『東風吹かば にほひ をこせよ梅花 主なしとて 春を忘るな』
春を忘れるわけがない。季節は巡ってくるものですねぇ。
末っ子の長男が、この4月から神奈川の大学に行くこととなり、
時を合わせたかのように長女も東京の大学に通う二女と同居し、
自活の道を見つける旅に出かけました。
我が家は、ジイさまと鬼嫁と私の3人暮らしとなってしまいました。
30年前、夢を胸に、東京へと旅立った夢屋と見送る両親。
いつの間にか立場が変わり、当時の親の心にようやく気付く自分
がここにいます。
今年は雪も少なく、ついに一度も屋根の雪下ろしをすることもなく、
この冬を終えました。と、思いきや4月2日というのに、雪が降り
ました。東京では桜が開花し、ここ山形では、ようやく紅梅が咲き
始めたというのに…。
我が家の古老いわく、「まだ、節が若いな~」
天候が安定しないということなのです。
私が子どもの頃、まだ自家用車も普及しておらず、当然、除雪車
も無かったので、お彼岸の中日(3月21日頃)に、
子どもたちの小学校の入学式までには、雪の無い道を通学させた
いとの思いから、集落一戸ひとりが人足に出て、カタ雪(踏み締め
られて、硬く凍った雪)割りをしていた記憶があります。
また、お彼岸にお墓参りをする時は、墓石が雪の下にあり、雪の
上からお参りをした記憶もあります。
雪が少なくなった。
ん~。除雪が徹底されてきているのは確かです。
節は若くても、種まきの季節は、着実に近づいています。