなんて素敵じゃありませんか。
マズリエ シャルドネ@2,600×2
ワイン通ではないので詳しい味のご紹介はできませんが、このクラスでも十分に美味しい。
この良心的なお値段に感謝です。
さて、「艇家(テイカ)コース」 お品書きはなし。
お料理は運ばれてきたとき、説明を受けるのですが、私達が見聞きしたことを急いで
控え、補足し記録させていただきますから正確さには欠けるかもしれません。
また、各お料理は2人分が一緒のお皿で供されているものと各人ごとのポーションで
供されているものが入り混じっています。
活き巻海老の姿蒸し(2名分)
フィンガーボウル(スライスレモン入り)がセットされ、登場したのは活き巻海老の姿蒸し。
活き巻海老の姿蒸しは6尾ですから1人あたり3尾いただけます。
殻も食べれますが、頭のとがったところは注意 とのご指導あり。
かぶりついたときにかすかに紹興酒の香りと味がした。
普段から紹興酒を飲んでいるのだ。これを間違えるはずはない。
奥様にお聞きしたところ、活き巻海老は紹興酒に漬け込んでから蒸されるとのこと。
ううむ。身は単に湯引きしただけの海老より、しっとりして甘みがぐっと増している。美味。
そして薬味のタレもすでに美味い!
ネギ、唐辛子、生姜など。中国醤油もお使いなのかしら?
味も濃すぎず按配が素晴らしく良い。
(ノブロー) オラ、頭とってこのまんまごっちゃんになるだ。
(みに) このタレ、美味しいから置いといてもらえるようお願いしようね!
すると、このシェフブレンドの激うまタレは、同様に「置いておいてください」と
おっしゃるお客様も多いとか。納得。
活き巻海老の姿蒸しのあとに、フィンガーボウルはさげられ、
おしぼりの差し替えがありました。
真鯛のお刺身サラダ
超細切りの大根、ニンジン、水菜、レタス、プチトマト、白ゴマ、ネギ、玄米フレークなど。
お魚も美味いのですが、ドレッシングの味加減がまろやか。
(レンタロー) 黒胡椒はたっぷりかかってるで♪
全体を混ぜ合わせてからいただきます。玄米フレークは市販のもののようですが
油分を少なくと揚げワンタンの代わりにお使いになられらっしゃるのだ。
サラダにリズミカルな食感をもたせ、かつヘルシーだ。
主役の真鯛の存在感を損なうことがなく、すべてが一つの味わいとして
調和を果たしている。美味いなあ。
紹興貴酒も注文しやすい価格帯。
紹興貴酒 3年(640ml)@2,800
紹興酒も間にはさんで飲みはじめてしまいました。
(タクロー) これも、もらってるだよ。サービスだね。
(みに) まあ、可愛らしい。タクちゃん用?? ではありませんね。
おつまみで野菜の甘酢漬け。大根、ニンジン、キュウリ。
今日は辛く漬かってしまったかなという感じでちょいピリ辛。
甘さも辛さもしっかり感じ取れて好感度があった。
シェフお一人で調理なさっているのでお料理のタイミングが他のお客様と重なって
しまうときもあるかとは思う。
そんなときは次のお料理を楽しみに、お酒を飲みあるいはお喋りをして待ちたい。
友人宅でくつろがせていただいているような家庭的な雰囲気も当店の魅力。
-№2に続く-